2017年4月 8日

清水戦

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担当:大重正人

大谷秀和選手のJ1通算300試合目、勝利で飾りたかったという強い思いでスタジアムがいっぱいだっただけに、とても残念な思いです。しかも仙台戦のようにハードに戦い、途中までは決して悪い内容ではなかっただけに、余計に悔しさがつのります。

あいにくの天候でしたが、一方でほどよく濡れたピッチはレイソルのパスワークを加速させ、清水がしっかりと守備ブロックを作ってきたこともあり、試合の主導権は間違いなくレイソルにありました。敵陣までボールを運び、相手の跳ね返しやクリアボールをしっかりと回収。セカンドボールの奪い合いでも勝り、前線の守備への切り替えも早く、攻撃→守備→攻撃という、チームが常に目指している理想のサイクル、攻撃の時間を長くするということはしっかりできていました。

ただ、シュートは6対1と上回っていたものの、中川選手は「攻撃の最後のところで怖さがないというか、シュートは多くても効果的でなかったり、もっと得点の匂いがするような、ボールの最後の運びをしなければいけない」と無得点に終わったあとだけに、そういう反省が聞かれました。非常にテンポよくパスが散っていただけに、どこか綺麗に崩したいという思いがあったのかもしれません。清水に対して与える怖さが欠けていたとしたら、粘り強く我慢強く耐えることもできたでしょうし、後半開始から少し試合のテンポが速くなって、だんだんと相手のペースになっていったように見えました。

相手の小林監督が、レイソルのサイドバックの裏のスペースを、ウチのサイドハーフが狙っていったという言葉通りでした。後半25分、レイソルの左サイドに途中出場の村田選手が抜け出し、中央からCB中山選手が飛び出して対応。スピードダウンはさせましたが、中央へのクロス。レイソルが懸命に戻りながらクリアを試みますが、これが鄭 大世選手とGK中村選手のちょうど間への絶好のボールとなってしまい、ゴールを割られてしまいます。

大谷選手のコメントが今日の試合をあらわしています。「前半は自分達が主導権を握って試合できていたけれど、チャンスを決めきれず。決めることができていないならチームとして我慢強く、得点を取れるまで戦わないといけない。そういった意味では清水のほうが我慢強く戦っていた。相手の1点目に関しては自分達が我慢できていない部分があった。失点した後は急ぎすぎていた部分があって、自分達の距離感が前半ほど良くなくて、カウンターを受けることが増えた」

先制を許した後。焦りが出るのは無理ないことですが、前半のように落ち着いたボール回しや攻撃を継続できていればと考えるのは結果論でしかありませんが「失点した時間的にも追いつくには十分な時間があったので、チームでもっと厚みを持って落ち着いて戦うことができればよかった。点を決めるチャンスはあったので、決めるところを決められるか、耐えるところで耐えられるかの所で自分達の方がそれが足りなかった」と主将は悔やみます。2点を獲るために、ゴールの近くへ少しでも早く運びたいという思いが、少しずつ歯車を狂わせていきました。

この試合は、大谷選手にとって300試合出場の試合でした。「このチームでずっと300試合出られたことは、今まで関わってきた監督やスタッフ、チームメイトやサポーターのおかげなので感謝しています。ただこれは1つ1つの積み重ねでしかないし、ここを目指してやってきたわけではないので、また1つ1つ積み重ねていきたい。自分の試合数というよりはチームが勝つことの方が大事なので、今日勝てなかったことが悔しい」。

来たるリーグ戦は、日曜日。アウェイ神戸でのヴィッセル戦です。ネルシーニョ監督と元僚友が非常にチーム力を高めて待ちかまえています。その前の水曜日、アウェイ大宮でルヴァンカップがあります。何とか新しい兆しと、次へつながる勢いを手にして、このホーム日立台で勝利を届けたいという思いしかありません。そのためにできることを一つずつ、毎日チームをサポートしていきたいと思います。

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勝って、お祝いして、タニに着せたかった300試合記念Tシャツ。今日は勝利で飾ることはできませんでしたが、それまでの1試合1試合が色あせることはありません。フォトパネルと合わせて、ずっとタニを応援してきてくれたみなさんにお届けできればと思います。販売方法はこちらからご覧ください。
http://blog.reysol.co.jp/news/2017/015496.html
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キックオフ前に流したヒストリームービーもご覧ください。