2011年12月29日

1年ありがとうございました

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担当:大重正人

年も押し迫った12月29日。遠く九州で日本一を目指して戦った柏レイソルU-15のWEB中継を見ていました。悲願の日本一まで1点及ばず。。。しかしこの過密日程のなか、ヴィッセル、アルディージャ、グランパスといった強豪チームを次々と撃破し、一発トーナメントの勝負強さも見せてくれました。3年生にとっては最後の試合となりましたが、まだ15歳。大きな道と遙かな夢が待っています。本当にお疲れ様でした!

レイソルU-15が敗れたのは、京都サンガ。トップカテゴリーの大会でも京都サンガがすばらしい試合を見せ、天皇杯決勝進出を決めました。今日も宮吉、駒井、久保といったU-18出身の10代プレーヤーが大活躍。育成組織についてはレイソルだって負けていないと胸を張りたいところですが、同じ育成型クラブの良きライバルとして共に切磋琢磨していきたいですね。そこにヴァンフォーレで魅惑的なパス&プレッシングサッカーを築いた大木監督のサッカーが浸透し、今季J2後半戦の試合を見ていれば、今日の決勝進出も大きなサプライズではないでしょう。

元日は、ゆっくりと天皇杯の決勝を見ようかなぁ?という毎年でしたが、天皇杯王者と3月3日にゼロックススーパーカップを戦います。FC東京の強さは身にしみて体感していますし、京都とどちらが勝ち上がってくるのか。そんな視点でより集中して観戦できる楽しみがありますね!

今日で柏レイソル事務所も仕事納めとなりました。昨日は、パク選手が事務所まであいさつに来てくれました。「今年はあまりチームに貢献できなかったけど、優勝できてよかったです。チームを離れても、心はずっと柏にあります」。日本語も交えながら、心のこもった言葉を寄せてくれました。

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しかし、「こんなにおしゃれしてるのに、なんで写真撮ってくれないの!?」と、自分大好きのヒョン節炸裂(笑)。よく「ワタシ、カンコクでスターよ!なんでトレーディングカードもナイの!?」とぼやかれたこともありますが、ネットで見た結婚式のスケール感、華やかさがそれを証明していましたね?。WEBで流れたレイソルのユニフォームを着て、CAの美しい奥様と映った写真は本当にまさしく韓流スター!!そしてあふれんばかりのレイソル愛を感じさせてくれました。J2陥落が決まっても、いち早くレイソル残留を公言してくれた男気、血を吐いてもピッチに残ろうとした2009年の鹿島戦、たまに熱くなることもありましたが、これまでのレイソルに欠けていた気迫や熱を注入してくれました。いつか、またアジアの舞台で戦おう!ヒョンのこと、一生忘れません!

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一緒に記念写真を撮ったフロントスタッフの1人も、今年限りで退職することになりました。控えめながらも、事務所の雰囲気をほっと和ませてくれる、そんな奥ゆかしい方でした。別れはすごく悲しく淋しいですが、チームを離れてもずっとレイソルのファミリーです。クラもヒョンもそうです。また会える日が来るまで、お互いにがんばりましょう!今年、人生のなかで最も忘れられない1年をくれた、レイソルに関わるすべての人に感謝しています。本当にありがとうございました。それでは、よいお年を?

2011年12月24日

ACL2012 オーセンティックモデルユニフォーム販売について

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12月20日スタートしました「『ACL2012 オーセンティックモデルユニフォーム』先行予約」に多数のお申し込みをいただき、誠にありがとうございます。公式オンラインショップ、サッカーショップKAMO柏店においては、ほぼ完売となっており、ご迷惑をおかけしまして申し訳ございません。

なお「東急ハンズ柏店」では、1st、2ndともに残りわずかですが受付中です。アソシエイツ会員割引は適用されませんが、3月上旬までに入手されたい方は明日25日の21時まで受付しておりますので、どうぞお早めにお申し込みください。残数わずかのため、売り切れの場合は大変申し訳ございませんがご容赦ください。

2011年12月23日

ツースリー

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担当:大重正人

レイソルの歴史に間違いなく印象深く残る試合となった天皇杯グランパス戦。「まだ終わったことを受け入れられない」という工藤選手の言葉が、私たちレイソルに関わるすべての人の気持ちを代弁していました。12月3日の浦和戦から、FCWC4試合、そして天皇杯と、6試合を戦った12月の19日間。本当に休むことなく、目の前の試合だけに全霊を懸けて、ただまっしぐらに駆け抜けた19日間。成長と充実、これ以上ない経験と財産を手に入れた時間でした。

あれから2日。今日は文字通りレイソルの2011シーズン最後の日となりました。10時半から行われた解団式。ネルシーニョ監督のあいさつ。まず監督はある方向を指さしました。

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そして選手たちに語りかけました。
「これが我々のシンボルだ」

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「またこれを獲りにいこう!それが我々の目的だ。今年の選手、スタッフ、フロンと、みんな1人1人に心からお礼を言いたい。このみんなと成長し、一緒に優勝できたことを誇りに思う。ただ、レイソルのユニフォームの重み、威厳、プライドはこれまでとは比べ物にならないほど重いものになる。ただ周りからはより期待されるだろう。だからもっと成長しないといけない。勝利の文化を築いていく力が俺達にはある。来年もタイトルを目指すためにまた毎日、しっかり準備をしていこう」。選手・スタッフをまず労い、そして来年への勝利への意欲、強い意志を持ち続けることを説きます。

今季限りでチームを離れる選手・スタッフからのあいさつもありました。今春にチームに加わった岩城トレーナーは「私の人生の中で、すごく大きな1年になりました。この先もずっとレイソルを応援しています」と心に響く言葉を贈ってくれました。

そして残念ながらパク選手は不在でしたが、藏川選手です。「2年続けてのあいさつで、この場はもう慣れたもんですが...」という第一声。室内は笑いに包まれます。実は仲間に余計な心配をかけたくない、湿っぽい雰囲気にしたくない、というクラらしい照れ隠しだったかもしれません。「今年もう1年レイソルでやらせてもらえて、タイトルを獲れて、Jリーグアウォーズにみんなで行けた。このチームでやれて本当に良かったです。人生の宝物になりました。これからもう少し現役でやりたいと思っています。6年間ありがとうございました!」

今日は12月23日。あの激闘が突然終わって、偶然にも背番号と同じ日付に、この日を迎えたのも不思議な縁でした。まだまだやれるでしょう!だって「永遠の若手」ですから。みんなあなたのことを心から愛していました。ありがとう、クラ!!

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オフシーズンの過ごし方、自主トレのミーティングを終えた選手たちはスタジアムへのピッチへ。もうレイソル冬の伝統的行事、風物詩になりつつある「ミニゲーム」で最後のトレーニングを行いました。キーパーグローブを付けて張り切っていたキタジとニーヤンがチーム決めをして、赤と黄色に分かれます。そしてGKあらためMCキリハタの名調子は今年も健在。「顔に自信がないのか、クリサワ、ネックウォーマーで顔を隠しています」「うぉっとネルシーニョがキープ、やはり誰も近づけません」。おそらく1000人以上詰めかけたサポーター皆さんを次々と爆笑の渦中に巻き込んでいきます。

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なんとかクラをヒーローにしたいという黄色チームの思いが叶い、クラがファインゴールを連発!しかしあまりに点差が開いたため、MCキリが「次決めたらVゴール!!」と勝手にルール変更。そこで赤チーム橋本選手のすばらしいヘディングゴール!赤チームが勝利の雄たけびを上げている最中、しかしレフェリーは試合を止めず、逆に黄色チームがボールを運んで、無人のゴールへクラがゴールゲット。

同じく勝利の輪ができますが、赤チームも返す刀、ルール無視の攻撃に。それにいち早く気づいたネルシーニョ、誰よりも素早い切り替えで猛ダッシュ!普段からあれだけ「キリカエ、キリカエ!」と連呼していますが、まさに有言実行。この動きを実践されると選手たちは従うしかないでしょう。私的にはそれが「今日イチ」でした(笑)。その後は本当にVゴールに。もしかしたら両チームともクラに決めさせたい一心だったかもしれませんが、チャンスは訪れず。「もう誰か決めていいよ?」とクラも嘆くほどの延長戦に。その他の名シーンは、のちほどアップするフォトギャラリーでお楽しみください。

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試合後には、J1優勝パネルの前で記念撮影。そしてなぜかクラブハウスにずっと飾られたいた「紙製」の優勝シャーレレプリカをキタジが掲げ、サポーター皆さんと一緒に優勝の喜びを思い返します。送り出すクラには全選手のサイン入りユニフォームをプレゼント。「みなさん湿っぽくならないでください!はい、去年のもありま?す」と宮本マネ。スタンドはまた温かな笑いに包まれます。「手づくり」という言葉がぴったりのセレモニー。多くのサポーター皆様に楽しんでいただけたと思います。多くのご来場、本当にありがとうございました。

ひとまずチームはオフに入ります。監督以下、ブラジリアンも近々故郷に飛びます。来季の始動は例年よりも遅い1月下旬となります。広報をはじめフロントは29日が仕事納めとなります。それまで移籍などのニュースがありましたら、またお知らせいたします。広報日記も随時の更新とさせていただきます。長いようであっという間だった2011年。本当に御声援ありがとうございました!また一緒に歩んでいきましょう?

