2016年4月30日

神戸戦

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担当:大重正人

まず、今日、試合前のウォームアップが終わり、柏熱地帯からの応援に合わせて、バックやメインスタンドのみなさんが立ち上がり、手を叩いて、応援歌が響く日立台の光景。選手たちが今日はどんなサッカーを見せてくれるのか、どれほどアグレッシブに闘ってくれるのか。そして勝利を届けてくれるのか。そんな期待感が充満していて、その思いが応援となってピッチに注いでいる光景が忘れられません。風はすごく強かったですが、青い空が広がり、黄色一色に埋まった日立台。そのホームの雰囲気が、間違いなく今日も選手たちを後押ししてくれました。

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立ち上がり、ネルシーニョ監督率いるヴィッセルの激しいチャージを受け、レイソルの選手たちが痛みに顔をゆがめるシーンが多かった。それでも冷静に、今のレイソルらしいテンポ良いパスワークと守備への素早い切り替え、球際の激しさで、リズムを引き寄せ始めたかに見えた前半15分。右サイドからのフリーキックのチャンス。山中亮輔選手の左足のキックが大きく弧を描いてゴールへ。GKの前で大きく弾んで、そのままゴールへ吸い込まれました。

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「FKの得点の場面で一つ自分の持ち味を出せたことは自信になった。チームとしてもあの時間帯は苦しい時間帯だったので、あの1点で少しチームを助けられたと思います」。このゴールは彼にとってのJ1初ゴール、そして日立台での嬉しい嬉しい初ゴールになりました。2010年、高校2年生時に当時のネルシーニョ監督に抜擢され、トップチーム登録。それから気づけば早6年、ついに待ちに待った瞬間が訪れました。「僕よりも若い選手も出ているので自分もいつまでも若手を思っていられないし、自分がしっかり責任感を持ってやらないといけない年齢になった」。このゴールをきっかけに、この日立台で、そしてリオで、大きな飛躍の1年にしてほしいです!

そして後半8分には追加点。バイタルエリアでキープした中川選手から見事な裏へのパスが入ると、ディエゴ選手からの折り返しを武富選手がシュート。「常に自分が前線に入った時はこぼれ球を狙っているし、ゴールに近づけるようにと思っていて、今日はそれが上手くいった」。前節の鹿島戦ですばらしいスピードとアタックを見せた伊東選手が、ここで落ち着いてゴールゲット。ヤマと同じ1993年生まれ、もう一人のリオ世代がここで大きな仕事を果たしました。

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試合後の会見では下平監督にたくさんの質問が寄せられました。「これだけの運動量でも後半にペースダウンしていないように思いますが」の問いに「まず1人1人の走れるベースが試合を重ねるごとに上がってきていると実感しています。中川や中盤の選手を含めて、プレスをかけ続ける1人1人の能力が上がってきた」。今日は機器不良があって走行距離が発表されないかもしれませんが、ここ数戦は相手を上回る距離やスプリント数を計測し、またマッチデープログラムに載っているマッチアナリシスでタックル数、パスカット数はリーグトップ。データにも表れています。

そして今日の先発イレブンの平均年齢は22.91歳。レイソルアカデミー出身の選手を中心に、本当に若い選手がずらりと並び、そこを最年長30歳の鎌田選手がまとめています。「若いからとかベテランとか関係なく、調子のいい選手を使ったり、いろんな組み合わせを含めてながら戦っていて、競争意識をもたせてやっています」。若い選手たちがピッチに立ち、ピッチサイドから大きな声で支えているのは、桐畑、増嶋、栗澤、大谷、田中、大津、という2011年のJ優勝に関わった選手たち。勝利を全員で分かち合いながらも、自分が試合に出たいという思いで日々競い合っています。

