2019年6月16日

福岡戦

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担当:大重正人

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たしかアディショナルタイムは4分の掲示でした。相手選手が痛んで、少しその時間が伸びはしましたが、時計は96分を回っていました。左サイドからのクロスが逆サイドに流れて、いつ試合終了のホイッスルが鳴ってもおかしくない状況でした。最後の望みを捨てず、送り込んだクリスティアーノ選手のクロスに合わせた江坂選手のヘディングシュート!ゴールの右隅に収まり、そしてすぐに試合終了。ラストワンプレーでの劇的なゴールで、なんとか勝ち点1を手にしました。

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「今日の最後の1点というのは選手たちが最後の最後まで諦めずに戦う姿勢をもって戦い続けたその結果、ご褒美としてやってきた得点だったかと思う。チームとして最後の最後に1点をもぎ取るという戦う姿勢を貫いてくれたことについて選手たちは非常に良くやってくれたと思っている」。ネルシーニョ監督は苦しみながらも最後にゴールを奪った試合をそう振り返りました。

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これまで3バックで戦ってきましたが、この日は久しぶりに4バック、4-4-2のシステムで臨みました。「攻撃・守備両方のバランスを考えた上で、守備の安定を狙い当初起用したシステムが3バックだったが、その中でも失点を許してしまうような状況というのもいくつかあったので、攻撃に人数をかける、より攻撃に安定感をもたらす狙いをもって今回もう一度シーズンの序盤でも使っていた4バックで戦う決断をした(ネルシーニョ監督)」

非常にいい立ち上がりでした。ビルドアップは2人のセンターバックをボランチの1枚がサポートしながらボールを動かし、中盤から前線へ。相手を自陣へ押し込んで、主導権を握りました。大谷選手は「今日の方が後ろに変に重くなりすぎなかった。攻撃ではここまで長いボールが多かったのでそれは減らそうと思っていたから、拓巳や太陽からとにかくボールを受けて、なるべくボールを保持しながら前進していこうというのはアタルとも話していた」。

それまで良い時間を進めていた中で、一瞬のスキを突かれたのは本当に痛いことでした。縦パス2本でDFラインの裏をとられ、キーパーと1対1。アビスパは久藤新監督にかわり、そして起用されたクラブの象徴、一番やられてはいけない城後選手にゴールを許し、スタジアム全体を勢いづかせてしまいました。

1点を追う後半、さらに攻勢を強めたレイソル。しかし5バックになって固める相手をなかなか崩せません。それでも我慢して、ビルドアップから攻めこみ、サイド一辺倒にならず、中央へポジションをとった選手の足元へ鋭いボールを入れて、なんとか打開を図ります。細谷選手、小池選手、田中選手と次々に投入。黄色いゴール裏からの応援も最初から最後までゴールを信じて続いた中、本当に最後の最後にゴールネットが揺れました。

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相手の順位、我々の状況を考えれば、当然勝ち点3を手にしなければいけない状況で、それが1ポイントに終わってしまったことは、劇的だった状況に浮かれることなく、やはり悔やみ反省しなければならないことです。ただゼロだった勝ち点を「1」にできたこと、この1点があとで大きな意味をもつような状況にもっていかなければいけません。4バックでの良いところ、3バックでのメリット、それぞれがあります。今後どういう戦い方を選択していくかはまだわかりませんが、自分たちの戦力と、相手の戦術を見極めてチョイスしていく監督の戦術をもっともっと高いレベルで遂行できるようにならなければいけません。次は6月22日、千葉ダービーです。勝利を望んで駆けつけてくれる多くのレイソルサポーターにホームで勝利を届けてほしいと思います。