2022年4月23日

ルヴァン札幌戦

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担当:大重正人

札幌のホテルで見た朝の情報番組。自分の星座占い、おひつじ座は最下位の12位でした。今日は良くない1日になるのかな、、、忘れ物とかしないように用心して過ごさないといけないな、なんてちょっと憂鬱になった朝でした。

厚別競技場の風の強さは有名です。予想通り、今日も強い風が吹き抜けて、しかも冷たく寒い。手がかじかんで、手袋を持ってこなかったことを後悔しました。前半、レイソルが風下になり、とてつもない向かい風で、蹴れども蹴れども、ボールが飛ばない。しかも曲がりながら押し戻されるので、真っ直ぐに前進することができない。「今日はきれいなサッカーができない日だった」とサヴィオ選手。前半14分に失点。冷たい雨も降ってくるし、選手たちは本当に難しい立場に立たされていました。それでも前半を1点で凌いだ。あの苦しい状況で、よく踏ん張ったと思います。

さあ後半になれば風上だ、チャンスが増える。選手たちもそう声を掛け合っていましたし、さあまずは同点に、そんな思いでピッチサイドにいました。ところが、風は前半ほどではありません。いや、ほとんど吹いてないんじゃないか。待てども待てども、強い風が吹く気配がありません。とんだ貧乏くじを引いた日だと恨めしく思いました。

とはいえ、前半の逆風から解放された選手たちはボールを運び、裏のスペースを狙って蹴り込んだり、徐々にコンサドーレのゴール前に迫ります。ただ相手のボール回しも巧みで、また長身の中島選手をターゲットにしてセカンドをつなぐ戦法も効果的でした。時間はあっという間になくなって、気づけば後半40分ぐらいになっていました。そんな時、前半のような冷たい風が吹き始めました。レイソルの背中を押すように。そんな矢先のアディショナルタイムの奇跡でした。

58分に投入され、チームの攻撃のギアを上げていたサヴィオの右足が炸裂します。まずは93分、ゴール前の混戦から、椎橋選手のラストパスを受けてシュート。DFの足元をすり抜けて、菅野選手が守るゴールをついに揺らします。ここで喜びすぎることなく、すぐに拾い上げ、もう1点を取りに行ったチーム全員の切り替えが素晴らしかったと思います。その1分後、またしても椎橋選手のアシストを受けて、今度は浮き球をジャンピングボレー。非常に難しいバウンド、高さのボールを「幸い上手くボールにミートすることができた」。絶妙のコースへ飛んで、あっという間に試合をひっくり返してしまいました。後のことは、すごい興奮と高揚感とで、正直あまり覚えていません。

劇的な勝利の後、ピッチでの雄叫び、サポーターとの歓喜、最後にロッカーに戻ってきたサヴィオを迎えるチームメイト。そして記念撮影。彼らの笑顔が、何よりの私たちの喜びです。

サヴィオは「私が点を獲ったから全て私の手柄ということではないし、チーム全員が諦めずに戦ったからこそ、結果として2得点を挙げることができた」とチームメイトとともに掴み取った勝利だと強調しました。岩下選手は「今日は後半途中から入った選手たちが試合のテンポを上げてくれたからこそ、逆転勝利につながったと思う」。また「前回の札幌戦では逆転負けしていた」とあの悔しい敗戦を繰り返してはいけないという思いが、鳥栖戦に続いて、彼らには色濃く残っていました。「逆にチャンスというか、やり返せるとは後半話していた。その中で結果が出て嬉しいです」。

グループのもう1試合は、鳥栖が京都を破り、どのチームにも突破のチャンスがある大混戦となりました。レイソルの突破条件は、5/18の京都戦に勝つか引き分けで自力プレーオフステージ進出が決まります。敗れて勝ち点8に留まった場合、鳥栖が札幌に勝てば、直接対決の成績でレイソルが勝ち上がり。鳥栖vs札幌が引き分けだと、札幌が勝ち上がりになります。

ここからリーグ戦が続きます。この勝利がチームに大きな勢いをもたらしたと言えるように、4/29鳥栖戦はまた大事な試合となります。ぜひホーム日立台で勝利を分かち合えるよう、ぜひスタジアムへお越しください。今日も遠く札幌まで応援ありがとうございました!

サヴィオもおひつじ座、4月15日生まれでしたね笑
逆風を打ち破る、素晴らしい勝利の1日をありがとう!