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今日の結果、暫定順位ではありますが、リーグ4位にまで浮上してきました。それでも、ここで満足する選手はいません。ようやく上位争いのスタートラインに立ったところでしょう。次は4日のアウェイ甲府戦、そして8日ホームでの川崎戦。4連勝の勢いで、ゴールデンウィークの連戦に挑んでいきます。これからも引き続きのご声援をよろしくお願いします。今日も応援ありがとうございました。

※このあと、23時55分から日本テレビ「GOING」で中川寛斗選手の特集があります。日立台での取材はもちろん、夕食の模様、ご家族への取材、懐かしい写真も紹介されるかもしれません。今日の試合の模様も含めてぜひお楽しみに(急きょ、番組内容に変更の可能性があります)

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2016年4月30日

神戸戦へ

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担当:大重正人

今日からゴールデンウィークがはじまり、練習後にはたいへん多くのサポーターの方々、お子さんたちが練習上がりの選手たちとふれあいの時間を過ごしました。小さな体で大きな貢献を見せている中川寛斗選手、今日も多くの方に声をかけられていました。サッカー少年に大きな勇気を与えるプレーをまた期待しています!

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さあ、いよいよヴィッセル神戸戦を迎えます。レイソルは公式戦5連勝、6試合負けなし。ヴィッセルも7試合負けなしと、共に調子を上げているチーム同士の対戦です。まずはやはり前線に揃ったストライカーたちが脅威です。下平監督は「神戸は前線の2トップと渡邉千真選手が強力。そこをしっかりケアしなければやられてしまう」とまず警戒を強めます。決定力はもちろん、サイズやパワーもあり、スピードもあり、経験も十分。レイソルは1対1の守備で負けないこと、また「彼らのカウンターや攻め残りも注意したい」と試合の中のトランジション、攻守の切り替えの優劣が、大きな試合のカギを握ると思われます。

そして何より、ベンチで指揮を執るのはネルシーニョ監督です。このレイソルに数々の勝利、栄光のタイトルをもたらしたことはもちろん、栗澤選手や大谷選手を中心に「勝利への執念、メンタリティー」を植え付け、2014年の終盤の連勝では大抜擢された中谷進之介選手といった若手選手たちにも同様に今なお深く刻まれていることでしょう。

相手の長所を分析し、そこを封じ込めることで自分たちの流れを作っていく。何度となく、そうしてネルシーニョ監督はレイソルに勝利をもたらしました。この試合でも監督がどんな作戦を練り、手を打ってくるかは「試合の途中で変えてくることもあるので、そこも頭に入れて戦わないといけない」と下平監督。険しいマークを受けても、それを上回っていかなければ勝利はありえません。また戦術やシステム変更、また大胆な選手交代など、いろんなことを想定しなければならないでしょう。昨年はリーグ戦こそレイソル連勝の「ダブル」でしたが、ナビスコカップ準々決勝では、2試合合計で一時は逆転した戦いを、さらにひっくり返され、その勝負強さやタイトルに懸ける執念を見せつけられました。ネルシーニョ監督との5度目の対戦、激戦は必至です。

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そしてロアッソ熊本から日立台に来ているアンデルソン選手、5月2日から熊本でのチーム再始動に戻るため、ここでのトレーニングは残り数日となりました。
「震災があって身体を動かせない時期がありましたが、こうしてレイソルさんでトレーニングをする機会を与えていただいて、本当に感謝しています。コンディションはだいぶ良くなってきました。いま熊本に残っているチームメイトはやるべきことを一生懸命やってくれているでしょうし、自分もここでいいトレーニングができています。自分もまもなく熊本に戻りますので、そこでまたみんなと一緒にリーグ再開初戦(5/15千葉戦)に向かっていきたいと思います。この震災で大変な被害に遭われた熊本のみなさんに、少しでも元気を与えられればと思います」

