2024年2月25日

京都戦

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担当:大重正人

「フラストレーションのたまる試合になってしまった」。あのスーパーゴールを決めたサヴィオが、試合後に喜びの笑顔ではなく、悔しい表情で試合を振り返ることになってしまったのは非常に残念なことでした。試合を先制し、続いて得たPKのチャンスを逃し、最後のアディショナルタイムで追いつかれる。去年の反省を繰り返してしまったことに、「雨の中、スタジアムに来てくれたサポーターの皆さんに申し訳ないです」とサヴィオは悔しさを込めました。

井原監督も「この寒く悪天候の中、大勢のサポーターが駆けつけてくれて素晴らしい雰囲気を作ってくれた。なんとか開幕戦勝利で終えたかったが、最後ああいう形で同点に終わってしまい、非常に残念で申し訳ない気持ちです。京都さんは我々のゲームをさせてくれない、前からのプレッシングが非常に強いチームなので、しっかり対策を練ってゲームには入ったし、選手も90分間通してしっかりとゲームはしてくれたと思います」

気温4.9度、雨が続き、柏熱からビジター方向へ風も吹いていました。両チーム選手にとっては冬の厳しいコンディションもあったためか、「開幕戦で難しいゲームになることは分かっていたので、相手に勢いをつかせたくないという意図で、前半は特にシンプルな戦い方をしました」と犬飼選手が振り返ったように、風上に立ったレイソルは、相手の激しいプレスに付き合うことを避け、ロングボールで相手の背後を狙う戦いを徹底しました。

また京都の曺 貴裁監督も「互いに戦う気持ちが前面に出たいい試合で、セカンドボールを取った方がチャンスになったというゲームでした」と振り返った通りの展開でした。そして「奪ったボールを自分たちの距離感で動かしゴール前までいければとの反省もあります」というコメントは、レイソルにも当てはまるところがあったと思います。互いにセカンドボールや切り替えが早く、ボールがどちらかに落ち着くことが少ない。おととい井原監督が「焦れずに戦うことが大事」という話の通り、0-0で拮抗したゲーム展開が続きました。

そこで生まれた、サヴィオのスーパーショット。キーパーのポジションを見定め、ゴールマウスにふわりと流し込むような芸術弾でした。その約10分後には、関根→細谷→山田と3人がうまく連携してPKを獲得したものの、細谷選手のシュートはあえなくゴール左へ。最後のアディショナルタイムでセットプレーから同点に追いつかれ、追加点を取るということと、最後の失点を防ぐ、という課題をクリアできなかった試合でした。勝点1を取れたこと自体は決して悪くなかったものの「昨年に引き続き、こういう結果に終わってしまったことは今後も改善していかなければいけない。特にホームゲームは勝利で終えるということに真摯に向き合ってやっていかないと、今シーズンもまた非常に厳しい戦いになる」というサヴィオの言葉は、みな分かっていることではありますが、もう一度深く刻まなければいけません。

ただサヴィオはこうも言っています。「マオについては、 今日はまだ長いシーズンの1つだという風に自分は思っています。マオは皆さんご存じの通り日本代表で、今後の日本を背負って立つようなストライカー、彼の持っているストライカーとしての素質はここであえて言う必要もないと思います。今後シーズンを通して厳しい状況の中でも、チームが彼の得点力、彼の存在に助けられることは必ずやってくるでしょう。僕自身は彼のことを信じてますし、チームももちろん彼のことを信じています。今日は今日でもう終わったことなので、次節に向けチームで団結して、いい準備をして、向かっていきたいなという風に思います」

この言葉が聞けたので、今シーズンも彼らを信じて応援していこうと思えましたし、サポーターの皆さんにも今シーズンも彼らのそばで熱く応援していただきたいと思います。いい試合もそうでない試合も、強い後押しと叱咤激励を受けて、柏レイソルは常に勝利をめざして戦っていきます。今日は冷たい雨の中、勝利をお届けできず申し訳ありませんでした。この後は神戸、磐田とアウェイ連戦となりますが、引き続きスタジアムでの応援をよろしくお願いいたします。

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