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2011年12月22日

終わりは突然に

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担当:河原 正明

悔しい、と言う言葉しか思いつかない試合でした。

2011年12月21日午後9時50分、天皇杯第4回戦 名古屋グランパスに敗退し、今季の柏レイソルは全ての試合日程を終了しました。試合結果は、皆さんもご承知の通り、延長戦を終え3-3のドロー、今月3試合目のPK戦は10人目で決着が着く壮絶な試合でした。

シーズン終盤に来て、移動→試合→移動→試合が続く過密スケジュール。周りからは「疲労があるレイソルが不利では」との声も聞かれました。しかし、選手たちからは「尻上がりにチームが強くなってきている(近藤選手)」とこの連戦で得た自信を胸に、早く試合をしたい、力を示したいという気持ちが立ち上がりから相手を勝ります。前半にレアンドロ選手のゴールで先制、一方、相手のシュートを0に抑えます。監督からも「守備はパーフェクト」と評していました。
後半も、右サイドの酒井選手の突破から最後は工藤選手が合わせて、堅守を誇る名古屋GK・楢崎選手から2点のリードを奪うことに成功しました。

でも、ここからサッカーの怖さを改めて知らしめられる試合となってしまいました。

選手、スタッフはもちろん、我々もサポーターの皆さんも元日まで突っ走るつもりでした。今日の結果は望むものではなかったですが、レイソルに関わる全ての方が落胆する必要はありません。
ただ、あまりにも突然すぎて、気持ちの整理がつかないのは選手も同じです。

チームはひとまず柏に戻ります。今後のスケジュールなどは決まり次第お知らせします。

最後まで暖かいご声援をありがとうございました。楽しかった2011シーズンは終わりましたが、まだまだ来年もサッカーは続きます。さらに良い一年となりますように、引き続き応援よろしくお願いします!

2011年12月20日

栄誉

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担当:大重正人

今日はまず夕方に届いた嬉しいニュースから。
日本プロスポーツ協会が主催する『日本プロスポーツ大賞』の表彰式で、柏レイソルが「殊勲賞」、そして酒井宏樹選手が「新人賞」を受賞しました!同じ殊勲賞にはプロ野球日本一のソフトバンクや大相撲の横綱白鵬、最高新人賞には巨人の沢村投手、そしてプロスポーツ大賞にはサッカー女子日本代表のなでしこジャパンが選ばれるなど、日本スポーツ界で快挙を成し遂げた錚々たるメンバーに名を連ねました。今季レイソルや酒井選手が成し遂げたことの大きさを改めて実感し、大きな喜びもありますが、これからその名に恥じないクラブであり続ける責任感を深く感じます。

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そしてU-18選手にもごほうびがありました。Jユースカップでベスト8に進出した商品として、「宮崎牛」が贈呈されました。3月の開幕戦でサポーター皆様にもご協力いただいた「Jリーグ新燃岳噴火 災害義援金募金」に対し、宮崎県「よりよき宮崎づくり対策協議会」様より感謝の気持ちとして、復興を示す証として送られたものです。20kgもの牛肉を、本日ピアノにて調理いただいて、アカデミーみんなでおいしくいただきました。ちなみに今日はすき焼、明日は焼き肉だそうです?うらやましい限りですが、これも日頃の頑張りへのごほうびですからね。また力をつけて、トレーニング頑張ってください!

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さあトップの選手たちは天皇杯に向けて、昨日午後に名古屋入り。今日は現地で前日練習を行いました。「21日に名古屋という素晴らしい相手と戦うため、ベストコンディションへと持っていく」。ネルシーニョ監督は連戦の疲労を軽減しながらも、チーム内の競争心やタイトルへのモチベーションを高めているはずです。今日は精神が肉体を超越するようなゲームをしなければ、強敵グランパスと好勝負はできないでしょう。1試合1試合に集中して勝ち抜いていくレイソルのスタイルの真価が問われるノックタウンのトーナメント戦に向かいます。

そして、昨日にJリーグから今季の日程が発表されました。Jリーグチャンピオンとして戦う2012年シーズン、特に春先はFCWC以上の強行日程に立ち向かわなければなりません。

■2月下旬:ちばぎんカップ
■3月3日:ゼロックススーパーカップ
■3月7日:ACL第1節(vsブリーラムPEA FC@アウェイ)
■3月10日:J1第1節
■3月17日:J1第2節
■3月21日:ACL第2節(vs全北現代@ホーム)
■3月24日:J1第3節
■3月31日:J1第4節
■4月4日:ACL第3節(vs広州恒大@ホーム)
■4月7日:J1第5節

3月に7試合。4月は6試合。5月も6試合。昨日は名古屋遠征中の宮本マネから「プレスカンファレンスってどこでありますか?」と電話がありました。3月2日に行われるJリーグイベント翌日がゼロックススーパーカップ。早くも遠征の手配です。監督もよく言いますが、どんな戦いに挑むのにもしっかりとした「準備」が必要です。

現場のスタッフに聞きましたが、今日のトレーニングではゴールネットが張られてなかったそうです。ユース出身者が「わかんないよ?」と悪戦苦闘する中、高体連出身の選手が部活動での経験そのままにてきぱきとネットを張ったとのこと。これからの戦いでは比べ物にならないほど困難な状況に直面することもあるでしょうが、チームが互いに補い助けあい、よりたくましいクラブに成長しなければなりません。

明日は瑞穂陸上競技場で19時キックオフ。NHK-BS1で生中継もあります。世界大会を経験して掴んだ財産を、ピッチで表現してほしい。私たちは変わらぬ声援でイレブンを後押ししましょう!

2011年12月19日

再び名古屋へ

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担当:河原 正明

 昨日の試合から一夜明け、すぐにまた試合。12月3日から続くこのサイクル、Jリーグ、クラブワールドカップに続く今月3つ目の大会は天皇杯。昨日の喧騒がうそのように静かな日産スタジアム横の小机フィールドで、チームは午前中にトレーニングを行いました。一方、昨日のスタメン組は、横浜市内の温泉施設で疲れを取ることに専念しました。

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 もちろん、この選手はいつも通りにグラウンドへ。「結果が全てだから」とシジマールGKコーチとマンツーマンのトレーニングで「クールダウン」していました。

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 チームは午後に再び名古屋へ向かいます。天皇杯4回戦の相手は名古屋グランパス。敵将のストイコビッチ監督はFIFAの技術委員でもあることから、豊田スタジアムでの試合と昨日の試合も全てスタジアムでチェックしており、我々の状況は十二分に把握していると思っても良いでしょう。
 キーマンとメディアに目されているのはやはりレアンドロ選手。他の出場選手は中2日での試合となりますが、栗澤選手と二人は昨日の試合に不出場のため中6日での試合となります。「ハードな日程であることは間違いない。レイソルの目標はどんな大会でも優勝、自分たちは力のあるチームだという覚悟を持つことが必要だ。疲れはあるが乗り越えます。我々は置かれた状況で全力を尽くすために、1戦1戦しっかりと準備したい。」と話すように、今日のピッチ上ではどの選手も与えられたチャンスを逃すまいと、気持ちを奮い立たせて懸命のプレーでアピールをしていました。

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 長かったFCWCも今日の練習で全てのスケジュールが終了しました。もっとも選手たちは再びホテル暮らしとなりますが。お世話になったホテルやバスともお別れです。改めて今回の大会を通じて、お世話になりました皆様に御礼申し上げます。特にチームに帯同していただいた旅行代理店と警備会社のスタッフの方々には24時間レイソルのために身を粉にしていただきました。そして、会場で「世界デビュー戦」のクラブのためにサポートいただきましたJFA、Jリーグ、各県協会の皆様にも感謝申し上げます。行く先々でJFAやJリーグ、そして他のJクラブのスタッフから「おめでとう」や「頑張れ!」とお声かけいただいたことは忘れられません。私の中にもこの経験を来年のACLで生かし、再びFCWCの舞台に立つという目標ができました。
 最後にサポーターの皆様も、嬉しい悲鳴続きの2週間、お疲れ様でした。濃厚な日々の反動が怖いのですが、また明後日には試合があります!このロードは元日まで続きますので、選手たちとともに進んでください!では。
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2011年12月18日