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彼の言葉を訳してくれた神山通訳も、昨年までロアッソに在籍。「まさかこんな形でまた会えるなんて」と再会の喜び半分、熊本の状況もあって複雑な様子でもありました。とにかくこの日立台でも「アンジー」と呼ばれ、日々元気にトレーニングを続けています。レイソル、レイソル選手会(試合メンバー外選手が参加)、そしてアカデミー選手たちが、神戸戦でも募金活動をおこないますので、ご来場の皆様におかれましては、あらためてご協力のほどどうぞよろしくお願いいたします。

2016年4月27日

取材

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担当:大重正人

選手たちの頑張り、そして連勝という結果もあって、メディアの方々にも注目をいただいています。ミッドウィークに試合がないこともあって、元々取材を多めに入れていたのですが、さらに週末のヴィッセル神戸戦に向けての取材の依頼をいただいて、今日は本当にバタバタしましたが、広報としては嬉しい悲鳴でもあります。今日は写真を中心に、今後のメディア情報をお知らせします。まず「ちいき新聞」さんがまたレイソル特集を組んでくださいます。母親や家族の目線でレイソルの選手たちや応援に迫る企画です。今日は武富選手が取材を受けました。写真が撮れなくてすみません。

まずは、中谷進之介選手。週末のヴィッセル神戸戦を中継するJ-SPORTSサイトのプレビュー企画。レイソルU-18時代から彼の試合を伝えてくださっていた土屋プロデューサーを相手に、こんな素敵な笑顔がこぼれるほどにリラックスして、一方で神戸戦に向けての強い意気込みを語りました。試合前日の金曜日に同局サイトに動画&テキストでアップされます。
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こちらもヴィッセル戦関連NHK-BS1の「Jリーグタイム」。大谷選手が現在のチームの調子や週末のヴィッセル神戸戦に向けてコメント。土曜日21時10分からです。
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続いてはディエゴオリヴェイラ選手。現在2試合連続ゴール中、鹿島戦は出場停止も、休養十分で神戸戦へ向かいます。ハードに決めていた髪をバッサリカット、しかしまるでモデルのような風貌、本当にイケメンです。こちらは「サッカーダイジェスト」のクラブダイジェスト、レイソル特集です!明日おこなう大谷選手との二本立てインタビュー。5月中旬以降の発売予定です。
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そして中川選手もテレビの取材を。こちらの内容は放送日などいろいろと決定してからお知らせいたします。
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最後はスカパー!マッチデーハイライト。29日夜の放送にて、増嶋、小林、中村選手、そして下平監督のコメントが放送される予定です。
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たくさん注目をいただけるのは大変ありがたいことではありますが、監督は「気を緩めずに、上を目指していこう」と今日も選手たちに檄を飛ばしました。ネルシーニョ監督やレアンドロ選手を擁するヴィッセル神戸を相手に、チーム全員でのハードワークや気持ちの強さの継続なくして勝利は得られません。あと3日、明日からまたトレーニングと競争が続きます。

2016年4月24日

鹿島戦

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担当:大重正人

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敵地カシマスタジアムでの2-0の快勝で、公式戦5連勝。リーグ戦の3連勝はすべてクリーンシート、無失点完封勝利です。これ以上ない勝利にカシマスタジアムに駆けつけてくださったサポーターの皆さんは喜びをいっぱいに爆発させました。

この連勝の要因を聞かれると、監督も選手たちも「まず守備が安定してきた」と話します。下平監督は試合後の会見で質問を受けると「今は選手全員が守備の意識を高く持って、前線からの守備とラインコントロールと、中盤をコンパクトにすることを徹底して選手がやってくれている。その成果だと思います」と答えました。

