クリス
担当:大重正人
今日は、午前中から大きなニュースをお知らせしました。昨シーズン、レイソルに期限付き移籍し、今季からヴァンフォーレに復帰していたクリスティアーノ選手が、レイソルに完全移籍加入することが決定しました。7月から始まる2ndステージに向け、これ以上なく心強い味方が加わります。彼の力はここで触れる必要もないほど、2015シーズンのクリスの力は圧倒的でした。ACLでは9試合3得点、リーグ戦では34試合14得点。王者サンフレッチェ相手にアウェイでハットトリックもマークしました。
そして何より鮮烈だったのが天皇杯でしょう。ラウンド16の甲府戦では一人退場したレイソルを救う延長後半、120分の決勝ゴール。そして圧巻だったのが準々決勝のベガルタ仙台戦。前半11分、後半7分と直接フリーキックでのゴール。後半25分にレイソルがひとり退場し、後半に同点とされ、延長前半にはビハインド。もはやこれまでかと下を向きかけた延長後半、試合終了4分前。またしても直接FKを決め、世界でもまれに見る「直接FKハットトリック」の快挙を成し遂げ、PK戦の末、ベスト4へ。
天皇杯準決勝の浦和レッズ戦、3試合連続延長戦の末、力尽きたレイソルイレブンのなかで、涙に暮れるクリスの表情が忘れられません。2015シーズンの終わり、ACLへの道が断たれ、身を粉にして共に戦ったチームメイトとの辛く悲しい別れ。もう一緒に戦うことはできないのかと涙した約半年前から、状況は一変し、再びこの日立台で、レイソルの黄色いユニフォームを着て、戦ってくれることになりました。背番号は新しい「37番」。1stステージ終了後にレイソルに合流予定です。クリスの思い、言葉は、また改めてお伝えします。
今週月曜日、U-23日本代表の「キリンチャレンジ」メンバーが発表され、レイソルからGK中村選手、そしてFW伊東選手、DF中谷選手の名前も呼ばれ、26日日曜日から代表に参加し、29日のU-23南アフリカ代表戦@松本に出場します。伊東選手、中谷選手は共に「ラストチャンス」とリオ行きへの最後の懸命のアピールを誓いました。また中村選手も守護神としてリオで戦うためにも、1試合1試合が大事な一戦です。また日立台には懸命に復帰を目指している山中選手もいます。一人でも多く「柏から世界へ」を成し遂げられるよう、祈るばかりです。明日発売のサッカーダイジェストには、中村選手の五輪代表インタビューが掲載されますので、そちらもぜひご覧ください。
そして週末の25日土曜日は、1stステージ最終節、湘南ベルマーレとのホームゲームです。19時キックオフ、ぜひ日立台への参戦をお願いいたします。