2007年11月14日

栃木SC戦でアピール

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担当:大重正人

ロビンソンコーチは言いました。
「フランサがいない、ミノルもいない。チュンソンと祐三も代表に行っている。だからと言って、それを理由にしてはいけない。監督やコーチやスタッフは、選手たちが勝てるように心から信じて送り出す。選手たちも、監督やコーチを信じて戦えば、必ずこの苦しい状況を打開できる」

今日の練習試合、栃木SC戦に出場した選手は、週末の鹿島戦での先発、もしくはメンバー入りをかけてアピールしなければいけない試合です。前半はボールを保持したときに、なかなかスペースへ飛び出す選手が少なく、チャンスが生まれません。連続してCKチャンスを得る時間帯もありましたが、シュートが打てない。池元選手のシュートがポストを叩く場面が一度。逆に栃木SCに決定的な場面を作られます。1失点目はクロスから、2失点目はセットプレーのこぼれ球を拾われ、相手をフリーにしてしまいました。この前の横浜FC戦を見ているようでした。

しかし後半。石川コーチの指示と厳しいゲキで、ゲーム展開が一変します。左サイドからトップ下に移った池元選手が細かいタッチでキープ。またボランチに下がった佐藤選手や左サイドバックの石舘選手がボールを受けるやいなや、サイドから鈴木選手やドゥンビア選手が2列目から裏へ飛び出して、起点となります。

そして、セットプレーのチャンス。佐藤選手の正確なキックが、石川&大島のゴールを呼び込みます。特に大島選手、対外試合では初めてのゴール。「ユキさんがいいボールをくれました。あまり慣れていないので、ハニかんでしまいました」と嬉しそうな表情☆

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そして極めつけは3点目でした。センターで佐藤選手がキープ。すると右サイドから大声が飛びます。

「ユキーーーー!!!!」

こんな呼び方をするのは、ドゥンビアしかいない!と思ったら、なんとブルーノ選手でした。ブルーノが加入したころを思い返すと、語弊があるかもしれませんが、ものすごい成長です。正確なキックやテクニックはフランサにも負けないものが当時からありましたが、体力的なハンデが否めませんでした。毎日毎日、夏のうだるような暑さのなか、練習後に公文通訳と黙々とグラウンドを走る姿が思い出されます。

日々の練習が少しずつ実を結び、後半34分の体力的にきつい時間に、右サイドを駆け上がっていくのです。ぞわぁっと鳥肌が立ちました。そして持ち前の正確なキックで、逆サイドを突進する親友のドゥンビアへクロス!これをフリーで蹴り込んで、一気の3得点で逆転勝利をつかみました。

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「ハーフタイムには厳しいことを言ったけど、セットプレーや流れの中から相手をきれいに崩すことができた。いいアピールができたと思う。ここで満足して踏みとどまるんじゃなくて、明日明後日の練習につなげていこう!」。激闘終えた選手たちに石川コーチの労いの言葉を送りました。すばらしい後半のプレーでした。ですが厳しいことを言えば、前半から同じようなプレーができるはず。今日のいいイメージを持って、木・金・土と3日間、石崎監督の目に留まるプレーを見せてほしいです!