2016年4月21日

川崎戦

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担当:大重正人

まず、試合前に実施しました、熊本地震の義援金募金活動へ多くの方々のご協力をいただきまして、大変ありがとうございました。6選手ずつ2グループに分かれての合計75分の時間ではありましたが、50万円を優に超える金額をお預かりさせていただきました。明日以降、正式な集計が出ましたら、皆様にもご報告いたします。募金活動後には大谷秀和キャプテンが取材に対して、このようにお答えしました。

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「テレビやインターネットでしか情報があまり得られませんが、報道されていない地域での被害も大きいと思いますし、チームとしていま何ができるかということで、こうした募金活動などしっかり考えながら、熊本にはゆかりのある選手やスタッフもたくさんいるので、少しでも貢献ができればと思います。今日は平日のナイトゲームですが、たくさんの方が協力してくれましたし、皆さんの思いを自分たちがしっかり届けられればと思いますし、少しでも役立ててもらえればと思います。

自分たちはサッカー選手として、サッカーの力で勇気を届けられればと思いますし、いま実際に被災地にいる方はものすごく大きなストレスがかかっているでしょうし、レイソルとして何か少しでも力になるものを届けたいと思います。現地の皆さんは、まずは健康を第一にしていただければと思います」

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さて、試合ですが、目下リーグ首位の川崎フロンターレを相手に、またしても1点差ぎりぎりの勝負を競り勝ち、公式戦は4連勝。ナビスコのグループステージは、首位のベガルタ仙台が引き分けて勝ち点8、今日の勝利で勝ち点7の2位に浮上しました。

前半39分、ディエゴ選手の先制ゴール。「タナカが相手に詰めていき、DFからキーパーへのバックパスを出したところで、相手が自分のポジションを確認できていなかったようで、ボールをうまく拾えて、ゴールにつなげることができた」。相手のミスもありましたが、これまでの試合と同じように、フォワードの選手から前へ前へと相手にプレッシャーをかける積極的な姿勢があったからこそ生まれたゴールとも言えるでしょう。

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後半、川崎は19分に大黒柱の中村憲剛選手を投入し、攻撃の勢いが増すと、セットプレーから同点ゴールを許してしまいます。その後は一進一退の攻防が続き、両者の奮闘を見ていれば、今日は勝ち点を分け合う結果に終わるかとも思いましたが、まさに最後の最後まで勝利を諦めなかったレイソルの選手たちの思いが実を結びます。

今日は先週のガンバ戦から先発8人が入れ替わった今日。「チームが連勝していて、良い流れが作れていて、それを自分達で止めたくなかった(栗澤選手)」「結果が出ることによってチームとして良い空気が流れていて、その流れを今日の試合で止めたくないと思っていたなかで、ラストワンプレーが決まって勝って、良かった(桐畑選手)」「いま連勝できている良い流れを自分が出場した時に壊したくなかったし、勝てて本当に良かったです(山中選手)」。みな、この連勝や流れを止めたくない、今日も勝ちたいという思いが、90分ずっと感じられる試合でした。

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94分、鎌田選手のカットから田中選手へのくさび。狭いところでうまくターンし、股抜きのパスを左サイドの伊東選手へ。1対1をしかけるもボールがこぼれ、万事休す。かと思われたところ、背番号8がすばらしいスピードでボールをフォロー。茨田選手がそのまま左足でクロスを入れると、相手選手同士が交錯し、そのこぼれ球を武富選手がヘディングで叩き付け、日立台は歓喜と喝采に包まれました。

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この日23歳の誕生日を迎えた山中亮輔選手にとっては、忘れられない一日になったことでしょう。「今年は自分にとってもチームにとって本当に大事な年で、いま連勝できている良い流れを自分が出場した時に壊したくなかったし、勝てて本当に良かったです。ケガ明けでコンディションをもっと上げていかなければというところで、またすぐに試合があるので、鹿島戦に向けてしっかり準備していきたいと思っています。たくさんのサポーターの皆さんに応援してもらって、みんなで勝ちあがっていきたいです。今日は自分の誕生日を日立台でみなさんに祝っていただいて、本当にありがとうございました!」。

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勝利が勝利を呼ぶ。前日の下平監督の言葉のとおり、またひとつ連勝がつらなりました。次はリーグ戦、川崎に次ぐ2位につける鹿島アントラーズ戦。またしても強敵との対戦となり、真価の問われる試合となります。