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今日は、鎌田、増嶋、中谷と今季初めてセンターバックの3選手が先発。いったいどんな並びになるんだろうとメンバー表を見て驚かれた方も多かったと思います。監督はその意図をこう説明しました。「鹿島はまずカイオ選手がキープレーヤーで、その単独突破に対してこれまでの右サイドバックだった伊東を当てるより、経験豊富なベテランの鎌田を起用しました。今日は体を張って守備のところで貢献してくれました。鎌田にしても増嶋にしても最終ラインで声をかけてラインを統率して、若い選手が多い中でチームを引き締めてくれる」と大きく称えました。鎌田選手も「右サイドバックでJリーグに出るのはおそらく初めてでした。不安もあったけど、与えられた役割はこなせたと思う」とその起用に応えました。

そしてこれまで右サイドバックだった伊東純也選手を一列前の右サイドのアタッカーで起用。これが試合を決める2点の大きなファクターとなりました。1点目、自陣からのビルドアップから右サイドへ展開。前線に大きく張ってボールを受けると、迷いなく得意のドリブルを仕掛けます。

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「前が空いていて1対1だったので仕掛けてゴールまで行こうと思っていた。一人抜いた所は、スピードに乗って、相手が食いついてきた所をダブルタッチで抜いた」。ダブルタッチというのはドリブルテクニックのひとつで、今日の場面では右足でボールを自分の左足にすばやく当てて、相手を左側から抜き去りました。あれほどのスピード感のなかで、あれほどのテクニックを発揮できる。本当に彼らしい、見事というよりほかない突破でした。「もう一人カバーに来ていたけれど、自分のほうが早く打てると思っていたので、そこでシュートを打てた」とニアを打ち抜きました。

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2点目のアシストも、右サイドでの2対2、中川選手がキープした瞬間を外側からオーバーラップし、そこで見事なスルーパスとランニングが噛みあって、やわらかなラストパス。これを2試合連続ゴールとなる武富選手が落ち着いて流し込みました。その後の反撃も前線から最終ライン、GK中村選手まで集中を切らすことなく、身体を張り続けての完封。

ベンチも含めて全員の力、そしてアウェイゴール裏をびっしりと黄色で埋め尽くした1000人以上のサポーターの皆さんの歌声と声援が、今日も選手たちの大きな力になりました。22日に31歳の誕生日を迎えた増嶋選手へもバースデーの大合唱が贈られ、「去年とはまったく違う誕生日になりました」とお礼の言葉がありました。はこのすばらしい空間を、今度はホーム日立台で。30日のヴィッセル神戸戦。また日立台で一緒に戦ってください。今日も心強い後押しを本当にありがとうございました。

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2016年4月23日

明日はアウェイ鹿島&U-18プレミア

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担当:大重正人

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まず、水曜日の川崎戦当日にスタジアムで実施しました「熊本地震」への募金活動につきまして、総額796,004円もの金額をお預かりさせていただきました。平日のナイトゲームで、また通常より半分ほどの観客数にもかかわらず、これほどのご協力をいただきまして、本当にありがとうございました。次回ホームゲームの4月30日神戸戦でも開場の12:45から14:45まで、トップチーム選手やアカデミーの選手やスタッフも加わって、再度実施いたします。ご来場の際にはまたご協力のほどどうぞよろしくお願いいたします。

そして今週、Jリーグから今後のロアッソ熊本の試合予定が発表となり、4月29日、5月3日、5月7日と3試合の延期が決定されました。チームは5月2日から全体練習がスタートし、5月15日の千葉戦を目標に活動するとの報道もありました。またJリーグの臨時実行委員会にて選手練習受け入れの決定もあり、日立台では今日からFWアンデルソン選手がトレーニングをおこなっています。

アンデルソン選手は熊本で大きな地震に見舞われ、小さなお子さんを含めた家族の安全を第一に、関東へ身を寄せていました。そのなかレイソルで選手や強化部スタッフを務めた、ロアッソの飯田正吾チーム統括部長から練習参加の打診があり、下平監督も協力してレイソルの選手とのトレーニング参加が実現しました。5月1日までの参加予定で、2日からのチーム再始動に向けて少しでもコンディションの維持向上ができるよう、ウェアや食堂ピアノでの食事などを含めて、アンデルソン選手をサポートし、レイソルとして今回の地震に関連する支援活動のひとつとして実施してまいります。アンデルソン選手は日本語も話せますので、ぜひ練習見学の際はあたたかいお声かけをいただければと思います。