祭典

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担当:大重正人

夢の大会が終わりました。まだまだこの舞台、世界の列強と戦いたい。そして強さを肌で感じて、もっともっと上を目指したい。試合を重ねるごとに選手たちの心にそんな渇望が沸き立つようなクラブワールドカップでした。

12月3日から連戦が続き、コンディションはMAXではなくても、今日もレイソルらしいパスサッカーでチャンスを作り、ゴールへと迫り続けました。近藤選手は「モンテレイやサントスと戦ってきたこともあって、今日は落ち着いてやれたし対応しやすかった。相手は引いてカウンター、自分たちのペースでしっかり回せた」。その鋭いカウンターから大ピンチが何度もありましたが、近藤選手のスライディングやGK菅野選手の相変わらずの反応の良さで90分を無失点に守り抜きました。

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そしてミックスゾーンに現れた選手たちは、みなかけがえのない経験を得たことを口にします。
「来年はACLもあるし、この対戦でやれないことはないという自信をつかめた」(橋本選手)
「レイソルというチームが、もっと上に行ける可能性を秘めていることを感じられた大会になった」(田中選手)
「普通なら1位以外は歴史にも名前が残らないし、意味がないこと。ただこの大会で4位になったことは、この先みんなの将来にとってすごくいい経験になった」(澤選手)

身体の強さ、スピード、パスの速さ、ジャンプの高さ、シュートレンジ、間合い。すべてがJリーグでは絶対に感じることのできないものばかり。ここまでは大丈夫、これ以上はやられる。そんなこれまでのスタンダードが覆されることもありましたが、この11日間でスタンダードの基準がはるかに高まったのは間違いありません。目指すべき頂はまだまだ上にあると感じられたこと。これ以上ない財産を手にしました。

そして横浜まで勝ち進んだ選手たちにはご褒美がありました。対戦こそ叶いませんでしたが、あのバルセロナの試合をその目で見ることができたのですから。あの桁違いだったサントスですら敵わなかった世界最強最美のフットボールを。

しかし祭典は今日まで。明日は名古屋に移動し、水曜日の天皇杯に備えます。相手はリーグ優勝を最後まで争ったグランパス。今日はストイコビッチ監督の姿がありました。あの負けず嫌いの名監督がリーグ戦の借りを返そうと、手ぐすねを引いて待っているはずです。また新たな戦いが、タイトルを目指して戦う日々のスタートです。

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2011年12月18日

証明の一戦

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担当:河原 正明

 今朝、日立台でこのような光景が繰り広げられていたとは全く知りませんでした。私は朝10時に横浜国際総合競技場(※トヨタカップ開催期間中はこの名称です)で行われるマッチコーディネーションミーティングに出席のために、早朝に柏を発っていたのですが、昼過ぎにホテルで会った選手たちから「驚いた」「嬉しかった」と聞かされ大重広報に連絡を。「いやー、ビックリしました。道路をふさぐほどのサポーターで・・・(汗)。写真送りましたから!」。
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 PCを開くとクラブハウス出入り口の両側に大勢のサポーターがお見送りをしている写真が。「レッツゴー柏で送ってくれた」と嬉しそうに話す選手たち。FCWC使用のラッピングバスの両サイドのエンブレムも誇らしげに、一路横浜に向かったのでした!

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 その横浜では、公式練習を。Jリーグでは何度も試合をしている会場ですが、ルールに則り初の会場では試合前日に1時間の練習を行います。その練習前にネルシーニョ監督と北嶋選手に近藤選手が公式会見に臨みました。FCWCだけでなく来季のACLやJリーグでもXEROXスーパーカップなどではこのような形で監督と選手が登場することになります。
 アジア王者、アルサッドSC相手の一戦について守りの要・近藤選手は「すごく良いチーム。来年ACLでどれ位できるか、自分たちの力を試すいい機会。しっかりと勝って、天皇杯につなげたい」と16日間で5試合目となる過密日程でも意欲は衰えません。むしろ、さらにモチベーションは上がっている様子。北嶋選手も「いままで通り1戦1戦戦うこと。常に全力を尽くして、目の前の敵に勝つことで、自分たちの力を証明したいし、ネルシーニョ監督の下でやってきたことが正しかったと証明できる」と熱く話していました。

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 そのキタジですが、先日のサントス戦にステキな応援バナーが贈られていました。「息子の大地のクラスで作ってくれました。豊田まで応援に行く、と言ったら担任の先生が授業の1・2時間目を潰して作ってくれたんです」愛息だけでなく、クラスメイトや柏市立高柳小の先生たちの想いが詰まった一枚。その想いに答えるためにも「今度は決定機を逃さないようにしたい」とこの時ばかりは表情も引き締まります。でも、今季・横国でのマリノス戦では1ゴールと相性はいいはず。そんな話をキタジとしていたら公文通訳から「そのやり取り、ブログで使うんでしょ?バレバレ」と鋭いツッコミが。ハイ、その通りでした?(笑)。

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 というわけで、明日、クラブ世界一を決める戦いが行われます。都内の某ホテルでは決戦前夜のレセプションが行われ、当クラブからもクラブスタッフが出席をしました。同僚から送られたメールによると鏡開きが行われ、激しい戦いを前に和やかなパーティーだったようです。
 チームは明日、我々が今届く最高の位置・世界3位を決める戦いに臨みます。世間ではバルサ、サントス一色ですが、満員のスタジアムで世界をアッと言わせる結果を残したいものです。チケットは完売ですが、幸運にも手に入れたレイソルサポーターは会場で、そうでない方もTVの前でご声援ください。3位で表彰式に上がるレイソル戦士たちをお見せしたいです!では。

2011年12月16日

帰柏

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担当:大重正人

今日はレイソルにゆかりの深いゲストが来てくれました?
まずはキタジと肩を組む、fromブラジルのこの人!

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ジャメーリさんです!1997年、先日対戦したサントスからレイソルに加入。エジウソン選手とのコンビで28試合14ゴールと破格の活躍、往年のサポーター皆さんを大きく沸かせました。当時22歳、そしてルーキーだった北嶋選手とも一緒に出場。「オレのデビュー戦で、ジャメがすっごいゴール決めたんだよ!!」と当時と変わらぬ興奮を露にします。また当時チームメイトだった、渡辺、下平、酒井といったレイソルOB選手たちとも懐かしい再会を果たし、陽気な笑顔を振りまいていました。

そしてもう一人。FCWCを中継している日本テレビから、山本紘之アナウンサーです。ご存じの方も多いでしょうが、レイソルユース出身というキャリアの持ち主。普通、メディアの方はスタジアム正面玄関から入場いただくのですが、山本さんは先輩の寺嶋アナを案内しながら、バックスタンド下から登場。「ボクはこっちから来る道しか知らないですから?」と照れ笑いを見せながら、アカデミーグラウンドを横目にして、練習場に来てくれました。

アカデミー出身の相馬、茨田選手らは丁重にごあいさつ。明大サッカー部で2年先輩にあたる林選手には山本さんからごあいさつ。そして同時期にU-18のチームメイトだった1年先輩のキリからはキツイ一言。「お前が決めてたら、ジュンヤに負けなかったんだぞ?!」と冬のJユースカップで田中選手率いる三菱養和に敗れた悔しさを後輩にぶつける始末(笑) みんなそれぞれ、懐かしい対面を果たします。

そして練習後には、大谷選手への囲み取材。サントス戦を振り返り「試合が終わってから、クリさんとも話したけど、ガンソからどうやったらボールが獲れるのか、ずっと考えてました。ネイマールはうまいけど、ボールを放す時があったからチャンスがあった。ガンソにはそのタイミングがなかった」。それに対し、うなづきながら言葉を返す山本アナ。「お前いいこと言うなぁ?。あのヤマがアナウンサーになるなんて」と感嘆しきり。同じ道を進みながら、少し行く先は違ったけれど、またこうして同じ道で再会できる関係。「またメシ行こうな!!」「ぜひお願いします!」。レイソルアカデミーらしい素敵なつながりはこれからもずっと続いていくことでしょう?

