2010年7月31日

受け継いでゆくもの

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担当:河原 正明

 今日で7月も終わり、明日からはいよいよ8月です。J2リーグも折り返しを回り、いよいよ残り18試合となりました。チームは午後に徳島へ乗り込みました。徳島のホームスタジアム鳴門・大塚では未だリーグ戦未勝利のレイソル。相手は今季ホームゲームでは好調、3節ではジェフ千葉に3?1で土をつけています。また明日1日にレイソル、続く8日にヴァンフォーレと上位2チームとの対決を連続してホームゲームで迎えるスケジュールの妙もあり、一気に上位進出を狙って挑んでくることは間違いなさそうです。「前回対戦時は大差で勝ったが、今度は相手がやり返そうとホームで待ち構えているはず」ネルシーニョ監督も警戒を高めます。それでも前節アクシデントを乗り越え、勝ち点を手にした選手たちを「ここで負けるわけにはいかない」今節も自信を持ってピッチに送り込みます。明日は18時30分キックオフです。

 さてその30分前、18時キックオフで大事な一戦を迎えるのはU?18。ニッパツ三ツ沢球技場でいよいよ日本クラブユースサッカー選手権・アディダスカップの決勝戦です。「全員で掴んだ勝利」と主将のGK増川選手もコメントしていましたが、「今日はサポーターの声援が、きつい時間でも背中を押してくれた。決勝戦でもサポーターの方々とも一致団結して、初優勝を掴みたい!」とお願いもされています。お時間のある方はぜひスタジアムに。茨田選手も「本当に観にいきたです!」と話すこの一戦、一昨年も準優勝で涙を飲んだこの大会で初タイトルを狙う一戦をぜひサポート願います!

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 さて、ここに一枚のポスターがあります。2003シーズンのクラブステートメントポスターです。懐かしいというサポーターの方もいることでしょう。モデルとなっているのは明神 智和選手(現:ガンバ大阪)とある少年。実はこの少年は現在U?18の熊谷 達也選手なのです。
 昨日の三ツ沢、ピッチで撮影していると隣になった某カメラマンさんから声をかけられました。「いやー7年ぶりですよ、彼を撮影するのは。いい選手になりましたねー!」。そう、この方がポスターを撮影したのでした。

 「あの日は寒くてねー」と話すように、撮影されたのは2003年の冬、1月か2月(だったはず)。夕暮れが迫る中、当時の種蔵広報が奮闘していたことをかすかに覚えています。明神選手は長袖のユニフォームですが、レイソルジュニア所属で当時10歳の熊谷少年は半袖、さすがに顔が寒そうですが、それだけではなさそうです。当時、明神選手は育成組織出身で日本代表、正にクラブを代表する選手でした。そんなヒーローともいえる選手と肩を並べて写真に写るというのは相当の緊張もあったことでしょう。

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 あれから7年、少年は高校生となりチームの「No.10」を背負う選手へと育ちました。顔つきもすっかりとたくましくなって、あの頃の面影はわずかです。撮影時にどんな思いを感じたのかは本人に話を聞かないとわかりませんが、しかし、先輩たちから引き継がれたレイソルイズムは、熊谷選手だけでなく多くのユースっ子たちの心の中にしっかりと根付き、より大きくなっているはずです。これこそがクラブの財産です。「先輩から後輩へ受け継いでゆくもの」をポスターという形にした当時の広報スタッフの思いは現実になったという検証結果を提出してもいいと思います。トップからユースへ、いい財産をさら強固に。トップもユースも明日はいい結果を柏に持ち帰りたいですね。ぜひ両チームへのご声援よろしくお願いいたします。

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