2018年3月18日

ガンバ戦

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f担当:大重正人

今季リードしながら、そのまま勝利できなかったのは、アウェイ全北、ホーム天津、ホームセレッソ、そして今日のガンバ戦。いずれも実績のある強い相手に対して先制し、そして試合の大半を優位に進めています。今日もシュート数で言えば、19対7と圧倒しています。しかし、どうしても勝ち点3が獲れません。またか、という落胆の思いをサポーターの皆さんにさせてしまっています。

今日の立ち上がりは、素晴らしかったと思います。キックオフ直後こそ、押し込まれる時間がありましたが、非常に整ったパナスタのピッチを利して、ボールを丁寧につなぐビルドアップからチャンスを作り出しました。そしてフィニッシャーの江坂選手にラストパスが渡ります。「2本とも相手が飛び込んでくるのが見えていました」という言葉通り、1点目は右足から左足へ持ち替えてのゴール、逆に2点目は左足から右足へ切り返し、これまたすばらしいゴールをガンバゴールへ蹴りこみます。

しかし、2点のリードは3分しかもたず、1点を返されます。レイソルの右サイドがストロングなら、ガンバの左サイドが同様です。伊東&小池vs泉澤&藤春という走力とテクニックを備えた2対2の対決は攻守にわたって、観衆を沸かせるものでしたが、前半はそこで優位に立たれる時間もあり、「相手の左サイドをしっかり止めよう」という声がハーフタイムにも聞かれました。後半は伊東&小池が優位に立ち、ガンバの選手が先に交代へと追い込みます。香港での傑志戦同様に、小池選手のオーバーラップがすばらしく攻撃の一番の手となっていました。惜しいチャンスやクロスもありましたが、どうしても決めきれません。

2-1の状況となってから、レイソルが守勢に回る時間が長くなりました。なんとか劣勢を押し戻そうと、前線からのプレスを意識して、試合の流れは五分五分のような状態になったと思います。クリスやアタルは本当によく相手を追い回しました。ただ、3点目をとって寄り切るところまでは行けないまま、ファンウィジョ選手のこれまたGK中村選手にとっては厳しい、すばらしいゴールで2-2の同点に。アディショナルタイム5分、3点目のチャンスもありましたが、結局両者痛み分けとなりました。

「ラインが下がってしまうと、どうしても受け身になる時間が増えてしまう。そこからのクリアはどうしても苦しい状況だから相手に渡ってしまう。数メートルでもいいからラインを上げるようにしないと」(大谷選手)「自分たちのペース、ボールを握っているときもあるけど、そのとき相手を動かしたり、バランスを崩させたり、もっと疲れさせるようにしないといけないんじゃないかと思います」(小池選手)。

選手たちも大きなジレンマや悔しさを抱える試合が続いています。まったく駄目だった、ノーチャンスだったという試合は1試合もありません。力が劣っているわけでもないでしょう。2-0という状況から2試合勝ててないというのは本当に勿体ないというしかありません。見ているこちら側も本当に悔しいです。自分たちも必死ですが、相手も必死です。手を変え品を変え、一つでも多くの勝ち点を獲ろうと懸命です。レイソルには今日のように試合をリードする力があるだけに、そのリードをいかに守るのか、攻め落としてリードを広げるのか、という力量もしっかり備えて、3ポントをしっかり掴めるようにならなければいけません。勝ち点60、60得点。そこに近づいていけるように、明日からのインターバル期間を、休養だったり改善だったり成長だったり、実のあるものにしなければいけません。