2017年2月25日

鳥栖戦

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担当:大重正人

リーグ開幕戦勝利は2年ぶり。やはり勝って、この1年のスタートを切れたというのは、非常に大きいことです。まずは勝ち点3、そして3得点を挙げ、1失点で抑えたことで、今日時点の順位表は、柏レイソルが一番上です。明日ガンバ対甲府戦を残してはいますが、来週の第2節を迎えるまでは良いメンタルのままで、選手たちもサポーターの皆さんもこの1週間を過ごせるでしょうか。

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とはいえ、今日の3-1というスコアほどに簡単な試合ではありませんでした。立ち上がりはレイソルがセットプレーのチャンスを作ったり、右サイドからの伊東選手のスピードや仕掛けが光り、主導権を握ったかに見えましたが、徐々に鳥栖のほうにもチャンスが生まれます。豊田選手を狙った空中戦の強さだけでなく、ビルドアップからサイドに起点を作り、深くまでえぐってくる攻撃で後手に回り、GK中村航輔選手の好守や、クロスバー直撃のシュートが外れるなどがなければ、試合はもっと苦しいものになったでしょう。事実、直接FKで先制を許したのは、昨季逆転勝ちがほとんどなかったレイソルにとって、暗雲が立ち込めそうな前半になってしまいました。

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ただ「昨年のホームでロングボールから三発やられた。絶対に同じ形でやられるな!」と試合に入りました」という下平監督の言葉通り、豊田選手への対応については気持ちの部分でも、戦術的にもしっかり備え、それを選手たちがしっかりと遂行した結果、それ以上の失点を免れましたのが、勝因のひとつと言えるでしょう。

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後半立ち上がり。ハモンロペス選手がペナルティエリアでファウルを受けてPKを獲得。クリスティアーノ選手が、今季のレイソル第一号となるゴールで同点に追いつきます。すこし腰を痛めたというハモン選手に代わって投入された武富選手が、さらにチームの勢いを加速させました。クロスに飛び込んだところでファウルを受け、このPKをディエゴ選手がしっかり蹴りこんで逆転。もちろんホイッスルがレイソルにとって追い風になったのは間違いありませんが、それでも3点目のゴールは文句のつけようのない得点でした。左サイドからのクリスのクロスもすばらしかったし、相手DFの間、絶妙なポジショニングでヘディングを合わせた武富選手も見事でした。

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20日に第2子となる長男が生まれたタケ。「ゆりかごダンスとかで祝えたらいいなと思っていました」という思いが叶ったのは2点目。中谷選手の声掛けだったと思いますが、みんな並んでのゆりかごダンス。過去には試合展開の綾や、試合に集中するあまり、忘れられてしまうこともあったのですが苦笑、今日はしっかりと祝福を受けました。それにとどまらず、自らゴールを決めると、今度はおしゃぶりポーズでのパフォーマンス。新しい命が増えた武富家には忘れられない思い出のゴールと勝利になったことでしょう。

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今週の今井選手のアクシデントで、急きょプラン変更を余儀なくされましたが、昨年にも何度か実践したシステム変更の難しい役割をこなし、さすが経験豊富なベテラン、しっかりと仕事を果たしてくれました。

第1節は、昨年チャンピオンシップで激突した鹿島と浦和が敗れるという結果になりましたが、一方でマリノスやFC東京をはじめ、優勝争いに絡んでいける力を持ったクラブがいくつもあるでしょうし、もちろんレイソルにもチャンスがあるはずです。今日の勝利は幸運に恵まれたという戦評もあるかもしれませんが、一方で1月の意見交換会にもあったように、いかに敵陣深くやペナルティエリアまでボールを運べるか、その回数が多いクラブほど、ゴールも勝利も伸ばしており、レイソルは後ろからのビルドアップを前線のアタッカーたちへつなぎ、いかに多く攻め入るかということに関して、それがPKや勝利につながったのは間違いありません。

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今日のこの大きな一勝を、次の一勝へ。3月5日日曜日、日立台開幕戦です。今日も遠く九州のベアスタまで500人以上の黄色いサポーターが詰めかけてくれました。鳥栖も開幕戦ということもあって、歌手の倖田來未さんの国家独唱や、スタジアムの応援の雰囲気もすばらしかったですが、そんな中でも黄色がとっても似合うサポーターのみなさん、いつものように響く歌声が刺激的で本当に心強く、選手たちを後押ししてくださいました。来週は日立台を満員に、黄色に染め、圧倒的なホーム日立台でガンバを迎え撃ちましょう。今日はありがとうございました!

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