2011年4月13日

鹿児島・指宿キャンプ10日目

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担当:大重正人

昨日お知らせしたとおり、ロアッソ熊本とのトレーニングマッチが行われました。今日は先発メンバーが90分間いけるところまでプレーし、より実戦に近い形を想定し準備してきました。なので、今日先発しなかったメンバーは、15日の鹿屋体育大学戦でより長く出場する予定です。午前中は1000メートル走などフィジカル練習に取り組みました。

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タイム別に4組に分かれます。一番スピードが速かったのは、時速16kmで走る林、安、相馬選手のグループ。サイドバックやボランチの選手は特に持久力や走力を求められるポジションですが、フォワードにもかかわらず林選手の走力とスタミナはすごい。サッカーキングのインタビューで「ルーニー(イングランド代表)は、あれほどすごい選手なのに、一生懸命ボールを追いかけ続けるのがすごい」と感銘を受けていましたが、まさにそれを実践しています。

安英学選手は、先のワールドカップの予選リーグ出場選手で、1試合の走破距離がナンバー1だったというデータがありました。ワールドカップでは守備に追われる時間も多かったと思いますが、肉体的だけでなく精神的にも厳しい状況下でも走り続けられる力を32歳にしていまだキープしています。「まだまだ若いね!」と声をかけると、「もっと若い人がいますよ?」。振り返るとネルシーニョ監督がランニングへ出かけるところでした。監督もまだまだ負けていませんね?。

さあ午後3時からのトレーニングマッチ。チーム全体としてDFラインからボールをつなぎ、相手をいなしてサイドへ展開してゴールへ迫る、自分たちのサッカーを展開。後半もボールを支配し、ミスを少なくゲームをコントロールした展開は、前半2点のリードを完璧に守りきった昨秋のアビスパ戦のような試合を演じました。

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「今日のヒーローはサカイですよ。昨日誕生日でノッてますね」とは林選手。前半7分、右サイドバックで起用された酒井選手が力強いドリブルで1対1を突破し、柔らかなクロスを送ると、これをファーサイドで詰めた工藤選手が先制ゴール。そして36分にも、酒井選手の右クロスを工藤選手がファーサイドでヘディングシュート!頭と足の違いはあれど、まるでコピーしたかのようなゴールパターンでした。「昨日広報日記にのった2人でしたね」と笑顔で言葉をそろえたクドウ&サカイ。「ホットラインですね!」と工藤選手。酒井選手は「リーグ再開まで2週間を切って、やっとチャンスをもらえたので、絶対に活かしたいと思っていました。」

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そんな二人と対戦したのが、ロアッソに期限付き移籍中の武富孝介選手でした。後半途中出場後、工藤選手と並んでホテルへ戻るところでカメラを向けたところ「クドウとは一緒に映りませんよ?」と悔しさを隠しておどけている様子だったでしょうか?「レイソルは強いですよ。自分たちも攻守の切り替えを速くしようとしていたけど、それより上だったし、1対1も強い。去年まで自分も一緒にやっていたのに、もっとうまくなっているようでした。自分も先発で使ってもらったり、そうでない時もあるので、もらえたチャンスをものにしたいです」

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その後ろを付いて歩いていたのは、仲間隼斗選手。今季レイソルU-18からロアッソに加入したルーキーです。「武富くんはユースの時はあまりしゃべってくれなかったですけど、熊本に来てから仲良くしてもらってます(笑)。ご飯もごちそうしてくれます」。後半開始から2トップの一角として起用され、スピードあふれるプレーやドリブルから惜しいシュートを放つなど、今日遠く指宿までお越しいただいたエルゴラッソ・田中記者の「仲間くん、いいですね?」という言葉どおり、とても目を引くプレーを見せていました。開幕戦でいきなりプロデビューを果たしたのもうなずけます。「工藤くんと映っていいんですか?」と初々しい表情での記念撮影です。

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いろんな縁、結びつき、再会があったこの試合。CKから試合終了のホイッスルが鳴った直後でした。「言葉はいらない」というシーンでした。

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今日はレイソルだけでなくロアッソさんの広報にもなってしまったようですが、今日はご容赦いただけますでしょうか。明日の午前は予定通りオフ。午後から菅野選手をのぞく熊本戦先発選手はリカバリー、鹿屋体大戦を控える選手たちはトレーニングを行います。