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その大谷選手から、告知のお願いがありました。日本プロサッカー選手会(JPFA)が中心となって「クリスマスチャリティーサッカー2011」を開催いたします。すでに参加申し込みは終了してしまいましたが、約20000人を無料招待して、12月23日に仙台のユアスタで開催されます。東北地方で被災された方に向けてのチャリティー活動、そして子供たちがサッカーを楽しく続けられるように環境作りへの支援など、義援金が寄付されます。

またホームページから各Jクラブごとに寄付を募るページがあります。
http://justgiving.jp/c/7622
レイソル選手会は桐畑会長が呼び掛け!まだ目標達成率はまだ19%です...。ここはレイソルサポーター皆さんも選手会にご協力くださいますようお願いいたします。

東北選抜vsJPFA選抜のドリームマッチ。レイソル選手たちは天皇杯があるため、出場が難しい状況ですが、レイソル出身(育成含む)でいえば、岡山一成選手(札幌)、渡部博文選手(栃木)、土肥洋一選手(東京V)、仲間隼斗選手(熊本)、池元友樹選手(北九州)、カレンロバート選手(オランダ)が参加。そして、遠くドイツに旅立った大津祐樹選手も仙台にかけつけます!東北地方ではNHK総合で生中継、全国放送ではNHK-BS1で同日夜7時から録画放送されますので、こちらもどうぞご覧ください!

今日は久々の日立台トレーニング。そして明日のレイソルは横浜へ移動しての前日公式練習に臨みます。「世界3位」を目指して、レイソルの挑戦はまだまだ続きます!

2011年12月15日

輝かしい将来のために

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担当:大重正人

立ち上がりから「前半からコンパクトにして、相手へのマークも厳しく、球際でも気持ちこめてマイボールにできていた」という澤選手の言葉どおり、前線から最終ラインまで組織的なディフェンスで、サントスのアタックを封じていました。攻守の切り替えも上回っていたと思います。それでもネイマール、ボルジェスのシュートは、ストップするチャンスが限りなくゼロに近いスーパーゴールでした。シュート数こそ14対8はレイソルが上回りましたが、枠内は4対5。その差がスコアに如実に表れました。

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兵働選手の言葉が物語っていました。「次元が違っていました。常にボールをさらさないというか、足に吸いついている感じ。身体ごと止めに行かないと止められない。狭いところでも崩せる技術、ちょっとしたスキでも決めてくる決定力。でもこれを体験できたことは、サッカー人生のなかですごく貴重なものになりました」。先日のon the way取材で教えてくれたように、エスパルスでのサイドバックデビューが、この大一番で活かされました。そのお話はまた後日のモバイルで。。。

ただレイソルは踏ん張りました。サントスがゲームをコントロールしていたにせよ、レイソルは王国ブラジルの名門を上回るボールポゼッション(52%vs48%)をマークし、レアンドロ選手を起点にしたカウンターでサイドを崩し続けます。CKから鮮やかなヘディングを決めた酒井選手は、その後も右サイドを切り裂き続け、また正確なフィードで多くのチャンスを作り続けました。

「たしかJ2水戸戦以来のヘディングゴールです。今日は足の痛みを感じないほどでした。幸せな時間でした」。サントスのムリシー監督は「将来は花咲く選手だと思う」。ネイマール選手も「すばらしい選手だった」と称賛。ブラジルメディアからもその大きな声でいたるところから「サカイ、サカイ」という名前がメディアルームに響き渡っていました。

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自分だけじゃなく、チーム全員にすごくいい経験を得ることができた試合だった。このレベルでの戦いは、自分たちがやってきたことが正しいと証明する場でもあるし、特にこれからのレイソルを背負っていく若い選手にとっては、輝かしい将来のためにとても大きく貴重な経験になった。(ジョルジ選手)

選手たちからの言葉は手ごたえや自信を感じさせるポジティブなものが多かったですが、「悔しい」という言葉と苦々しい表情はみな一様でした。上には上がいる。それを身体同士でぶつかりあい、直接肌で感じられた特権は、Jリーグチャンピオンになれたからこそ得られたものでした。このかけがえのない経験を、日曜の3位決定戦、そして水曜の天皇杯名古屋戦、来年のACLやリーグ戦で血や肉や骨に変えていかなければなりません。次は、レアンドロ選手、栗澤選手と攻守の要が出場できません。準決勝進出のおかげで、明日は柏に帰ることが可能となりました。家族や友人と過ごし、心身をリラックスして、体力回復、そしてポジションを懸けたいつもの競争がリスタートします。まだまだ戦いの道が続いていきます。

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レイソルの強さを認めてほしい。
そんな気持ちを込めて、モンテレイ戦の日記を書きました。今日のサントス戦、改めてレイソルのサッカー、持ち味を存分に発揮した試合だったと胸を張れます。スタジアム、テレビの前で観戦された日本のサッカーファンの多くに伝わったはずです。ただ、サントスを応援する日本人のサポーターみなさんがスタジアムにたくさんいらっしゃったこと。個人的にはそれが一番悔しかったなぁと。。。ネイマール、そりゃめっちゃ凄かったですけど。でもその皆さんにもレイソルのサッカーをその目で感じていただけたはず。ならばすごく価値のある試合になったと思います。

2011年12月14日

ファイナルへ

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担当:河原 正明

 明日は今大会の目標のひとつであったサントスFC戦。サポーターの方たちも感じていらっしゃるでしょうが、国内外メディアでの露出は、バルセロナFCとサントスFCが来日すると同時にバルサ、サントスの情報量が急増しているように思います。もちろん欧州と南米のチャンピオンチームで世界的人気チームですから当然なのでしょうが、引き連れて来るメディアの数も多い!おかげで対戦相手としてレイソルにも取材ラッシュが続きます。

 今日は練習前にネルシーニョ監督が、練習後の夜にはジョルジワグネル選手に田中順也選手が公式会見に臨みました。田中選手は今回のFCWCの公式パンフレットにも「2年目で大ブレイクを果たした左ききのストライカー」と注目選手として取り上げられています。そんな順也にとって初となる国際大会の会見に、少々戸惑いもあったようです。取材する海外メディアからは一体どういう選手なのか知りたいようで、順也のキャリアを教えて欲しいとの質問が。
 「2年前には自分が世界大会のベスト4に進んで、こういう場に立っているとは思っていなかった。ネルシーニョ監督やジョルジ、レアンドロ、チームメイトに感謝したい」。ブラジルでは大学に行ってサッカー選手になるということが一般的でないのか、ふーん、という表情が印象的でした。サントスについても「自分たちは個々では劣るかもしれないが、組織力で上回れる。どう勝負できるのか、通用するのか、力をぶつけるのが楽しみです」と実に堂々と話してくれました。世界を驚かせた大会第一号に続く衝撃の第2号を見せ付ける時が近づいてきました。

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 チームは一部非公開で、日立台同様に試合前日の比較的リラックスしたトレーニングを行いました。長かった名古屋滞在も明日が最終日。お世話になった練習場に、御礼の印として大谷選手から監督・全選手のサイン入りチャンピオンTシャツを寄贈しました。

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 GK陣はいつもながらのハードなトレーニングを行い、いつも通りに試合を迎えます。一方では、いつも通りでないのが、ブラジル人選手と監督。連日、スタジアムで練習場で母国メディアからの質問攻めに合っています。我々は相手選手、チームへのリスペクトを欠く事はありませんが、ネルシーニョ監督は雑音に耳を傾けることなく「私はこの2年間、勝ち続けてきました。我々は1試合ごとに良くなっている。自信もある。いつもの試合をするだけ」と明日の試合を、見てくれ!といわんばかりでした。
 明日も朝早くに柏を発つツアーバスが用意されています。平日にも関わらず遠く豊田までありがとうございます!一方、相手のサントスはなんと40台近くのバスを仕立てて豊田スタジアムに乗り込んでくるそうです。数では劣るかもしれませんが、ホスト国チームとしてただの引き立て役で終わるつもりはありません。横浜で決勝戦を行うことだけを信じて、現地でTVの前で応援よろしくお願いします。明日19時30分キックオフです。

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2011年12月13日

FCWCデジタルコンテンツのお知らせ

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クラブワールドカップのオフィシャルプログラム電子版、無料アプリなどが配信されています。どうぞご利用ください?

