2019年4月11日

ルヴァン仙台戦

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担当:大重正人

4月中旬とは思えない、仙台の雪。夏のような沖縄から、冬のような仙台へ。このチームと同じく、両方の試合にスタジアムまで駆けつけてくださった方もいたと思います。大変な寒さの中、人数は決して多くなくとも、ユアスタの屋根にも反響した選手たちへの応援はとても力強く、なんとか勝利という結果をお届けしたかったという思いです。

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「ルヴァンカップはより多くの選手たちに実戦経験を積ませたい」というネルシーニョ監督とチームの方針により、このルヴァン第3節もフレッシュなメンバーで挑みました。「前半は同じシステムでミラーゲームの様相だった」という監督の言葉通り、3バック同士で、まずは守備を堅くという両チームの意志が見られた前半でした。

ただ「積極性に欠けていた」と、ハーフタイムにはもう一度勝利とゴールへの意識を高め、後半の戦いへ。大事な立ち上がりでしたが、ペナルティエリアへのボールを仙台の長身FW長沢選手に収められ、至近距離からのシュートを防ぎきれません。このあと、もう一度立て直し、鋭いボールカットからのカウンターや、ボールをつないでの敵陣でのキープも長くなり、レイソルが主導権を握りかけたところで、再び失点を喫してしまいます。

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ただグループステージ6試合を考えれば、ここで0-2で終わるか、1点でも返して終わるか、最後の最後に大きくものを言うことも十分あります。途中交代で投入された、この日がトップデビュー戦になった鵜木郁哉(うのき ふみや)選手が、前線からのプレッシングを繰り返してスイッチを入れると、体力的に厳しい時間帯でも、江坂選手、菊池選手、小林選手らの動きは衰えず、とてもよく足が動いていましたし、気迫あふれるプレーが最後の最後まで続きます。それが実りました。アディショナルタイム、敵陣でボールキープし、手塚選手が顔を上げた時に、左サイドのスペースへ鵜木選手がタイミングよく飛び出します。スルーパスをうまく引き出すとそのままクロス。中央で待ち構えていた江坂選手、腰よりも高い位置の難しいボールを見事なボレーシュート!!まさに一矢を報いるゴールになりました。

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鵜木選手は「緊張してしまっていて余裕を持ってプレーできないかなと思っていたが、意外とすんなり(ゲームに)入ることができた。もう少し前向きにプレーできれば、という部分はありますが、アシストできたのはよかった。でも得点が欲しかったです。ただ練習からやっていれば(試合に)出してもらえるというのが分かったので、前向きにとらえて練習からもっと頑張っていきたい」と高校3年生という現時点の立場、プロをめざしていく状況で、プロのピッチで感じ取れたことがあるでしょうし、今日の経験をこれからの成長につなげていってくれるのではないでしょうか。

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そしてこの日が移籍加入後初出場となった高橋峻希選手。「キャンプから最初は出遅れてしまっていて、やっとここにきて出番をもらえて90分やらせてもらったが、個人の出来どうこうというよりもやはり結果が欲しかったのが一番。そこから自分のクオリティだったり出来というものを求めていきたかった。今日は勝てなかったことが悔しい。普段(試合に)出ていない人たちにチャンスのゲームだったので、そういった意味ではやはりこの世界で生きていく以上ものにしなければいけないと思うので、本当に悔やまれる。ただもう終わってしまったことなので、また一からアピールしてやっていくしかない」

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チームとしても個人としても、やはり結果を残したい。勝ちたい。それがこの日のメンバーにとって一番の目的でした。それが達せられず、みな悔しい思いを持ってスタジアムを去りました。次のルヴァンカップは4月24日、NACK5大宮でのFC東京戦。もちろんリーグ戦でのメンバー入り、出場をめざして、また良いトレーニングを繰り返していきます。まずは次の日曜日、栃木SC戦です!

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