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さてレイソルは、明日日曜日、アウェイ鹿島でアントラーズ戦に挑みます。ナビスコ横浜戦の今季初勝利から、J1東京戦、J1ガンバ戦、ナビスコ川崎戦と公式戦4連勝中。取り組んできたサッカーがようやく勝利という結果に結びつき始め、一歩ずつ前進しています。ただ下平監督は「こういうときに緩むのが嫌ですし、崩れるのは簡単なこと。そうならないようにこれを維持して、さらに上昇していかなければ」、また大谷キャプテンも「少しでも緩めたらこの結果を得られないということをみんなわかっている」と緊張感は変わりありません。

昨年のアウェイゲームは、一時2-1と逆転したものの、その後連続失点で逆転負け。自陣からのロングボール一本でレイソルから先制点を奪い、またアディショナルタイムには、クイックリスタートからのカウンターで決勝点を許しました。セットプレーやカウンターなど相手の隙を逃すことなく、非常に抜け目なく勝負強いチームです。

下平監督は「何事もきっちりやってくるチーム。セットプレーも攻守の切り替えも早いし、守備もしっかりしている」と警戒を強めながら、一方で「ただ細かいことをやるという部分では自分たちも負けていないと思うし、それがどこまでやれるかを試せる良い相手。アウェイですし簡単なゲームではありませんが、しっかりやっていきたい」と鹿島へ出発しました。レイソルは2試合連続ゴール中のディエゴ選手、鹿島も金崎選手と前線のキーマンを欠くなか、総合力が問われる一戦となります。明日もスタジアムでの選手たちへの後押しをどうぞよろしくお願いいたします!

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また明日はU-18プレミアリーグが、ホーム日立台のスタジアムで11時から行われます。昨年EAST優勝を争っての2位、今季も開幕2連勝と上位につける青森山田高校を迎え撃ちます。レイソルは先週昨年王者の鹿島を3-2と破り、1勝1分とまずまずのスタートを切りました。明日は11時のキックオフ、10時にメインスタンドをオープンします。観戦は無料、また永井監督や古賀太陽選手のコメントが掲載されたオフィシャルプログラムも1000円で販売されますので、トップチームだけでなくU-18チームへの応援もどうぞよろしくお願いいたします。
http://blog.reysol.co.jp/news/2016/014582.html

2016年4月21日

川崎戦

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担当:大重正人

まず、試合前に実施しました、熊本地震の義援金募金活動へ多くの方々のご協力をいただきまして、大変ありがとうございました。6選手ずつ2グループに分かれての合計75分の時間ではありましたが、50万円を優に超える金額をお預かりさせていただきました。明日以降、正式な集計が出ましたら、皆様にもご報告いたします。募金活動後には大谷秀和キャプテンが取材に対して、このようにお答えしました。

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「テレビやインターネットでしか情報があまり得られませんが、報道されていない地域での被害も大きいと思いますし、チームとしていま何ができるかということで、こうした募金活動などしっかり考えながら、熊本にはゆかりのある選手やスタッフもたくさんいるので、少しでも貢献ができればと思います。今日は平日のナイトゲームですが、たくさんの方が協力してくれましたし、皆さんの思いを自分たちがしっかり届けられればと思いますし、少しでも役立ててもらえればと思います。

自分たちはサッカー選手として、サッカーの力で勇気を届けられればと思いますし、いま実際に被災地にいる方はものすごく大きなストレスがかかっているでしょうし、レイソルとして何か少しでも力になるものを届けたいと思います。現地の皆さんは、まずは健康を第一にしていただければと思います」