【FCWCオフィシャルプログラム(appleストア)】
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【FCWCオフィシャルプログラム(androidマーケット)】
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2011年12月12日

レイソルの魂

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担当:河原 正明

 興奮冷めやらないメールやお祝いの電話がたくさん届いたであろう昨晩から一夜明けました。昨日のモンテレイ戦、PK戦の5人目のキッカーとして登場した林選手は「200件くらい」のメールが届いたとか。昨日の勝利で南米王者への挑戦権を得たレイソルですが、メディアの盛り上がりに反比例して、チーム内は比較的落ち着いています。その理由のひとつは、実は新聞を見てもあまり記事が大きくない・・・それはここで配達される新聞が中京版だからです。千葉の方からは「スポーツ新聞の一面ですよ!」と聞いていますが、関東版が手に入らないのが残念です。しかも一般紙も休刊日でしたので。もっとも夕刊では大きく取り扱われていましたが。
 一方、TVの視聴率は最高で25.9%とクラブチームが出場する国内の試合では極めて視聴率だったようです。連日の報道で、柏レイソルの名前が広く知られるようになってきているのは嬉しいです。
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 さて、今日はスタメン組は完全休養に。豊田市内のスーパー銭湯に行き、疲労回復に努めました。残りのメンバーは豊田市内で16時からトレーニングを行いました。その中には、唯一スタメン組みの中から菅野選手の姿が。昨日の試合、120分+PK戦でビッグセーブを連発し、勝利の立役者だったスゲ、タフな試合を戦った翌日ですが「これがいつもの自分流のリカバーなので。いつも通りにやるだけです」とメディアの質問にもそっけないところがスゲらしいです。
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 「日本の代表として出場している大会。限られた人しか出られないので、誇りを持って戦わないといけない」。昨日のPK戦、1人目のキッカーはスゲの構えを見て動揺したそうです。「このGKは動かない」。左右に小刻みに動いてリズムを取るGKもいますが、最後の最後まで動きを見せなかったスゲ。相手の蹴った球に2ステップを踏んでからのパンチング!俊敏なプレーだけでなく心理戦でも完全に相手を上回っていたのでした。
 次戦も強豪相手ですが、スゲの日頃からの練習と試合への取り組む姿勢を見ているものとしては、周りのフィーバーをよそに何も動じないだろうと普通に思っています。
 でもサポーターの皆さんは、大いに応援ください。サントス戦には、ブラジルから1000人以上のサポーターが訪れるようです。レイソルサポーターも負けては入られません、ぜひご声援よろしくお願いします!なお、明日はサントス戦に向けて、非公開でのトレーニングとなります。

 最後に。この後今夜22時55分からオンエアのNHK総合「アスリートの魂」をお見逃しなく!ちなみに14日の深夜にも再放送がございますので、取り逃してもチャンスありますよ!では

2011年12月12日

王者の証明

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担当:大重正人

レイソルのサッカーが、今日の勝利で、レイソルサポーター以外の皆さんにも認められたんじゃないかと思うのです。サッカーファン、それに関わる方々はレイソルがJ1優勝したことは知っていても、レイソルのサッカーをまだ見たことがないという方が、この日本にたくさんいたのではと邪推していました。「レイソルってどんなサッカーするの?」「レイソルってたまたま優勝したんじゃないの?」「レイソルは本当に強いの?」。もしかしたらそんな思いを抱いてFCWCを見た方々にも、今日の豊田スタジアムやゴールデンタイムでの生放送で、レイソルの強さや団結力、何かを感じ取ってもらえたはずです。

なんといっても今日は、モンテレイの強さが衝撃的でした。「これまで経験したことがないです」と橋本選手が驚いたのも無理はないでしょう。Jリーグならボールが奪えたところ、止められたところをパンパンパンとボールをはたかれて、あれほど堅かったレイソル守備陣がいとも簡単に突破されるのですから。こんな試合は、ガンバ戦やセレッソ戦ぐらいしか思い出せません。工藤選手は「1タッチ2タッチではたかれて、監督の言っていたようにJで言えばセレッソみたいでした」。そのトラップやパスのうまさ、動きだしのスピード、球際の力強さ。どんなJの強豪より、1枚も2枚も上手でした。

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「引いたら負けだと思ってました」。闘将・栗澤選手の強い気持ち。そしてGK菅野選手の奮闘にひっぱられるように、徐々に落ち着きを取り戻し、前半を無失点で折り返す、レイソルらしい展開に持ち込みました。レアンドロ選手の華麗なボレーシュート、スアソ選手のさすがの決定力で1-1で推移。後半はレイソルらしいパスワークが蘇り、終わってみればボールポゼッションは53%vs47%で上回りました。ただ勝ちにこだわりながらも、大谷&栗澤のダブルボランチが攻守のバランスをとり、前がかりになりすぎないように舵取りをしていた。決して派手じゃないけど、それもまたレイソルらしいサッカーだと思うのです。その戦術眼がPK戦での劇勝につながりました。

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これで、ベスト4進出。次はブラジルの名門、サントスとの準決勝です。ロッカーではキリが「ゲームの世界だよ!」と騒いでいたそうですが、テレビや虚構の世界でしか触れたことのない王国ブラジルのクラブと、世界最高の舞台で戦えるのですから、キリの興奮も無理のないことでしょう。でも我々はお客さんではありません。
「サプライズを起こしたい」(工藤選手)
「だれもサントスにレイソルが勝てると思ってないでしょう。それを覆したい」(大谷選手)
「サッカーはいい選手がいれば勝てるわけじゃない。勝ったチームが強いんです」(菅野選手)

延長戦の中2日。来る水曜日、できるだけ疲労なく、ベストに近いコンディション調整ができるよう祈るばかりです。そして18日日曜日は横浜国際競技場での試合が決定しました。ぜひファイナリストとして、レイソル史上に残るメモリアルゲームを迎えたい。今日も遠く豊田まで来て下さったサポーターの皆さん、ホームのような雰囲気を作ってくださって本当にありがとうございました。日曜日はもっとたくさんの味方が加わるはずです。もっともっとレイソルというクラブを世に知ってもらえるよう、共に闘いましょう!

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今日11日は私事ですが、母親の誕生日でした。試合前に少しだけ電話で話しましたが、試合を見てテレビの前で自分のことのように喜んでくれたと思います。選手のみんな、忘れられない最高の一日をありがとう!

2011年12月10日

横浜を目指して

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担当:河原 正明

 今日は明日のCFモンテレイ戦に向けてのトレーニングを非公開で行いました。木曜日に試合を行って日曜日に次の試合、トーナメントゆえに短い間隔で行われるのは仕方が無いのですが、めまぐるしい毎日が続いていることは変りません。

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 練習の残り15分ほどは監督より急遽公開OKとなり、メディアの方にも練習を公開しました。試合後には監督の囲み取材も。「モンテレイは多くの選手がサポートしながらポゼッションを維持し、相手を疲れさせるスタイル。セカンドボールもよく拾う。うちに対しても意識して同じように仕掛けてくるのではないか。中に入ってくる人数も多く、オフェンシブなゾーンでプレーをする。また警戒するのは2トップ。機動力が非常に高く決定的な仕事をする」と印象を話しました。確かにFWのスアソ、デルガド、MFカルドソを中心とした攻撃力には定評のあるチームです。

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 アルゼンチン・ボカジュニアーズ時代のデルガド、カルドソも良く知る澤選手も「全盛期の彼らを見ているので、強さ、怖さはわかっている。でも、相手のリズムを一度崩せばキレることが多いので、辛抱強くプレーをすればチャンスが来るでしょう」と話していましたが、今年のレイソルスタイルが、世界を相手にどこまで通用するか、総決算の試合となりそうです。そうそう、昨日のにぎやかなメキシコのmultimediosのTVクルーたちは結局来ませんでした(笑)。ま、ラテン系ですからそんなものでしょう。

 最後にお知らせです。今夜の日本テレビ系列のスポーツ番組「Going」ではFCWCでのレイソル特集です。「10分以上は放送枠があります」とのことなので、ぜひチェックしてみてください。毎日取材していますので、見たことがないネタがたくさん出るかも??
 明日夜の試合、現地で、TVの前でご声援ください。そして楽しんでください。チームにはモンテレイ戦に勝って、横浜へ向かうと気合が漲っています!ぜひとも熱いサポートをよろしくお願いします!!なお、広報日記は深夜更新になりますのでご承知ください。

2011年12月 9日

戦いは始まっています

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担当:河原 正明

 今日の豊田市内は昨日の雨は上がり、快晴でした。しかし、雲がないぶん寒気が強まり、一気に冬の寒さとなりました。今日の練習場はやや高台の上にあり、四方を囲むものが何も無いので、強い北風にさらされる環境でした。
練習冒頭に監督より訓話があり、その後昨日のスタメン組はリカバリー練習を行いました。それ以外のメンバーは日曜日のCFモンテレイ戦に向けてのトレーニングを行いました。

