2021年12月30日

1年間ありがとうございました

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担当:大重正人

2021年は残すところ、あと2日だけとなりました。コロナ禍での2シーズン目、観客制限が少し解かれ、徐々にこれまでのJリーグが戻ってきたというシーズンでした。その中、レイソルはリーグ戦15位。4チームが降格するというイレギュラーなシーズンで、8戦無勝利で18位まで順位を落とした時期は本当に苦しかったですが、残留争いでの直接対決で勝点3を獲り、相手に勝点3を与えず、なんとかJ1残留を果たしたという1年でした。チーム内から上がっていた「本来、目指していたところではなかった」という声のとおり、当然、満足のいく結果ではありませんでした。

このシーズン、レイソルで一緒に戦ってくれた多くの選手がチームを離れることになりました。日々、そして毎試合、一緒に過ごしてきた仲間ですから、サポーターの皆さんと同じように、当然寂しい気持ちでいっぱいです。リリースを準備する作業、相手チームの広報さんとのやりとりは、加入退団、両方のケースでの気持ちをお互い分かっているだけに、いつも複雑な気持ちです。退団や移籍、契約延長に際しては、契約満了となって退団となる場合もありますし、そこで契約延長の話し合いをもち、まとまることもあれば、新天地を求める場合もありますし、他クラブからのオファーが届くこともあります。選手それぞれが考える自分のキャリア、サッカー観、環境を変えてチャレンジしたい、例えばそういった思いに沿って、選手はどの道を進むのかという決断をしていきます。それぞれ個々のケースについて伝えることはできませんが、レイソルでプレーしてくれた選手たちのこれからを応援したいという気持ちは、以前も今も僕は変わりありません。

セレモニーや別れの場を設けてほしい、という声は深く受け止めています。強化担当のスタッフとも話をしました。もちろん、その時の状況下で実施することが難しいこともあります。もし状況が許すなら、選手の希望や気持ちを尊重をしたうえで、ありがとうを伝えたいというサポーターの皆さんにとっても、よりよい形にしていきたいと思っています。至らないところがあり、申し訳ございません。昨年から続くコロナ禍で、チーム内での感染予防、接触を減らすというところにチームは注力してきました。外部やメディアの方との接触も極力控えてきました。一方、広報としての矢印がクラブの内側内側に向いてしまったという反省が大きくあります。もちろん、来たる試合に関わるような負傷の情報などは、監督やチームの考えに基づいて、これからも慎重に対応させていただきます。ただコロナを取り巻く状況も変わりつつあり、矢印を少しずつでも外へ、サポーターの皆さんへと向けていきたいと思っています。

先日、瀧川社長からのご挨拶を掲載させていただきました。
タイトル獲得の裏でJ2降格もあったなか、『余りに振れ幅の大き過ぎた歴史から学ばなければならないこと。それは「常にJ1で戦い続けられる経営とチームづくり」を目指さなければならないということだと思います。自らの身の丈を知るところから始め、取り組まなければならない目標だと思っております。当然ながら、挑戦は大切です。しかし勢いだけにまかせた背伸びであってはならないと思っております』。財政状況を整え、その上でチームの強化に努めていく。規模は小さくとも、できうる限りのチーム強化を続けていくという姿勢に変わりありません。ただ自分たちが持っている資源以上の無理が祟ってはいけない、足元を見ていかなければいけない。先の栄光を見る前に、今は目の前のひとつひとつの試合にこだわっていく。そういう方針をご理解いただくためには、レイソルが来シーズンにその姿勢を見せなければいけません。

今年はサポーターの皆様には悔しい思いばかりをさせることになりました。オフシーズンも多くのご心配をおかけしています。クラブを離れる選手もいますが、でも新しくレイソルでプレーすることを選んでくれた選手たち、アカデミーを経てトップチームに上がってきた選手も多くいます。これからも引き続き、選手たちへの後押しをどうぞよろしくお願いいたします。今年1年、ありがとうございました。