2017年7月 2日

鹿島戦

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担当:大重正人

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まず、今日も試合前からすばらしい日立台の雰囲気を作っていただき、本当にありがとうございました。アカデミー壮行会、ここ数年の恒例行事になっていて、U-18、U-15、U-12とすべてのカテゴリーの選手たちが整列し、それをご家族が見守り、そして場内一周から満員の柏熱地帯からの拍手や声援が注がれました。「柏の育成 俺達の宝」。これは柏レイソル、日立台でしか見られない、誇らしい光景でした。

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その応援はウォームアップに続き、最高の雰囲気でキックオフを迎えられました。そして見事な先制点。逆転されてからの反撃。2-3となってからの後押しと、最後の最後まで一糸乱れぬ応援が鳴りやみませんでした。タイムアップの笛。体力と気力をすべて使い果たし、そして大きなサポートに応えられなかった悔しさ。選手たちはピッチに倒れこみ、4月8日の清水戦以来、11試合ぶりの敗戦の悔しさを身体全体で表していました。

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立ち上がりから、鹿島はレイソルのビルドアップを阻止しようと、レオシルバ選手が一列前まで飛び出して、大谷選手や手塚選手をケアしようとする姿勢でした。ハーフタイムに下平監督から「もっと勇気をもって中盤でボールを受けに行こう」という話があったように、これまでの試合とは少し円滑なビルドアップができていませんでした。

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それでもテンポよくボールを展開し、1点目のゴールは自陣からボールをつなぎ、相手にボールを触らせないままペナルティエリアの脇まで展開。厚みのある攻撃で、最後に仕留めたのは大谷選手でした。すばらしい攻撃でした。2点目も、逆転されてはやる気持ちを抑えながら、右サイドへボールを展開し、伊東&小池の右サイドコンビが完全に崩し、クリスが仕留めました。

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一方、後半だけで3失点。下平監督は会見でこう切り出しました。「失点に関しては中村航輔のミスもあり、本人も自覚していると思う」。1点目の金崎選手のシュート、2点目の永木選手の直接FK。ゴールの隅、非常に難しいコースに飛んだのは間違いないですが、防げなかった中村選手の表情、リアクションを見れば「止められた」という悔しさがありありと感じられました。

GKというポジションは、プレーがそのまま勝敗に直結するポジション。失点の責任を負わなければなりません。また、仕掛けてくる相手に寄せきれず、シュートコースを許してしまったディフェンスの選手たちも、改めてJリーグ屈指のストライカー、金崎選手やペドロ選手のシュートを目の当たりにし、これを簡単に打たせてしまっては優勝できないという思いを強くしたはずです。

でも「今まで航輔にはさんざん助けられてきた部分もあるので、反省して次に繋げてくれると思う」という下平監督の言葉はまったくその通りだと思いますし、チームメイトも同じ思いでしょう。これまでの多くのセーブ、多くの勝ち点獲得に貢献し、チームを救ってきた航輔を、今日はフィールドの選手たちが助けてくれれば、と念じていました。そして生まれた同点ゴール。さらに逆転のチャンスもあっただけに、勝てた、勝ちたかったという悔しさも募ります。

10試合負けなしという状況が止まり、首位から2位へと順位を落としました。それでも首位のセレッソに勝ち点1差の34ポイント。そして次週、そのセレッソと対戦できることを、選手たちはチャンスだと感じて大阪に乗り込んでくれるはずです。若さ、勢い、プレッシング。レイソルの躍進を表現いただくとき、よく聞かれる言葉です。でも私自身は決してそれだけのチーム、選手たちではないと思っています。キリの誕生日を祝う選手たちを見ていると、心からこのメンバーで優勝したいと思います。それを証明するJリーグ後半戦にしてほしいですし、サポーターのみなさんにもその姿を見せてほしいと思います。

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