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 今日も取材には番記者さんをはじめとする日本のメディアだけでなく、メキシコ・モンテレイからも陽気な取材クルーが突撃取材に。メキシコのmultimediosという局のクルーで、挨拶をすると「いやー、昨日は良い試合だったね。モンテレイの監督も、『18番の左足は強烈だった』って言っていたよ。DFとボランチの6人もいいね。あとは10番。ワンツーでの攻撃も良かったね。どうしてあんなに仕掛けるんだ・・・」などなど逆取材に。でも「俺たちにはスター選手のスアソがいる。他にもアルゼンチン人選手が3人にメキシコ代表が5人いるぜ!」と自慢しまくりでした。相当の自信があるようです。
 あまりにも調子が良いので「うちにもペルーのシエンシアーノやスポルティング・クリスタルで活躍して最優秀外国選手賞の澤がいるよ。スアソも知っているようだし、リーベルプレートでもプレーしていたぞ!」と負けじと話すと、俄然興味は澤選手に。「そんな選手がいるのか?明日ぜひスペイン語で取材させてくれ!」と言っていましたが、どうしようかなと思案中です(笑)。その後レアンドロ選手のコメントを取って、「おなか空いたー!運転手さん、マクドナルドに寄って?!」と豊田スタジアムで行われるCFモンテレイの会見に向かったのでした。
 
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 明日は非公開での練習となります。そしてあっという間にまた日曜日には試合があります。ゴール裏(カテゴリー4)のレイソル割り当て分チケットは、なんと3分で完売だったそうです!現地に来られない方もTVで応援ください。

 最後にお知らせです。10月から密着取材されていましたNHKのドキュメント「アスリートの魂」が12日夜に放送です。今回は個人ではなく同番組初の「チーム」での特集です。最高の形での番組オンエアになりました。夜10時55分からです。また再放送も14日深夜にありますのでお見逃し無く!詳しくは番組公式サイト http://www.nhk.or.jp/tamashii/ をチェックしてください。

2011年12月 9日

『優勝記念グッズ受付』は12/12まで

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J1制覇を記念して、受注販売いたします優勝グッズに大変な数のご注文をいただいて、誠にありがとうございます。フォトフレームとペナントに実際の優勝写真をはめ込んだイメージ写真が完成いたしましたのでご覧ください!ご注文はニュースページをご参照の上、どうぞよろしくお願いいたします。

【2011J1リーグ優勝記念フォトフレーム】
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【2011J1リーグ優勝記念ペナント】
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2011年12月 9日

刻(追記あり)

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担当:河原 正明

  今日はクラブ史に名を刻んだ一日でした。J1初優勝から中4日、あっという間にやって来たFIFA公式の世界大会、クラブワールドカップ2011の初戦を迎えました。相手はオセアニア代表のオークランドシティーFC。 結果は2?0と、レイソルが勝利しました。

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 クラブ史に残る世界初勝利のきっかけは前半37分、順也が全世界への挨拶代わりに"ぶち込んだ"一撃でした。左サイドの橋本選手からのパスを受けて「上手くかわせた」鋭いターンで相手を振り切ると、角度の無いところから決めた順也らしいゴールでした。クラブ、そして自身国際大会第一号のゴールに「すごく嬉しいです。狙い続けていたのでうまくいきました」と話していましたが、その左足の威力と精度を前世界に強烈かつ新鮮な印象を世界に残せたのではないでしょうか?
 それも立ち上がりから「我々のスタンダード(ネルシーニョ監督)」を求められてきた選手たちは体現しようと、相手を追い込んだ末にチャンスをものにした形でした。
さらにその3分後に、スタンドの一角を占めた黄色い一団から大歓声が上がるシーンが訪れました。

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FKに飛び込んだ酒井選手のシュートがクリアされ、さらに橋本選手のシュートが跳ね返されたところを工藤選手が押し込みました。これで2?0と大きなリードを奪いました。このゴールは「ホッとした。これで波に乗りたい(工藤選手)」と本人だけでなくチームも勇気付けられる貴重な一点でした。

ハーフタイム、指揮官からは「初めての世界大会、さらに初戦。だがここから先は落ち着いていつもの試合にしよう」と話していましたが、その慧眼は「いつもと違う」と見抜いていたのでしょう。試合後には「3日の試合でJリーグ初優勝という目標を達成して、お祝いをして、表彰式。1日しか練習していないので、世界大会のデビュー戦で普段の力を出せなかった」と話すように、後半は相手に押し込まれるシーンが現れてきました。しかし、そこはDFラインとGK菅野選手が最後までゴールを守り抜き、完封勝利となりました。

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相手のオークランドFCは、やはり体も大きく、特に後半は体格にものを言わせてのプレーで苦しい展開になりました。そんなオークランドですが、実は日立台に来たことがある選手が2名います。アカデミーが提携して毎年来日しているWinnerz FC出身のアンドリュー・ミルン選手(19歳・FW)とトーマス・ドイル選手(19歳・DF)です。レイソルでは茨田選手と同じ世代で、交流大会に参加していましたが、その時はレイソルが途中で敗退して対戦はありませんでした。その大会でミルン選手は決勝で2点を挙げ優勝に貢献したそうです。残念ながら試合には出ませんでしたが、実は縁のある選手のいるチームなのでした。

試合後、いつもの試合と違うのはメディアの数、そして多国籍なこと。選手にも英語でのインタビューを求められますし、ブラジル人選手と監督にはブラジルから多数来日しているメディア向けの取材と、全て終えてバスがスタジアムを出発したのは23時過ぎでした。改めて世界基準を感じます。様々なところで、我々も来年のACLに向けて学んだ試合でした。
今日は午後にリカバリー練習のみとなります。ではまた。

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2011年12月 8日

どきどき、わくわく

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担当:河原 正明

 またまた更新が遅くなりました。通常のJリーグなどの国内大会と大きく異なる豊田スタジアムでの試合前日公式練習を終えて選手たちがスタジアムを出たのが21時過ぎ。その後22時過ぎから遅い夜食を取りだした頃、我々スタッフもホテルに戻りました。

 今日も朝からスタッフ陣は移動の連続。まずは朝9時前に明日の試合のマッチコーディネーションミーティングが行われる名古屋に向かいました。ここで初めてオークランド・シティーFCのスタッフと対面しました。ちなみにFIFA公用語は英語ですので、会議も全て英語で行われます。お互いの健闘を誓い合ったのですが、ホストカントリー代表としてこの相手を超えていかなければいけないとの思いが強まりました。

 そして国際大会ならではの「前日公式練習」へ。会場は5月のJリーグ名古屋戦以来となる豊田スタジアム。いつもはグランパスが使う赤い内装のロッカールームを使用するのはなんだか不思議な感じがします。17時過ぎに会場に着いた選手たちはストレッチやテーピングなど準備に取り掛かります。実はピッチを使っての練習時間は19時15分から1時間と決められています。ま、何でもこと細かく時間に制限されていますが。明日本番ということで急ピッチでスタジアム内の作業を行う人に加え、練習を監視するFIFAスタッフがぐるッとピッチを囲んでいると風景は、いよいよだという気にさせられます。
 そして今日は冒頭の15分間のみ公開で、あとは非公開練習となりました。屋根を閉じての練習でしたので、ピッチ上の選手の声が反響して不思議な感覚になりました。おかげで集中して取り組めた久々のピッチ練習は「すごく新鮮な気持ちで出来た(北嶋選手)」ようです。選手たちも「会場のポジティブな雰囲気を見て、ドキドキワクワクして明日を迎える(ワグネル選手)」と試合が待ちきれないようです。

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 一方、練習前に監督と主将の大谷選手は公式会見に臨みました。メディアの質問に大谷選手は「今はみんなリラックスできている。大会は大きいけれど動揺はしていない。3日のJリーグで優勝して喜んで、みんなモチベーションが高いのを保ったまま今日まで来た。でも喜びはいったん忘れないと。この大会に参加する喜びもあるが、まずは明日のゲームに全員が100%の状態で臨むことだけを考えている。1試合でも多く戦いたい」と抱負を述べました。
 監督にはブラジルのメディアをはじめ、国内外から注目が集まっています。「明日も相手のことは考えずに、レイソルのスタンダードを打ち出すことを考えている。技術的にも戦術的にも、過去2年間やってきたことをやることが大事」とリーグ戦と変らぬコメントでしたが、「実は、Jリーグのタイトルを獲るとFCWCに出られるということをシーズンの後半に知った。それを新たな目標として選手に伝えた」とちょっとした驚きの事実を報道陣に明かしました。
 一方、相手チームのオークランドについてもすでに情報収集ズミ。過去にも今大会に出場していますが、スペイン人の監督が就任後にサッカーのスタイルも変ったようで「しかkりとつないで来る印象(中島選手)」。しかしながら「情報に惑わされずに、実際に相手とやってみて肌で感じてみないと(北嶋選手)」「相手はどこであれ自分たちのスタイルを変える必要はない(ワグネル選手)」と選手たちに焦りはないようです。
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 いよいよ明日19時45分、クラブ史に新たなページが加わる一戦がキックオフとなります。もうひとつ注目なのは着用するユニフォーム。実は来年のACL用に作成していたユニフォームを急遽FCWCに間に合うようにヨネックスさまに仕上げていただき、本日発表させていただきました。ファーストモデルのフィールド用は黄色のセット。セカンドはオール黒色のセットです。胸には「vitoriaのたすき」と名付けられたストライプが印象的です。そしてなんと言っても袖の「日の丸」。日本を代表して出場する誇りが宿っています。昨晩、選手たちも撮影のため初めて手にしましたが、どの選手も気に入った様子。ちなみにキタジの印象は「ナウいです(古っ)」だそう。

