2022年2月23日

ルヴァン京都戦

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担当:大重正人

ルヴァンカップの初戦、アウェイでの京都戦は1-1のドロー。勝ち点1を分けあう結果となりました。ただ、先日のリーグ戦とは違うメンバーたちが躍動し、非常に収穫のあるゲームになったのではないでしょうか。

「試合の入りが良くなかった」とネルシーニョ監督も悔やんだ立ち上がり、レイソルの左サイドを突破され、懸命のカバーも届かず早々に先制点を許す展開に。曺貴裁監督のチームらしいアグレッシブなプレスに飲まれてしまったと選手たちも反省していましたが、徐々にその圧力に慣れ、前半の半ばからはレイソルも徐々にボールを保持して、ニュートラルなゲームに持ち込みます。

そして後半開始早々でした。この日、プロ初先発初出場を果たした18歳のルーキーFW、真家選手がやってくれました。今日も素晴らしいボール配球を続けていた小屋松選手が右サイドからお膳立て。「ラッキーでした」と謙遜しましたが、センターFWらしいワンタッチゴールでプロ初ゴール!!

「相手もハイプレスできたので頭が少し追いつかない部分はあったが、徐々にボールを収められるプレーが増えてきたことから、自分でもゲームに入れている感覚が持てて、前半途中からは緊張せずプレーできたと思う。

小屋松さんが中間に降りてボールを捌き、自分はセンターバックの間にポジションを取って背後を狙うというのは試合前から話し合っていたところだったので、そこは最終ラインでずっと駆け引きしていた。このゴールはFWなので自分にとって自信になる部分はある。逆に欲が出てきて、もっともっと試合に出場してゴールを決めたいという思いが出てきたので、自信を持ってまずは練習からアピールして、次の試合でも出場してゴールを決めたい」。

プロとなって初めてのメディア対応も堂々としていて、プレーや自分の思いを滑らかに話していました。18歳6ヶ月26日でのカップ戦初ゴールは、2017年の宮本選手(17歳11ヶ月27日)に次ぐ記録で、細谷選手の18歳11ヶ月5日を上回るクラブ歴代2番目の最年少ゴールとなりました。ヒデ、デビュー戦ゴールおめでとう!

彼だけでなく、今日は森選手、落合選手、升掛選手と、アカデミー出身の若手選手たちが公式戦デビューを果たしました。ネルシーニョ監督は「ルヴァンカップはこういった若手選手が実戦で経験を積む場として非常に有益な機会だと捉えている。今日レイソルの選手として公式戦のピッチに立つプレッシャーというものを彼らなりに感じるものがあったと思うし、これからこういった若手選手が実戦の中で経験を積み、レイソルを背負って立つ存在に成長してくれることを望んでいる」とエールを送りました。


レイソルでの初先発を果たした岩下選手もプロ2年目。「今日は同じ左サイドに、大谷さんや染谷さんがいて、普段の練習から同じチームになることも合って、いつも思い切ってやっていい、と言ってもらえている」と今日の試合後に語りました。監督は今年「将来性ある若手選手と経験豊かなベテランを融合したチームを作っていきたい」と話しています。まだ今年は2試合だけですが、そんなチームの一片を見ることができましたし、楽しみにして選手たちを応援し、見守っていただけたらと思います。

今日は冷たい風が吹き付ける、京都・亀岡まで、400人近い黄色いレイソルサポーターが駆けつけてくれました。勝利をお届けすることはできませんでしたが、フレッシュな若手選手のレイソルデビュー戦への後押し、本当にありがとうございました。次は、日曜日。日立台での今季初ゲームです。今日、王者フロンターレを破ったマリノスを迎え撃ちましょう!