第一歩
担当:大重正人
5月23日、アウェイの神戸戦で大敗してから、6月20日のFC東京戦まで。17位という順位から這い上がるため、レイソルが戦ってきた27日という期間は、今日を入れて2日となりました。先月のイエローハウスで小見編成部長が「6月20日にリーグ戦が再開するまでに、今のケガ人をどう治していって、いかにベストコンディションにしていくか。早く治して、監督には誰をメンバーに入れるかという選択肢を持たせたい」とサポーターの方を前に説明しました。
昨日の拓殖大学戦、そして今日の紅白戦。メディカルスタッフの地道なケア、フィジカルコーチのトレーニングの甲斐あって、3チーム作れるほどの状況に戻りました。高橋監督はトレーニングマッチに臨む選手たちをこう言って送り出しました。「今日は個人それぞれがしっかりアピールしてほしい!」。監督の目に、この1ヶ月の努力や成長がどのように映ったでしょうか。身体を張ってボールを奪える選手、スピードをいかして背後を狙える選手、安定したパスで試合を組み立てる選手、献身的なサポートでチームをつなげる選手。「ナビスコカップでも大きな収穫があったよ」。高橋監督のもと、戦える選手の陣容は厚みを増してきました。
小見編成部長は「6月20日からの4試合、選手も過緊張になる。ここで勝てなかったらどうしようと思っている選手、絶対に勝てると思ってプレーするのか、雰囲気作り、いい状態で臨めるようにするのも監督の仕事。そこの我々のバックアップも大事。再開後の4試合がいろいろな判断をするための最後のタイミングだと思います。そこに向けて皆さんも期待して応援していただければと思います」
誰もが危機感を忘れてはいないでしょうが、それでも私は土曜日が楽しみでなりません。いったい誰が先発イレブンに名を連ねるのだろう? 躍動的にピッチを駆け回り、どれだけ相手を上回るプレーと絶対に勝つ!という気持ちを表現してくれるのだろう? リザーブに入った選手はいまかいまかと出番を待ち、与えられたチャンスでどんな爆発力を見せてくれるのだろう? 高橋レイソルはどんなサッカーを見せてくれるのだろう?
そんなワクワクした気持ちで臨むことが、いい雰囲気作り、いい状態で臨むこと、力強いバックアップに繋がると思います。再開後の4試合が大切なのは言うまでもありませんが、その後も17試合が控えています。2009年シーズンをいかに戦っていくか。その「第一歩」が、FC東京戦なのです。