 J2から昇格して迎えた今年のJリーグ戦、思い返せばスタートダッシュに成功しましたが、当時は「フロック」「勢いは続かない」などと言われていましたが「一年間そういう周りの声を結果を出すことで超えてきた。今回も言われると思うが、今年やってきたサッカーをすればまた乗り越えられる。楽しみしかないです(田中選手)」と旋風を巻き起こす決意です。またレイソルサポーター向けのチケットも多数ご購入いただきありがとうございます。平日に愛知・豊田での試合ということでなかなかハードルが高いですが、現地でTVの前でご声援いただければと思います。

 なお、FIFA規程により公式練習およびスタジアム内の写真は使用できませんので、写真レポートが無いことについてはご容赦ください。また明日の広報日記も試合後深夜の更新となります。では明日、レイソル史に残る試合をお見逃し無く!

2011年12月 6日

いよいよ世界大会に

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担当:河原 正明

 更新が遅くなりました。昨晩のJリーグアウォーズ、そして今日は昼過ぎに愛知に移動、当地で公式会見やミーティングや映像撮影・・・行事が目白押しでした。
 昨晩のJAWでは最優秀監督にネルシーニョ監督が、ベストヤングプレイヤーに酒井選手、さらにはベストイレブンには近藤、酒井、ジョルジにレアンドロとJクラブ最多タイの1クラブ4名が選出されました。そして・・・シメのMVPはレアンドロ!!この賞はレイソルサポーターのみならず、多くのサッカーファンにとっての「当然」と呼ばれる活躍ぶりでしたが、本番後の舞台裏では「正直、ホッとした」と言っていたニーヤン。今季優勝の立役者にこのような賞で栄誉が称えられたことはクラブにとっても嬉しい限りでした。    
 しかし・・・その後は取材ラッシュ!ニーヤンもほぼ取材を受けるだけで柏に戻る時間に。今日の遠征のことを考えると、少しでも良いコンデションが必要ですが、ようやく23時前に会場を後にすることができました。

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 そして、トップチームは今日の夕方にFCWCの会場付近のホテルに入りました。チームより一足さきにベニュー入りしたのですが・・・いろいろとトラブルや現地での取材などであっという間にお迎えの時間が・・・そしてメディア対応およびFIFAのルール講習会にミーティング。そしてやっと食事を終え気づくとこんな時間でした。
 バックパネルの青いFIFAの文字を見ると「ここまで来たんだ!」と実感できます。ネルシーニョ監督自身にとっては2度目のトヨタカップ。クルゼイロ時代にボルシア・ドルトムントと国立で対戦しています(この試合、ものすごく気温が低く寒かった覚えが・・・。ちなみにその時のクルゼイロのメンバーには元レイソルのリカルジーニョもいました。懐かしい!)。「今年レイソルでやってきたことをこの大会で見せる」といつものリーグ戦と変りません。
 同じく登壇したキタジも「大会に出場するだけでなく、出るからには勝ち続けたい」と男気溢れるコメントを発信していました。
 そして、酒井選手も「個人的にもチーム力を証明する場所。楽しみでワクワクしています。自分自身の力を精一杯出したい」と新人王らしからぬ大胆なコメントを残していました。
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 こちらはFCWCチャリテイーオークション用に出品される全選手サイン入りのレプリカユニフォームです!。
 

 そして2012 ACLですが、2012年大会の組み合わせ抽選会が行われました。日本はH組。全北現代(韓国)、広州恒大(中国)、さらにはタイ・プレミアリーグ王者と、実に4カ国全ての国内リーグ王者が同じグループで戦うという、かなりタフな組み合わせに。それでも「韓国、中国の王者がいるだけでもう凄く強いグループ」とは監督。一方で大谷選手は「全部王者、やりがいのあるグループです。出るからには強いところとやりたかった」と強気なコメントを残していました・

  明日は試合会場となる豊田スタジアムで公式練習。さらにその前に公式会見(よくTVで見るアレです)に監督と主将が登場。メディアも海外の方が多く、いかにも世界大会らしい雰囲気も垣間見えてきました。メディアからだけでなく、急な要請も多く、実務面では大変なのですが、これも来年のACLに向けた予行練習だと思えばなんてことはないでしょう。
 さて、少し休んで明日朝のFIFAのミーティングに向かいます。明日の公式練習の様子は広報日記で!では

2011年12月 5日

王者として

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担当:大重正人

今日は、アウォーズ出発前に書きます。まずは昨日の日曜日。柏駅西口での優勝報告会にお集まりいただいて誠にありがとうございました。柏市の発表によればなんと「8000人」!フォトギャラリーの観衆写真は開催30分前にとったものでしたが、WEBにアップされている写真で、本当にびっくりしました。バスロータリーや歩道橋通路、そしてロータリーへ侵入する道路すべてが真っ黒の人だかり。市民の皆様、サポーター皆様の多さを見て「改めて優勝を実感しました!」という選手がたくさんでした。

選手たちのあいさつで、この日のヒーローになったのは、この人。

「一曲歌います!ヴィトーリア?ヴィトーリア?♪」とオリジナルソングを絶唱したナカジ。
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今季でチームを離れることになったクラも思わず......
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とおどけて、最後にはシャーレを掲げて満面の笑み。この日一番の拍手を浴びていました。
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そして、今日午前9時半からトレーニング。今日も激しかったGK練習、別メニューだった桐畑選手に加え、岐阜に期限付き移籍中の川浪選手が本日限定で練習参加。「やっぱシジの練習、死にそうでした...」。お馴染みのカルテットがそろい、懐かしさと改めて新鮮感が蘇る朝でした!フィールド選手たちは、ランニングなど軽めの調整となりました。

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そして練習後には、日本テレビさんやFIFAのビデオ撮影が。リーグ優勝の余韻も冷めやらぬ間に開幕するクラブワールドカップ(FCWC)用の取材がありました。リーグ優勝が決まるまではこの日記でもFCWCの話はまだ早い!と思って差し控えてきましたが、今日からは解禁です!その開幕戦チケットが、アソシエイツ会員限定100席(ゴール裏)の販売が、明日10時からローチケでスタートします。また一般販売もまだ残席はありますので、どうぞお買い求めください。

1回戦の相手はニュージーランドのオークランドシティーFC。大柄な選手もいるそうですが、近藤選手は「オーロイ(千葉、204cm)ほどではないですよね?ちばぎんの時は、デカくて重くて、押しても全然動かなかったからね。優勝した瞬間はすっごく嬉しかったけど、週が明けたら落ち着きました。もうすぐCWCも天皇杯もあってシーズンは終わってないし、また次の1試合という切り替えがウチはできるから」。また酒井選手は「リーグ優勝できたから出場できる大会、リーグほどガチガチ緊張することもないと思うし、本当に楽しみたいですね。日本から1チームしか参加できないわけだし、本当にワクワクしてます。でもリーグ戦だったら、もっと良かったですね。バルセロナとも戦えるし(笑)」と意気込んでいます。

その近藤選手、酒井選手をはじめ、全選手とネルシーニョ監督以下スタッフで、今夜のJリーグアウォーズに参加します。2選手に加え、菅野、大谷、レアンドロ、ジョルジの計6選手が優秀選手に選ばれ、その中からMVPとベストイレブンが選出されます。その他にも最優秀監督賞やベストヤングプレーヤー賞など、レイソルには有力候補がいます。そしてアウォーズの度に憧れていた、全選手による入場がついに叶うときが来ました。今季から横浜アリーナの華々しい舞台で、誇らしく胸を張って入場できる資格を得たのです。今から楽しみでなりません。スカパー!、BSスカパー!で17時半から生放送。J1表彰式は19時ごろスタートの予定です。その模様はまた改めて、お伝えいたします。

2011年12月 4日

第一章 完

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担当:河原 正明

 時刻は午前4時。いったい何か書いたらいいのか。昨日まで、試合開始まであの話も、この話題も、そのネタも頭の中では満載だったのですが、今はこれしか出てきません。

 レイソルサポーターの皆様、本当におめでとうございます!心から御礼申し上げます。そしておいしいお酒を飲まれましたか??

