2017年8月25日

明日は新潟戦

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担当:大重正人

まず、今週はU-15チームが全国大会に挑みました。北海道・帯広で行われていたクラブユース選手権で勝ち進みました。グループリーグは優勝候補の最有力と言われた清水ジュニアユースに0-2のビハインドから追いつくなど、1勝2分で切り抜け、決勝トーナメントへ。ラウンド32のFC東京深川戦は0-0からのPK戦勝利、ラウンド16はエボルブに2-0、準々決勝は東京武蔵野FCに3-0と完封勝利を続けます。そして準決勝は清水とのリターンマッチ、この大一番を2-1で勝利し、2002年以来となる決勝進出を果たします。当時の船山選手(現ジェフ千葉)、柳澤選手(今季で引退)の世代以来のことでした。

【スカパー!のマッチハイライトです】


決勝戦はスカパー!の中継で応援していましたが「フィジカルを徹底的に鍛えてきた」という鳥栖のスピードやパワーに対し、レイソルらしいビルドアップや組織力で対抗する、ファイナルにふさわしい拮抗した戦いでした。先制される苦しい中、後半はレイソルがボールを支配し、サイドから効果的な攻撃を繰り返します。0-2となってからは新保選手の美しい弧をえがいた直接フリーキックが決まり、同点に追いつけそうな雰囲気で一杯でしたが、鳥栖もまるで先日のトップチームのような体を張った守備もすばらしく、ゴールを割れないまま無念のタイムアップ。それでもファイナリストにふさわしいプレーを見せてくれました。この短期間で8試合の激闘、本当にお疲れ様でした。

※サッカーダイジェストWEBではチームを率いた飯塚浩一郎監督が紹介されています。
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=29207

そしてトップチームですが、明日ホーム日立台でアルビレックス新潟を迎え撃ちます。新潟とは4月に対戦し、1-0で勝利。手塚選手があざやかな直接フリーキックを決め存在感をさらにアピールするとともに、チームは3連勝でさらなる勢いに乗るきっかけにもなった一戦でした。ただ選手たちに言わせれば「本当に苦しい試合だった」と誰もが言います。高い位置からのプレッシングを受け、なかなか主導権を握れない試合でした。ホニ選手の爆発的なスピードやカウンター、さらにセットプレーやロングスローと高さを生かした攻撃に苦しみました。そしてGK中村航輔選手がビッグセーブを連発。DAZNの週間ベストセーブになんと3つもランクインするほどの働きに救われました。それほどの際どい勝負でした。

【中村選手、新潟戦のベストセーブ集です】


ただ新潟は勝利から遠ざかり、監督が交代。新たな選手も加わり、チームのスタイルは少し変化しているかもしれません。チームを率いるのは、呂比須 ワグナー監督。ブラジル出身ですが、日本に帰化し、1998年の日本代表悲願のワールドカップ出場にも貢献した名選手ですが、下平監督は「ロペスさんとは実は同期入団だったんだよ」と教えてくれました。レイソルの前身である日立製作所サッカー部にロペス選手が在籍していたことは、若いサポーターはご存じないかもしれませんね。1987年に来日し日産自動車(現F・マリノス)でプレー。90年から94年まで日立、そしてJFL時代の柏レイソルでプレーしています。両監督は90年、当時JSL2部だった日立に時を同じくして加入しました。

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※1994年の写真。後列左から3人目が呂比須監督、前列左から4人目が下平監督です

「ロペスさんは3歳年上で、2001年にはFC東京でも一緒で、日本代表でも一緒だった。当時からすごくカッコいい、イケメンだったよ」と昔を懐かしんでいました。こうしてまた同じピッチに立ち、この日立台で、そして監督として戦えるということは、クラブ史のハイライトのひとつになる試合です。J1残留をめざす新潟、さらに上位をめざすレイソル。お互いに負けられない一戦です。調子を取り戻し、8月ここまで3勝1分で勝ち点を積んできましたから、8月最後も勝利でしめくくり、サポーターの皆さんと一緒に喜べる、最高の夏の日にできればと思います。ぜひ日立台でともに戦ってください!

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