原点に戻れ
担当:大重 正人
今日のレイソルは、キックオフからプレスをかけまくりました。ポポ、アレックス、太田、菅沼のフロント4がガンバの最終ラインにアタックを繰り返す。中盤から後ろでボールを奪えば、その推進力のまま、広く空いたDFラインの裏へフィード。4人が何度もスペースを突いて、チャンスを作りました。
5月、レイソルがどん底の状態から抜け出したときの形です。
とにかく前へ。守備でも攻撃でも、どんどん前へ。
「とても手ごたえを感じていた」
藏川選手や太田選手は声をそろえて言いました。プレスだけでなく、球際でも激しく当たって、泥臭くこぼれ球を拾う。立ち上がりに失点することが多かっただけに、最初からとにかく飛ばしていこうという気持ちがひしひしと伝わってきました。
そのプレーや気持ち、頑張りには心から期待を抱いたし、それはこの後残る7試合にもつながるものだったと、胸を張って言えるのではないでしょうか。
「前を向いて戦っていきます」
菅沼選手がゴールを決めたあと、喜びを表すより前に、ボールを持ってセンターサークルへ向かうシーンはもう何度目でしょうか。「自分たちのリズムの時に、相手より先に点を取れれば、ウチは波に乗れるチームだから」。相手より先んじるゴールを決めて、素直に無邪気に喜べるゴールを決めたい、という思いがあるはずです。勝利につながるゴール、次節は生まれ育った地元大宮での凱旋ゲームです。
試合は待ってくれません。2日後の大宮戦。藏川選手、小林選手は累積警告で、ポポ選手は退場処分の罰則により、出場できません。今日負傷退場した石川選手も柏に戻ってから検査の予定ですが、容態が心配です。ですが、古賀選手が復帰してくれます。チャンスを得られる選手だっています。勝利への執念と高いモチベーションを持ち続けて闘うのみ。前半で0-2、しかもひとり少ない状況。それでも選手を信じ、応援し続けてくれ、試合後も鼓舞してくれたサポーターのためにも、やるしかありません。しっかりと前を向いて。