2016年5月 8日

川崎戦

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

担当:大重正人

160508_sta.jpg

今季日立台最高の13,977人もの両チームサポーターを集めて、大きな注目と期待といただいた大一番。1点をリードされた前半30分、セットプレーから中谷進之介選手の嬉しい嬉しいプロ初ゴール、J1初ゴールで試合を振り出しに戻しましたが、後半立ち上がりに連続失点。フロンターレの攻撃力をとめ切れず、今季最多の3失点。5試合連続無失点と、5連勝はここで途切れる結果に終わってしまいました。

160508_sin.jpg

「勝てば上位に食らいついていける大事な一戦を落としてしまって率直に悔しい」と悔しさをあらわにした下平監督。試合後の選手たちからは一様にいい守備ができなかったという悔しさが聞かれました。連続無失点の要因について下平監督は近日よく質問を受けていましたが、「ディフェンスラインだけでなく、チーム全体としての守備が機能している」と回答していました。

160508_ito.jpg

試合後の会見では「前半から主導権を握られて、気候的に暑かったのもあり、プレッシャーのかけどころ、糸口が見つからずにボールを持たれる展開から失点してしまった」とまず守備面での苦戦を挙げました。一方で「あれだけ攻め込まれてチャンスを与えてしまうと失点してしまう。それよりもこちらの攻撃の時間が少なかったのが大きな問題。マイボールだったとしてもすぐに相手に渡してしまう展開が多かった。もちろん守備の修正もするが、しっかりとボールを持って攻撃する時間帯を増やすところに手をつけたい」とも説明しました。

いい守備からいい攻撃へ、という言葉が今のレイソルからは良く聞かれますが、攻撃の時間を長くして、守備の時間を短くできれば、必然的にピンチの回数は減るでしょう。また相手を押し込むことによって相手の陣形が崩れ、失ったボールをまたすぐに奪い返すというサイクル。いい攻撃がいい守備へ、そしてまた攻撃へとつながる好サイクルをいかに生み出せるか。まず監督は就任当初から失点減少、守備の安定に力を入れ、それが連続完封という成果に結びつきました。

ただ守備も攻撃もあるのがサッカーで、そこに切り替えの瞬間があり、どれかだけが良ければ勝てるというものでもありません。今日のフロンターレには優勝争いに加わるだけの攻守両面の高い実力を見せ付けられました。ただこういうチームに勝たなければ優勝できないわけですし、この敗戦を受けて、もっともっとやらなければいけないという思いを全員が強くしたはずです。またここから再出発です。日立台のチケットが完売になるほど、黄色一色に染めて、期待して、応援してくださったサポーターのみなさんに、これからも着実に成長している姿、そしてひとつでも多くの勝利をお届けしなければなりません。

160508_sta2.jpg

最後に、みなさんが一番心配されている山中亮輔選手ですが、右足の太ももを痛め、負傷交代となりました。下平監督が会見で「恐らく大きなケガを負ったと思います。U-23代表(5/9~11)に呼ばれていましたけど、辞退することになるでしょう」と話し、大変に沈痛の表情でした。代表参加や負傷の状況などは診断の結果を待って、判明次第お知らせいたします。