2023年3月 8日

ルヴァン鹿島戦

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担当:大重正人

まず、今日の試合前に、新加入FWフロート選手の会見と、サポーターのみなさまへのお披露目をさせていただきました。193cm99kgの体格がひときわ際立ちますが、一方で話す口調は穏やかで笑顔も交えながらの会見でした。ピッチでは「ハーイ、こんにちは!」と日本語で挨拶。さらに「サポーターの皆さん、ご来場ありがとうございます。これから日本で、柏のクラブでプレーすることを楽しみにしています」と挨拶しました。ゴール裏からは早くも断幕をご準備いただいていてニックネーム「ジェーイ!ジェーイ!ジェーイ!」というコールも。温かいお迎えをありがとうございました。これから選手登録が完了すれば、試合に出場できる状態となります。ジェイのデビュー戦、楽しみにお待ちください。

ルヴァンカップの今季初戦。リーグ戦の合間ということもあり、ほとんどの先発選手が入れ替わっての試合でした。ただ、この試合のメンバーにしっかり選ばれたんだなと思わせるに十分なプレーぶりだったと思います。特に、山本桜大選手とファルザン選手、2日に日体大柏高校を卒業したばかりの2人のルーキーの躍動には驚かれたことでしょう。

ファルはリーグ戦も含めて、プロ初出場初先発でした。キャンプから見ていて、ボールを自分で運べる選手、相手を剥がせる選手という印象でしたが、本番のピッチに立ってそのイメージ以上の鋭いカットイン。ボールを持てば何か起こしてくれるんじゃないかと期待してしまうドリブルでした。「少し遠慮してしまった」という前半を終え、後半は「フリーな状態で1対1になる場面が多かったので、そこは自分の持ち味を出してドリブルを仕掛けた。もっと練習してゴールに直結するようなプレーをしたい」と場内を沸かせ、古賀選手が「練習の時より仕掛けてましたね」というほど、チームメイトにも観衆にも十分なインパクトを与えたファルでした。

オウタはリーグ戦で連続出場し、この日がプロ初先発。本来のFWではなく、2列目のサイドアタッカーの位置でしたが、そこで求められるつなぎの動きやランニング、カウンターにつながるスルーパスなど、いろんなプレーを見せてくれました。そして何より球際。前半はチーム全体的に劣勢でしたが「球際やちょっとしたルーズボールの回収で前に行くのは得意なので、そういった部分は出せたと思う」と後半になり体を張ったり足を懸命に伸ばしたり、そうしたところでマイボールにできる選手だということも伝わったと思います。ファルもオウタも去年のU-18プレミアリーグで光る選手に違いありませんでしたが、プロの舞台でここまで自分の力を出せたのは本当にすごいことです。1試合1試合、これからが楽しみです。

そして最後方、ゴールマウスを託されたのが守田達弥選手でした。昨夏加入して、レイソルでの初先発でした。鹿島が激しく前進してきた立ち上がり、立て続けにボールを処理する場面がありましたが、がっちり、という言葉が相応しい安心感をもたらしてくれたと思います。中央突破を許し、相手の好シュートから失点したものの「太陽と悠悟とうまくコミュニケーションをとって、ゲームがたとえバタついたとしても、後ろの3枚だけはバタつかずにしっかりと最後まで引き締めていこうと話していた。その部分は90分通して示せたと思う」。長年のキャリアと、ここまで不出場ながら日々努力してきた成果をしっかり出してくれました。

「今日、最後に追い付けたこと。守備で危ない場面を踏ん張れたこと。これをポジティブに捉えて、リーグ戦で勝てるように準備していきたい」。古賀キャプテンの言葉です。次のリーグ戦は日曜の名古屋戦です。先発、またメンバー入りをかけての競争あり、それが勝利につながることを祈るばかりです。同点に追いついて、もう1点を獲りにいった選手たちと、サポーターの一つボルテージが上がった応援歌、日立台らしい相手を圧する雰囲気でした。今日も選手への後押しをありがとうございました。