ホーム最終戦
担当:大重正人
今季ホーム最終戦、12000人を超える方々にご来場をいただき、ありがとうございました。立ち上がりの失点で出鼻を挫かれましたが、犬飼&立田コンビの大きなアクションや、応援スタンドがまだまだここからだ、という雰囲気や後押しのおかげで、引きずらず、切り替えて戦うことができたと思います。
鳥栖のビルドアップはやはり巧みで、GKと2人のセンターバックと、アンカーの河原選手のパスワークに対し、レイソルが誇る1stDF細谷&山田康太コンビも奪えずとも懸命にチェイスを続けながら、1点のビハインドで凌いでいました。どこかでボールを奪えれば大きなチャンスになるのではと期待していたところの、前半34分でした。山田雄士選手のカットから、カウンターのドリブルを開始。4対3の局面から、大外でフリーになったサヴィオへヤマからのこれ以上ない素晴らしいクロス。サヴィオの同点ヘッドでレイソルは完全に息を吹き返しました。
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) November 25, 2023
J1残留へ!
エースが意地の逆転ゴールを決めた!
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マテウス サヴィオからパスを受けた細谷真大は
冷静にゴールへ流し込み柏が試合をひっくり返す!
明治安田生命J1リーグ第33節
柏×鳥栖
#DAZN ライブ配信中#柏鳥栖 pic.twitter.com/Ol6MGlGHfQ
わずかその4分後、逆転に成功します。ビルドアップから、この日先発出場の仙頭選手が縦パスを引き出して、正確なフィードを左サイドのサヴィオへ。中央のライン上で駆け引きしていた細谷選手との阿吽の呼吸でスルーパスが通ると、左足でしっかり流し込みました。
「サヴィオがボールを持ったら動き出せばパスが来るという流れは今シーズン通して出来ている。A代表で1点獲れたことが自分の中でも大きかったし、帰ってきてすぐの試合だったがいい状態で試合に入れたと思う」。火曜日にサウジアラビアで決めた日本代表での初ゴール、若い彼にとっては大きな大きな自信と経験になったことでしょう。落ち着き払ったストライカーらしいゴールでした。ユースの先輩、工藤選手の4年目のゴールを超える14得点目、得点ランク5位に。「ここにきてコンスタントに取れているけど、もっと取りたいと思っています。チームを勝たせたい」とエースとしての頼もしさや自信が感じ取れる試合後でした。
後半24分、相手の左サイド深くからのスローイン。シンプルにあげられて、大外でヘディングを合わされて同点に。プレーが止まったところからのリスタート、非常にもったいない失点でした。今のチーム成績を考えれば、そういった細かな局面、気持ちの集中、もっとこだわっていかないとせっかくリードしたゲームをものにできなくなってしまいます。天皇杯ファイナルという大一番を控えているだけに尚更です。今日だけでなく、ここ数戦、選手たちは役割を果たし、ハードワークして、ファイトを続けているだけに、わずかのところで結果を得られていないことを悔しく思います。ただ、今日のゲーム展開、シーズンを通した順位関係、横浜FCが1点リードされていた中で、絶対に落とせなかった1ポイントは離さなかった。この結果、18位の横浜FCとの勝点差を3に、そして得失点差は12点をリードして、残り1試合を迎えます。
試合後のセレモニーでは、今日は出場停止となりチームをサポートした古賀太陽キャプテンからサポーターの皆さんに挨拶がありました。
「シーズン序盤からなかなか思うように勝ち点を積めず、 シーズンを通して残留争いをする順位に続けてしまったことをとても悔しく、 不甲斐なさを感じています。応援してくださる皆さんにも、苦しいシーズンを過ごさせてしまったにもかかわらず、どんな状況でも後押しの声をかけ続けてくださったことにとても感謝しています。ありがとうございました。皆さんの声援があったからこそ、今シーズンここまで戦ってこれたと思っています。今年と同じようなシーズンを繰り返さないように、今年の経験をしっかりと来年につなげたいと思います。
ホームでの試合は今日で最後となりましたが、リーグ最終節、そして天皇杯ファイナルをまだ控えています。最終節しっかりと勝っていい形で終われるように、そして天皇杯のタイトルをここ日立台にしっかりと持って帰ってこれるように、チーム一丸となって戦いますので、最後まで応援よろしくお願いします。今シーズンここまでたくさんの応援、本当にありがとうございました」
今、レイソルが得られるのが、最終戦に勝てば15位まで順位を上げられる可能性があること、J1残留を決めること、そして天皇杯を勝ち取ること。太陽が優勝カップを天に掲げる姿をサポーターの皆さんと一緒にこの目で見たい。残り2週間、最後に大きな成果を得られますように。