2009年10月18日

熱地帯

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担当:大重正人

熊谷は秋でも暑かった。日本有数の熱地帯・熊谷で行われたサテライトリーグ、大宮アルディージャ戦。ジリジリと太陽が照りつけて、皮膚が焼けているような感じが夜になっても消えません。気温は26.6度、選手たちにとっても、遠く足を運んでいただいたサポーター皆様にとっても、暑さが厳しいゲームでした。

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結果は0-0のスコアレスドロー。シュート数は相手の10本に対して12本と上回りました。今日はトリプルボランチがピッチ中央で逆三角形になるシステム。前半は後に構えるアンカーの仙石選手の前に、山根選手と茨田選手が並ぶ形。後半途中からは鎌田選手がアンカーで、仙石選手と茨田選手が前に入る時間が長くなりました。両サイドに張った澤選手と山崎選手にボールを配球しながら、1トップのハモン選手へボールを入れてゴールへ迫りますが、センターFWへのマークは厳しく、決定打はあまりありませんでした。

チーム最多のシュート数は4本の茨田選手。「今日は1列前に入ったんで、いっぱいシュートを打てたんですが…」と惜しくも決め切れず悔しげな表情でした。それでも奪われたボールをすぐに切り替えて奪い返し、すぐさまシュートを打ち返すなど、いつもは後方のビルドアップなどで気の利いた渋いプレーで魅せる茨田選手でしたが、今日はいつになく積極的に攻めるシーンが目立ちました。周りも見習なければいけない姿勢でしょう。

そして今日最大の収穫は、古賀選手のフル出場。そしてチームの無失点です。左サイドバックに入った橋本選手が「やっぱり、古賀さんがいると違います。締まります!」と振り返ったように、「ポジション、ポジション!」「(ライン)上げろ、上げろ!」と周りを引っ張り、安心感を与えるコーチング。キャプテンマークを左腕に巻いて、一層リーダーシップが引き立ちます。プレーでも相手に競り負けない力強さと、クロスやフィードを跳ね返す高いヘディング。

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7月25日の鹿島戦以来のフル出場に「サッカーってこんなしんどいの??っていうぐらい疲れました(笑)。全体的にはそれほど危ない場面は作られなかったし、まだ100パーセント完ぺきなコンディションではないですけど、何とかやれました」と疲れと復帰への手ごたえが半々といった表情。この2試合失点を喫していますが、レイソルのセンターバックは、古賀、パク、近藤、小林祐三、鎌田の5選手を中心に戦います。残り5試合での浮沈は、彼らがどれだけ身体を張ってシュートを阻止できるかに懸かっている。ここ2試合での結果だけで評価や信頼が下がったと思うのは、あまりに安易ではないかと。もう一度立て直して、山形戦へ最高の調整を。最後まで信じています。

その山形戦に向けてのお知らせです。第29節の成績で勝ち点差は7と開いてしまいましたが、J1残留へ向けて当面のライバルであることに変わりありません。サポーター有志のご協力による今季4回目の「応援強化プロジェクト」を実施し、選手入場時にマスゲームを行います。先週末時点で、まだ1000枚ほどの残席があります。生きるか死ぬかの決戦、熊谷に負けない柏熱地帯、そして日立台スタンドを埋め尽くして共に戦ってください。選手たちに力を与えてください。どうかお願いいたします。