 決戦の地、埼玉スタジアムに選手が到着したのは午後2時ちょうど。待ち構えているカメラの数が優勝争いをしていることを強烈に意識させます。バスから降りてくる選手たちの表情は大変落ち着いていましたが、「バスの中では緊張してきていた(工藤選手)」ようです。しかし、試合前にスタンドに浮かび上がった「柏」の一文字が、そんな不安を消し去ったのでしょう。前半立ち上がりから猛攻を仕掛け、まずは頼れる男の左足が吹き荒れました!
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 前回対戦時に続きレッズ戦連続ゴール!ジョルジの一撃がチームをさらに勢いづかせます。そして和のどう表現していいか判らないようなJ初ゴールが決まり、2?0!勝って優勝を決めるとばかりに撃つも撃ったり17本のシュートを浴びせました。
 
 しかし、一転後半立ち上がりから1トップに布陣を変更してきたレッズにペースを握られ、カウンターから失点すると、前半の勢いに陰りが見えます。しかし、ここでズルズルと引きずらないゲームが出来ていたのが今年のレイソルでした。
 苦しい展開を徐々に自分たちのペースに引き寄せ、そして後半31分、CKを相手DFがクリアしたボールをバラが直接蹴りこむと、急激に変化したボールが相手GKのミスを誘いゴールイン!試合を決定付ける3点目となりました。その後は危なげなく戦い、今季23回目の勝利の笛が鳴った瞬間に、クラブ初のJ1優勝を果たしました。
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 日立台に戻るバスの中。16号線を走るチームバスに気づく人がいないのか「あれ?優勝したのに!誰もいないんじゃないの??」と選手たちから一抹の不安が。しかし、緑ヶ丘の交差点に近づくと、日立台に向かう人の数が急増!信号待ちの選手に群がるサポーターに、バスもクラクションを鳴らして(ナイス演出!)堂々の帰還を果たしました。

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 スタジアムに入ると大勢のサポーターの皆さんが待ち構えていました。その姿を見ただけでもう、感無量でした。そして優勝報告会も無事に終了。残念ながらTV出演のため最後まで全員参加というわけにはいきませんでしたが、6,000人もの多くの方々と喜びを我々のホーム・日立台分かち合えたのは本当によかったと思います。

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 そして「優勝してビールが目にしみることを味あわせてあげたい(小見統括ダイレクター)」念願のビールファイト!アサヒ スーパードライの味は目には痛くともさぞかし美味しかったことでしょう!


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 続いては怒涛のTV出演!日立台は、午前2時30分過ぎに全てのTV収録が終わりました。本当は早く祝杯を挙げたいであろう選手たちも「ずっとコレをやりたかった」と頑張ってくれました。メダルをかけ続けた大谷選手は「首がこった?」と苦笑いしていましたが、まちがいなくクラブ史上最も注目を集めた数日もこれでひとまず終了。それもこれもリーグ優勝をしないと体験できない濃厚な一日でした。

 そして最後に取っておきの一枚を。

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 キタジが持っているのが昨年のJ2優勝シャーレです。隣のシャーレと比べると大きさは確かに違います。それでもキタジもタニも「去年も優勝していたからこそ、さらに大きなシャーレを手にすることができた」と口をそろえます。キタジがJ2優勝時に話した「この遠回りが良い経験になる」が現実になりました。撮影しながら世界のサッカー史に残る偉業だと、改めて凄いことを成し遂げた監督、選手、スタッフたちに感謝の気持ちがあふれ出てきました。
 J2チャンピオン経由J1チャンピオン、そして世界の舞台へ。クラブを取り巻く環境は急激に変化しています。しかし、いつでも変らぬサポート、ご声援があったからこそここまで来ることができました。しかし、今年のシーズンはまだ終わっていません。5日後の8日(木)からはFIFAクラブワールドカップに初参戦。そして21日(水)には名古屋グランパスとの天皇杯4回戦があります。さあ、あと1ヶ月、VITORIAで始まる柏レイソル2011シーズンの第2章を楽しみましょう!本当にご声援ありがとうございました!!!!!!!!!

2011年12月 2日

いつもどおり

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担当:大重正人

北嶋選手は言います。「明日は特別な試合。でも、だからといって、特別な準備をする必要はないと思います。いつもどおりの雰囲気だし、いつもどおり臨みたい」。レイソル担当の顔なじみの記者さんだけでなく、夜のスポーツニュースの報道カメラも多数駆け付けるなかのフットバレー。歓声と活気と笑顔がはじけ飛ぶ、レイソルらしいトレーニングでした。これがいつもの、試合前日のトレーニング。緊迫よりもリラックス。緊張よりも笑顔。こうやって今季33試合を戦い抜いて、そして首位を走ってきたのですから。何も変えることはないでしょう。

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大谷選手は「これまでやってきた自分たちのサッカーに自信をもって100%の力を出すことが大事。埼スタは、日本じゃないようなスタジアム。優勝争いどうこうではなく、一選手としてプレーするのがすごく楽しみなスタジアムです。選手同士の声も通りにくいけど、普段からのコミュニケーションや練習でやってることを出せば、結果もついてくると思う。今週ずっと高めてきたモチベーションを、明日発散したい(笑)」とこちらも笑顔を交えながら、普段通りのタニでした。

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二重三重にもなろうかという輪のなかで、ネルシーニョ監督ももちろん同様です。「今週もいつも通りの準備をしてきた。チームはすごく落ち着いている。明日も今シーズン続けてきたことをやるだけです。相手のカウンターの質が高まっているが、我々のスタンダードを変える必要はない。我々の目標であるタイトルを獲る自信と確信をもっています」

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明日の埼玉スタジアム、6万人の観客で埋め尽くされるスタンド。圧倒的な赤のパワーの前であっても、いつもどおりの応援でイエローの光り輝くパワーを発してください。特別じゃなくいつもどおりで。先制しても、先制されても、90分間で勝利をたぐり寄せるのがネルシーニョサッカーです。どんな展開になっても、焦らず、選手たちを信じ、自信を持って戦いましょう。

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「サポーターを喜ばせたいんです。苦しい時もずっと支えてくれましたから。優勝したら、監督だけじゃなくて、サポーターひとりひとりを胴上げしたいぐらいの気持ちなんです」
キタジの思い、選手たちの夢、サポーターみんなの願いを叶えるため、埼スタで、テレビの前で、そして柏をはじめホームタウンや日本全国から、力を送ってください。どうぞよろしくお願いいたします。

2011年12月 1日

期待に応える

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担当:河原 正明

 一気に冬本番となりました。今朝、今年最後のカレンダーをめくり、あっという間にここまで来たという感慨にふける間も無く、あわただしい現実に引き戻されます。
 トップチームは15時から全体練習を行いました。
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 非公開練習でしたので、取材陣や見学者の喧騒もなく、スタジアム工事の騒音だけが響く日立台に少し違和感を覚えましたが、おかげで非常に集中してトレーニングができた様子。ワグネル選手は「サムイ、サムイ」を連発していましたが、水野選手はお約束のアンダーの上はノースリーブ。「だって、部屋の中は暑いでしょ?」ポリシー、貫いています。

 その練習前、兵働 昭弘選手が柏市内の「カフェドカナリア」を訪問。モバイルレイソルの連載企画「on the way」の取材です。店内には漫画「GIANT KILLING」全巻にエルゴラッソが平積みに、さらにはサッカー本もたくさん。もちろん、ネルシーニョ監督の本も早速登場していました。店内はサッカーサッカーファンにはおなじみですが「カナリア色=ブラジル代表」(厳密にはクラブチームもありますが)ということでブラジル代表のユニフォームも飾られています。
そんな「サッカーアイテム」に囲まれた中で、取材はスタート。柏市の隣、白井市出身のヒョウ。「初めてJリーグを見たのは日立台」、そんな縁もありますが、学生時代から清水での6年間、さらには昨年末の負傷から復帰までの道のりをインタビューでたどっていきます。12月上旬以降に配信されますので、お楽しみに!

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 最後に御礼です。柏市南増尾にある「リフレッシュプラザかしわ」様から応援メッセージがたくさん書き込まれたお手製のバナーをいただきました。「子どもから大人までたくさんの方々が書いてくださいました。優勝を願っておりますので、最後まで頑張ってください」と書かれたお手紙も添えられていました。北嶋選手も「非常にうれしいです」と感謝のコメントを。いろんな所で、様々な形でご声援いただいています。皆さんの「期待に応える責任がある(ネルシーニョ監督)」。チームは最終決戦に向けて明日最後の調整をスタジアムで行います。

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