レイソルの強み
担当:大重正人
さかのぼること、日曜日。サテライトリーグの仙台戦が行われる1時間前です。ボランティアスタッフさんの活動を報告する会報誌の取材を、僭越ながら受けさせていただきました。ホームゲームに来場されたとき、ブルーのポロシャツを来てお仕事されている方々を見た記憶があるかと思います。ゲートやスタンドでの案内や、皆さんお楽しみの選手ふれあいタイムなど、日頃から試合の運営をお手伝いいただいております。もちろんレイソル愛に基づく自主的な活動、まさに「無償の愛」でしょうか。この場をお借りして、日頃のみなさまの活動に感謝申し上げます。まことにありがとうございます。
試合前のベンチに座って、お話をしたのですが、スタッフが入れ替わり立ち替わりやってきては、ニヤニヤして冷やかしの眼差しを残していくので、恥ずかしいやら腹立たしいやら。それでも、一生懸命考えてくださったいろいろな質問を聞いて「取材を受ける選手って、こんな感じで改めてタイヘンだ?」など思いながら、自分なりに頑張って答えました。そのなかで、「レイソルの一番いいところは?」といった感じの質問がありました。「年齢に関係なく、選手みんな仲良く、雰囲気がとてもいいことです」。今日は、それを改めて感じた午後の練習でした。
ウォームアップを終えて、石崎監督は選手たちを二組に分けて、ビブスを着せます。いつものミニゲームぐらいのコートで全員が参加。しかしエンドラインをボールが通過すれば全てゴールにカウントするというところが、いつものミニゲームと違うところ。ラインを通過したかどうかをスタッフが判定するのですが、ゴールかどうか微妙な判定には、両チームの選手が同じように手を挙げて猛アピール。自然と選手たちの声が大きくなり、熱くエキサイト!!
その後は、チームが輪になって手をつないで、リフティング競争。カントクが「先に30回行ったほうが勝ち。足だけでな」と合図すると、ピンクチームがミスする中、黙々とブルーチームが数を重ねて勝利。ピンクチームには、その場ジャンプの罰ゲームでした。
やはりそこには、雰囲気を良くしようとする石崎監督のトレーニング方法があります。ゲーム性のあるシンプルな競争で、互いを競わせる対抗戦にする。選手たちは本当に負けず嫌いですから、どんな勝負だって勝ちたい!負けるのはカンベン!だからこそ熱くなるし、元気なエネルギーが放出されてピッチ上はおおいに盛り上がります。「練習は厳しいけど、いかに飽きさせずに、楽しくやるか」。選手それぞれが本来持っている明るさに、石崎監督の信条とモットーがいっしょになって、レイソルらしい楽しい雰囲気が醸し出されているのです。
しかし、その後は戦術的なトレーニングで厳しい監督の声が響いていました。ボールを奪ったところで、いかに早くシンプルに正確にシュートまで持ち込むか。この2試合でミスが続いた課題を克服するため。日立台のナビスコカップ、マリノス戦。キレイなパスが回って、最後は鈴木達也選手が左足で決めたようなゴールをもう一度見せてほしい!!
さて最後に、今日の練習場は曇り空。夏過ぎて、一気に冬将軍が来たような「寒さ」。凍えて唇を震わせながら取材している記者さんもいるほど。そのなか、フランサ選手は、今日も純白のノースリーブ!? やはり何もかも超越しているキングでした。