2016年6月25日

湘南戦

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担当:大重正人

1stステージの最終節。今日はサポーターの皆さんの強い思いが、日立台に掲げられていました。
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昨年ベスト8まで進出したACL。「柏から世界へ」の言葉を胸に、もう一度あの舞台へ帰ろうという思い。今日は試合前からその熱い思いがこもった応援が続き、それに後押しされるように「ここ数試合では見られなかった球際や守備のファイト、走力の部分も出せていた」と下平監督も振り返るように、湘南のアグレッシブなスタイルを上回るような立ち上がりの攻勢を見せました。前半は攻守の切り替えも早く、ビルドアップもスムーズで、相手を敵陣に押し込む時間が続きました。6本のシュートを放ちましたが、ゴールネットは揺らせず。

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耐えていた湘南に反撃の機会を許してしまい、セットプレーから先制点を許してしまいました。後半26分、残りは20分ほど。焦りや疲労も色濃くなり、湯澤選手が投入された右サイドから伊東選手と合わせてクロスを連発するも、惜しくも合わず。そんな一番苦しい時間帯で大きな存在感を見せたのが中川寛斗選手でした。中盤でボールを受けると、広い視野や抜群の状況判断で鋭くターンし相手を置き去りにすると、そのままスピードに乗ったドリブルからチャンスメイク。その小さな体のどこにそんなパワーが残っているのかと思いたくなるような終盤のプレー。2年間の湘南生活で遂げた成長、古巣相手に見せました。

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そして95分、左サイドの輪湖選手へ絶好のパス。「ホームの試合ということで、絶対に負けてはいけないと思っていた。毎回そうだけど「気持ち」で決めたゴール。ずっとゴール前に行っていて、ユザ(湯澤)のクロスにも毎回ゴール前に行っていて、とにかく点を取りたいという気持ちがあった」。迷いなく降りぬいた左足から、矢のようなシュートがゴール右隅へ突き刺さり、ついにレイソルの猛攻とサポーターの応援がひとつ実を結びました。

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しかしホームでの試合、勝ち点3を取らなければいけない試合です。中川選手は「個人としてはもっと、という欲があって、一つもミスしないことが目標だし、脅威となるプレーをもっと出していきたいし、そういうとこで見たら今日の試合は全然だめだった。自分のシュートが0本だったので、ターンしたところでシュートだったり、ボールを運ぶであったり、最初のチョイスがパスではなく、もっと脅威となるプレーを選べていたら流れも変わったと思う。勝ち負けに関わらず、毎回課題は出る。そこにどれだけ向き合って、今後のチームを考えていけるかというのがポイントだと思うので、みんなで統一して考えていきたい」と勝ちきれなかった悔しさをのぞかせました。

サポーターの皆さんの応援、気持ちはもちろん選手たちも感じています。今日はキャプテンマークを巻いた茨田選手は「シモさんが監督になってから掲げているACLへという目標は、チームで一致しています。今日のような試合をしていては、まだまだですが、このチームになってから長くはないですし、今はまだ高い目標ですが、若い選手が多いなかでこれから成熟していけばACLで優勝できるチームになれると信じています。最初は勢いに乗って連勝もしましたが、今は勝てない時期が続いていて、でもみんなでそこに向かって全力で頑張ってやっているところです。サポーターの皆さんにはフラストレーションだったり、いろいろ抱えているものがあるかと思いますが、長いスパンで考えて今やっていることは間違っていないと思っていますし、それを続けていくことが今は大事だと考えています。我慢が必要な時期かもしれませんが、選手とサポーターの皆さんと、お互いに支え合って目標に向かって進んでいければと思います」と話しました。

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1stステージは勝ち点24で、7位に終わりました。今日優勝を決めた鹿島は勝ち点39、年間ペースでいけば78点に到達する驚異的なペースです。そんなチームに土がついたのは、たったの2回。そのうち、相手のホームで2-0で快勝したのがこのレイソルでした。そうした可能性を秘めていて、その力を安定的に出せるようなチームへといかに成熟していけるか。来週から、早くも2ndステージの火ぶたが切って落とされます。大きな大きな目標に向かって、しっかりと基礎地盤を固め、着実に歩を進めていけるように。まずはこの前半戦のサポートをいただきましてありがとうございました。引き続き7月からのご声援もどうぞよろしくお願いいたします。