2021年8月13日

明日は川崎戦

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担当:大重正人

五輪明け、最初のホームゲームは、現在首位のチャンピオンチーム、川崎フロンターレを迎え撃ちます。ここまでフロンターレはリーグ戦23試合無敗、19勝4分で、2位のマリノスに8ポイント差をつけています。レイソルとの対戦成績で言えば、目下5連勝中、特に家長選手が4試合6得点と、レイソルが勝利するためには絶対に抑え込まない存在です。ただ、レイソルは昨年の最終戦は後半途中まで2-0とリード、今春の対戦でも80分まで0-0のイーブンと、食らいついていく試合を演じています。フロンターレは三笘選手、田中碧選手と有力選手の海外移籍はあったものの、そのチーム力を落とすことのない層の厚さが維持されており、リーグ最強の敵に違いありません。

一方、レイソルも連勝中。ペドロハウル選手が復帰した6/27湘南戦以降は3勝1敗、9ポイントを増やしてきました。前線からプレスに行く形、中盤以降でしっかりとブロックを形成する形、両方が少しずつ整理されて、そこで奪ったボールを素早く前につけてゴールに迫るという狙いが成功しています。そして前節からは、新加入の武藤雄樹選手がさっそく先発出場し、攻守にわたる貢献をみせてくれました。

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神戸戦のあとには「この試合までの中断期間で、選手、監督、スタッフとしっかりとコミュニケーションを取ってやれたことで、(試合に)スムーズに入れるという自信は持っていましたし、純粋にすごく楽しみで、ワクワクしていました。やはり来たからには何か違いを見せなければいけないと意気込んでいました。僕自身攻撃面での良さと言えば、裏へ抜けたりボールを引き出したりするところ。仲間がそういうところをしっかりと意識して、動きを見てくれていたシーンもあった。これからもっともっと良くなると思うし、いざボールが来たときにしっかりとクオリティを出して、ゴールにつながるシーンを出していきたい」とデビュー戦の手ごたえを話してくれました。

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早くも実戦でのフィットを見せてくれている武藤選手ですが、「これを持って挨拶回りです!」とおかきの「アゲアゲレイソル」を大量に買ってくれたり、お子さん用のウェアを注文してくれたり、取材対応や写真撮影の際もとても丁寧で、クラブとしても広報としても早くも助けてもらっています。

最初の取材対応の日、あの有名なエピソードの話もありました。小学生時代の遠足の日に偶然通りかかったレイソルバスに手を振ったら、バスの中から手を振り返してくれたこと。本当に嬉しくて、それがきっかけになって、選手になった今も手を振り返したりして、ファンサービスの原点なんです、と。

「何かエピソードトークしようと思って、もうひとつ話すかどうか迷った話もあったんですけどねー」と明かしてくれました。武相高校3年生の時、なんとレイソルの練習に参加したことがあったそうです。「監督は石崎さんでしたね」ということで調べたら2006年のこと。「当時のスカウトは下平さんだったんですけど、インターハイも見に来てくれたりして。それで夏に3日ぐらい日立台で練習に呼んでもらって、下平さんが柏駅に迎えに来てくれました。結果的には契約にはならなかったんですけど」。。。

でもそこで話は終わりませんでした。「その時、流経大の鎌田次郎さんがレイソルに強化指定選手として来ていて、たまたま大学の中野監督も見に来ていたんです。僕のプレーを見てくれて『レイソルに行けないんだったら、じゃあウチに来るか』って。僕も『はい、行きます!!』って。」
「今回、親にレイソルに行くことを伝えたら『15年前の最初のクラブだね』って言ってくれました。高3のときから15年たって、レイソルに来るなんて。何かの縁ですよね」

この日立台のグラウンドで、武藤選手のプロサッカーへの道が開けていったのだとしたら、私自身は2007年からなのでまったく関わってないのが恐縮ですが、とても嬉しくて、とても感慨深いことです。「日立台では浦和時代の2015年、アディショナルタイムに3-3に追いついたヘディングが印象的です」とのことでしたが、明日のピッチに立つことがあれば、レイソルの黄色のユニフォームを着て、日立台での15年越しのゴール、ぜひ期待したいと思います!

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