分かれ道
担当:河原 正明
明日は夏の7連戦の5試合目、鹿島戦。トップチームは午前中に日立台でトレーニングを行いました。
J1リーグも残り3分の1、ここから最終節まで大事なラスト11ゲームとなります。ここまでチームはACLを含めて10試合無敗、リーグ戦2連勝で上位の鹿島に勝ち点2差と迫っています。明日の直接対決で勝てば順位は入れ替わり、なによりもACL出場圏争いに再び加わる4位浮上の可能性もあります。上に上がるか、下に落ちるか。今後を左右する非常に重要な試合となります。
鹿島も直近の公式戦6試合で4勝2敗。アウェイでは前節も清水に逆転負けと6連敗中ですが、逆にホームでは最近10勝3分と13試合負けなしと無類の強さです。レイソルは昨季カシマスタジアムではナビスコ、リーグ戦と2戦2杯を喫しました。苦手、と称されるスタジアムが再び立ちはだかります。思い起こせば昨シーズンの最終戦、勝てば3位以内、ACL出場権が見える試合で思いがけず零封で敗戦。その後の天皇杯に優勝するしかACL出場への道が閉ざされかけました。今でもどの選手もあの時の悔しさを決して忘れてはいません。
再び訪れた同じような状況に「今度も勝てば相手の上(の順位)にいける。レイソルが勝負強いチームなのかどうか試される」と工藤選手。昨日の日本代表入り、明日の試合でチームを一時離れます。エースの自覚も殊更です。「代表のことよりも、まずは目の前の試合でチームのために、自分のためにゴールを取って勝利に貢献しないと」と自然と語気も強まります。
その鹿島のキーマンは公式戦7試合で9ゴールと好調なFW大迫選手。工藤選手と同じく日本代表に選出されました。昨季も4試合5得点と「お得意さん」にされています。特にカシマスタジアムではナビスコカップ準決勝、リーグ最終戦で計4ゴールを決められています。今年7月の対戦でも「あわや・・・」という際どいシーンを2度作られました。
練習後の取材でも大迫選手対策について多くの質問がありました。「技術もしっかりしているし、ボールも収まる。何よりも決定力が高い」(ネルシーニョ監督)、「シュートモーションが早い。CBを含めた守備陣の連携が抑えるカギ」(菅野選手)と警戒を強めるのも代表選手ゆえ。それだけに「相手のエースを抑えれば勝利に近づく可能性が高くなる」(大谷選手)と再びその足を封じに向かいます。
前回、国立での対戦は終盤のクレオ選手の2ゴールで逆転勝ち、「チーム全員でもぎ取った勝利」(田中選手)でした。目下2試合連続ゴール中の田中選手はその試合を振り返りつつ「うちのほうが最後まで相手に走り勝っていた。明日も謙虚に、チームがまとまって戦うことで勝機が見えてくる」と、実はここ数年に加入した選手たちには"苦手"意識は薄いのも事実です。
明日は夏休み最後のJリーグ戦、選手、サポーター一丸で目の大きな壁を突破しましょう!ご声援よろしくお願いします!!