2022年10月 8日

セレッソ戦

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担当:大重正人

今日は16時キックオフのレイソル戦より先に、他試合が終了し、軒並み上位チームが、残留争いに懸けるチームに敗れる試合、苦戦する試合が相次ぎました。改めて、このJ1リーグは上位から下位までの力が拮抗していて、また来年以降、今年のように勝ち点を重ねられるかまったく分からない、そういう危機感を改めて思い知る土曜日でした。そして、レイソルは3ポイントを獲ればセレッソに並び、4位タイに浮上できるチャンスでした。

しかし結果から見れば0-0のスコアレスドロー。徐々に守勢に回り、攻め込まれながらも最終ラインが懸命に跳ね返し続ける展開。「相手を引き込んでからいい形でボールを奪うところまでは守備が機能していたと思うが、ボールを奪ってからカウンターまで出ていけない時間帯が続いた」とネルシーニョ監督。効果的なカウンターが出せればというところでしたが、最後の北爪選手のカウンタードリブルからの武藤選手のシュートが一番のチャンスだったでしょうか、何とか1ポイントを積み上げたという厳しい試合でした。

チーム全体の守備意識、最終ラインとGK佐々木選手のディフェンスについては、長くボールを持たれる厳しい試合をよく跳ね返し続けたと思います。古賀選手は「相手が自分と祐治くんの背後を狙っていて、なかなかラインを上げられなかった」。攻撃だけのことを考えればラインを高くしてもっと前から行くというやり方もあると思いますが、まずは守備を安定させゲームを落ち着かせるというのが、これまでも貫いてきたネルシーニョ監督のゲームプランのひとつでもあります。

セレッソが両サイドバックを起点にして攻め込んでいたところで、レイソルがシステムを5-3-2から5-4-1にしてサイドバックに蓋をする、プレスをかける方向を定める。これでゲームを落ち着かせ、カウンターのチャンスを狙うというプランに。後半は前線に武藤選手が入り、守備の強度やスイッチが入るようになりましたが、攻撃では相手CBの2枚を背負う状況で、自陣引いた位置からなかなかサポートに行けず、マイボールにできる回数は多くはありませんでした。セレッソの前へのプレスで精度の高いパスを送る時間も作らせてもらえませんでした。

「攻撃の形に関しては決定機を作り出す回数は少なかったことは引き続き課題です。全体としてもう少し、どこから攻めたら効果的なのかというのをピッチの中で把握しながらプレーすることが今日の試合では足りなかった」。古賀選手の言葉からもなかなか自分たちが準備してきたことを出せなかった厳しい内容だったことがわかります。

ここから29日の福岡戦まで、3週間の時間があります。残り2試合、結果にこだわりつつも、来季に向けて何かを生み出せる貴重な機会にしなければいけません。勝利をお届けできていなくお詫びするよりほかありませんが、この30周年イヤーを良い終わり方ができるように残りの1か月を大切に費やしていけなければいけません。