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さて、試合ですが、目下リーグ首位の川崎フロンターレを相手に、またしても1点差ぎりぎりの勝負を競り勝ち、公式戦は4連勝。ナビスコのグループステージは、首位のベガルタ仙台が引き分けて勝ち点8、今日の勝利で勝ち点7の2位に浮上しました。

前半39分、ディエゴ選手の先制ゴール。「タナカが相手に詰めていき、DFからキーパーへのバックパスを出したところで、相手が自分のポジションを確認できていなかったようで、ボールをうまく拾えて、ゴールにつなげることができた」。相手のミスもありましたが、これまでの試合と同じように、フォワードの選手から前へ前へと相手にプレッシャーをかける積極的な姿勢があったからこそ生まれたゴールとも言えるでしょう。

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後半、川崎は19分に大黒柱の中村憲剛選手を投入し、攻撃の勢いが増すと、セットプレーから同点ゴールを許してしまいます。その後は一進一退の攻防が続き、両者の奮闘を見ていれば、今日は勝ち点を分け合う結果に終わるかとも思いましたが、まさに最後の最後まで勝利を諦めなかったレイソルの選手たちの思いが実を結びます。

今日は先週のガンバ戦から先発8人が入れ替わった今日。「チームが連勝していて、良い流れが作れていて、それを自分達で止めたくなかった(栗澤選手)」「結果が出ることによってチームとして良い空気が流れていて、その流れを今日の試合で止めたくないと思っていたなかで、ラストワンプレーが決まって勝って、良かった(桐畑選手)」「いま連勝できている良い流れを自分が出場した時に壊したくなかったし、勝てて本当に良かったです(山中選手)」。みな、この連勝や流れを止めたくない、今日も勝ちたいという思いが、90分ずっと感じられる試合でした。

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94分、鎌田選手のカットから田中選手へのくさび。狭いところでうまくターンし、股抜きのパスを左サイドの伊東選手へ。1対1をしかけるもボールがこぼれ、万事休す。かと思われたところ、背番号8がすばらしいスピードでボールをフォロー。茨田選手がそのまま左足でクロスを入れると、相手選手同士が交錯し、そのこぼれ球を武富選手がヘディングで叩き付け、日立台は歓喜と喝采に包まれました。

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この日23歳の誕生日を迎えた山中亮輔選手にとっては、忘れられない一日になったことでしょう。「今年は自分にとってもチームにとって本当に大事な年で、いま連勝できている良い流れを自分が出場した時に壊したくなかったし、勝てて本当に良かったです。ケガ明けでコンディションをもっと上げていかなければというところで、またすぐに試合があるので、鹿島戦に向けてしっかり準備していきたいと思っています。たくさんのサポーターの皆さんに応援してもらって、みんなで勝ちあがっていきたいです。今日は自分の誕生日を日立台でみなさんに祝っていただいて、本当にありがとうございました!」。

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勝利が勝利を呼ぶ。前日の下平監督の言葉のとおり、またひとつ連勝がつらなりました。次はリーグ戦、川崎に次ぐ2位につける鹿島アントラーズ戦。またしても強敵との対戦となり、真価の問われる試合となります。

2016年4月19日

明日はナビスコカップ

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担当:大重正人

4月6日のナビスコカップの今季初勝利を皮切りに、少しずつ自信を取り戻しながら、リーグ戦のFC東京戦、ガンバ大阪戦とACL出場中の強敵を続けて破り、公式戦3連勝。もちろん気持ちも雰囲気も高まり、試合が待ち遠しい4月中旬を過ごしています。とはいえ、これまでの出遅れを取り戻すには一喜一憂することなく、一つでも二つでも勝利を積み重ねていかなければなりません。

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下平監督も「この2試合、無失点でいけたことは良いことでしたが、紙一重で失点してもおかしくはない場面もあった。もっともっとやっていかなければいけないという部分と、過信してしまうと緩んでしまうので、そこを緩めず、良い守備をやり続けることを忘れないようにしないといけない」と手綱を引き締めます。

