次につなげられるもの
担当:石本瑞奈
今日は、晴れ、曇り、小雨など、バリエーション豊かな天気の一日でした。午後は風が強かったので、広報日記用の写真を撮りながら、そんなに気温は低くないはずなのに体温を奪われるような気がしました。
午後のサテライトの試合に出ないメンバーは、10時からトレーニング。試合に出場したメンバーは軽いランニングが中心でした。
そんななか、フランサ選手と菅沼選手はフィジカルトレーニングを。エドゥーコーチや公文通訳の声が響く中、もくもくとメニューに取り組んでいました。2人とも状態はいいようで、「OK!」とか、そういった声が聞こえました。
今日は懐かしい人が日立台を訪れました。懐かしいといっても7月半ばまではレイソルにいて、今は札幌に期限付き移籍中の石川選手です。
「北海道はいいところですよ」との言葉にまずはひと安心。ひとつだけ大変なのは、やはり寒さ。「今日は風が強いけど、札幌はこの風で、もっと気温が低いから、ダウンジャケットがないと辛いんです」。
北の大地で頑張る背番号29。柏生まれ、柏育ち、レイソルユース出身の石川選手が大きな決意を胸に旅立って3ヶ月半。札幌でのリーグ戦出場試合数は早くも16を数え、チームになくてはならない選手になっているのはやっぱり嬉しいです。
午後2時からはサテライトの仙台戦が行われました。今シーズンの最終戦です。後半途中まで0?3とリードを許す苦しい展開だったのですが、そんななか、サポーターの皆さんはリーグ戦と同じようにずっと応援を続けてくれました。
そして残り14分、ようやくその応援に応えるかのようなゴールが飛び出しました。
前線で澤選手がDFに囲まれながらも何とかキープ。田中選手とのワンツーで、ゴールを決めました。「ボールを取られるかと思ったけど、粘って順也くんにパスを出しました。そうしたら彼がいいパスを返してくれたので、僕は足を振るだけでした」と田中選手への感謝の言葉を口にした澤選手。それを聞いて、ふと思い出したのが、3月8日に行われた今年のサテライト初戦、ヴェルディ戦のことでした。
あの時は、3点目を決めたのが澤選手だったのですが、試合後に感想を聞いたら、やはりパスを出した大津選手への感謝の言葉から始まったのです。
思えば、あの時以来のゴールでした。今年はあの後、またコンディションが上がらなくなり、納得のいかない日々を送っていた澤選手。ただ、最近すごくコンディションが良いと聞いていました。そうしたら天皇杯の神戸戦のメンバー入りを果たし、そして今日のゴール。「サテライトは最初の試合と最後の試合にゴールを決めたんですね」としみじみ話した澤選手。最後は、「もっと頑張って、リーグ戦もメンバー入りできるようになりたいです」と力強く話してクラブハウスへと引き揚げました。
この後、ロスタイムには杉山選手も素晴らしいゴールを決め、あと1点というところで惜しくも試合終了。ただ、ポストプレーをはじめ前半から気迫のプレーを見せ、後半になっても必死にボールを追いかけ続けた北嶋選手をはじめ、みんなが最後までゴールを狙って粘り強く闘ったと思います。試合後、メインスタンドに挨拶する選手たちに、詰め掛けたおよそ2,000人のファンの方の多くが拍手を送ってくださいました。本当にご声援ありがとうございました。この「最後まで諦めない気持ち」はカテゴリー関係なくつなげられると思います。ぜひ次の清水戦でも、最後まで諦めることなく闘ってほしいです。