明日初陣
担当:大重正人
明日、下平隆宏監督率いる、柏レイソルが初めての公式戦に挑みます。日曜日からチームの指揮をとり、オフを挟んで5日間。下平監督がまず今週を振り返りました。
「月曜まで悪かった天気が、火曜からすごく晴れて、幸いにも雰囲気よくトレーニングができました。これまでのメンデス監督のサッカーから少し変えた部分もあるし、引き継ぐ部分もあるし、昨年までやっていた良い部分もありますし、いい所ばかりを取り入れるのは簡単ではありませんが。この1週間はそうして努力してきましたし、いいトレーニングができたという手ごたえはあります」
対するのはアルビレックス新潟。昨年までレイソルを率いていた吉田達磨監督が、この初陣に当たるというのは、偶然ではありますが、何かの縁を感じざるを得ません。「新潟はいまは連敗していますが、弱いチームではまったくありませんし、自分にとっては監督として初めてのゲームですし、相手をリスペクトして闘っていきます。お互いに知っている間柄だし、何か駆け引きをするようなことではなく、思いきり戦いたいと思います」
下平監督がサッカーについて話したのは、「ボールも人も大切にする。最初のミーティングで選手たちにそう話しました」ということです。さらに「ボールを大切にするというのは僕らのサッカーで本当に大事にしていることですし、人としても、いろんな国籍の選手やスタッフがいて、それぞれがいろんな経緯でこのレイソルにやってきたなかで、同じ志をもって、同じものを目指して行きたいし、ここにいるみんなを大事にしてやっていきたいということです」
下平レイソルには新たに加わった、布部ヘッドコーチの大きな存在もあります。「ネルシーニョ時代から去年まで、僕よりも長くトップチームの経験がありますし、彼には落ち着き、経験があり、布部が来ることは僕の希望でした。ポルトガル語を話せるので、ブラジル人選手やスタッフともコミュニケーションがとれますし、今回サポートしてくれることになったので本当に助かっています」
そして選手たちも下平監督との縁やゆかりの深い選手たちが多く在籍しています。「大谷のように現役時代に一緒にプレーした選手とまたこうして同じチームになるのは感慨深いことですし、スカウト時代には、鎌田や田中順也、大津にも関わっています。もちろんアカデミーで指導した選手が多くいて、関わった選手がいっぱいいるので、ありがたいことだし、これからを一緒に創っていきたいという思いです」。
柏レイソルに長く深く関わってきた人間がここに残り、いまこうして再出発を図ろうとしています。サポーターの皆さんにおかけしております多くのご心配が、少しでも晴れるように。明日の新潟戦、さらに水曜日曜と続くナビスコカップにて一日でも早く、ひとつでも多く勝利をお届けし、一歩ずつ足元を固めて進んでいきたいと思います。明日からも変わらぬご声援をよろしくお願いいたします。