2020年9月28日

マリノス戦

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担当:大重正人

立ち上がりから、マリノスの巧みなビルドアップに対して、前への意識を強く持って、恐れることなくディフェンスのアタックを繰り返しました。マリノスのスピーディーなサッカーの時間と空間の奪うような、すばらしい立ち上がりでした。この守備の強度をどこまで維持できるか。ファイト、球際、セカンドボール、監督の求めるサッカーを体現できていました。そんななか、セットプレーでミカの特徴が存分に出た先制点でリード。試合は狙いどおり進んでいたと思います。

後半開始からも、ボールカットから相手ゴールに迫り、チャンスはありました。1-0から2-0にできれば、という展開でした。しかしわずかにボールが合わず、リードは広げられません。マリノスの前線にスピードのあるアタッカーが次々投入されるなか、カウンターのピンチをなかなか摘むことができず、残り15分を切ってからの3失点。77分間試合をリードしていただけに、せめて8月のアウェイ戦のようにタイスコアででも何とか持ちこたえたかった試合でした。選手たちは監督の求める戦術を体力の限り最後までやろうとしていましたし、戦う姿勢は見せてくれました。

ネルシーニョ監督も試合後の会見で「何か足りなかった部分を答えるより、まず相手のチームとしてのクオリティを認めざるを得ないゲームの内容だった。後半に入り1-0の状況で追加点を決められるような得点の機会を作れていたが、そこを決めきれずに相手の途中交代で入った選手のクオリティも相手のチームとしての完成度も含めて認めざるを得ない結果だと思う」と今日の結果を受け入れつつ、「また10日後に対戦するので、今日のゲームの内容を選手たちが真摯に受け止めて今日の教訓を次のゲームに生かしてくれればと思う」と答え、仲間選手も「再来週のルヴァンカップは一発勝負なのでこの借りを返すには良い場所。次のマリノス戦には勝って決勝に進みたい」と雪辱を誓いました。

最後に、前半30分過ぎに、左サイドから駆け上がった戸嶋選手が、ペナルティエリアで激しいタックルを受け、負傷退場しました。救急搬送されました。相手と接触してあれほどの負傷をしたのに、ホイッスルすら鳴らなかった。そして危険なプレーでした。違う選択肢はなかったのか、と問いたい気持ちもあります。立ち上がりから、イエローカードが出てもおかしくない場面がいくつかありました。今日の試合、荒れないかと正直心配になりました。因果関係はないけれど、でもそこでカードが出て、これは危険だよという判定の基準が示されていたら、このプレーは起こらなかったのかもしれない、そんなふうに思いたくなってしまいます。

でも、何かを責めても、サチのためにならないし、回復にはつながりません。今季加入してからサチの人柄や真摯な姿勢に触れて、だからこそいま直面している状況を乗り越えてほしいと心から思いますし、昨日25歳になって新たに迎える1年を一歩一歩あゆみ、また再び走り続けてくれる人だと信じています。

去年の甲府戦の時にも書きましたが、レフェリーには選手の安全を守る立場であってほしい、ということを繰り返し切に願います。

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