それもそのはず、明日対戦するフロンターレは、現在リーグ戦7戦無敗でリーグ首位を快走。リーグ最多の18得点と強力な攻撃力を見せ、またメンバーを入れ替えて戦ったナビスコカップの前節・アルビレックス新潟戦ではアウェイながら5-0と圧勝。元レイソルの狩野健太選手が2ゴールを挙げるなど、チーム全体に風間監督の攻撃的なスタイルが深く浸透していることが伺われます。

とはいえ、ここ数試合の選手たちの戦いぶりを見て、下平監督は守備面での変化をこう話しました。「選手の集中力、気合いが存分に出ているし、そこに尽きると思います。チームの守備のやりかたは変わっていないが、最後の最後で体を張る、足を投げ出す、声を掛け合うことということが今はできているし、それをこれからも続けていかなければいけない。ガンバ戦の最後、茨田がクリアした場面も『危ない』と思った時に身体が動いて足が出ていた」

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また、ミーティングでは選手たちにこう話したそうです。「勝利が勝利を呼ぶ」と。これは、スペインリーグ・アトレティコマドリードのシメオネ監督の言葉で「マリノス戦に勝つことで、そこからリーグ戦につながり、連勝できた。今回はナビスコカップですが、決勝トーナメントに向けても落とすわけにはいかないし、勝ち続けることが次の勝利を呼ぶと思っているので、そういう意味でも勝ちにいきたい」。グループBで、勝ち点4で並ぶ両チーム。勝てば決勝トーナメントへ大きく前進、逆に敗れれば望みが薄くなる、サバイバルマッチです。平日水曜日のナイトゲームですが、一人でも多くの皆様のご来場ご参戦をお待ちしております。

そして試合前には、熊本地震への義援金募金活動をおこないます。開場の16:45からスタートし、試合メンバー外選手が18:00まで参加し、その後も18:45までホームゲート付近で受け付けます。大きな地震が相次ぎ、大変な被害に遭われている様子が報道され、胸を痛めている方も多くいらっしゃると思います。Jリーグの各クラブでも支援や募金の輪が広まっており、明日ご来場のレイソルサポーターの皆様もご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

2016年4月16日

ガンバ戦

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担当:大重正人

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敵地の万博公園に大きくそびえたつ市立吹田スタジアム。今季からの新設で、サッカー専用スタジアムのピッチサイドから取り囲むスタンドは、少し水原戦を思い出すような、まるでACLのようなスタジアムの雰囲気でした。青く染まったガンバ側のサポーター、そしてバックスタンドや2階席部分のスタンドと相まってブルーに染まったスタジアム。その一角でホームサポーターに負けじと明るく映える黄色のレイソルサポーターの気勢が非常に心強く、選手たちはたいへん大きな後押しを受けました。勇敢なプレーを90分間続け、ついには勝利を勝ち取りました。

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日本代表経験者がずらりと並ぶガンバを相手にしても、若きレイソルイレブンはボールをしっかりつなぐサッカーのベースは貫きながらも、球際やセカンドボールの激しさを失うことなく、前半はシュートこそ多くはなかったものの、レイソルは互角以上に渡りありました。ボールを動かし、相手を動かしてきた前半の積み重ねが、後半に形となって表れます。

立ち上がりはガンバがパワーをもって攻め込んできましたが、奪ってからのカウンターやそこからのポゼッション、また奪われても素早く切り替えて奪い返すプレッシングで、レイソルが主導権を握る時間が長くなっていきます。前半は2-3だったシュート数は、後半は12-5と大きく逆転。それだけのチャンスを作り、相手を押し込みながら、ついに71分にディエゴ選手がこの試合最初で最大のチャンスを見事ものにします。

「ゴールはあの瞬間、順也が非常にインテリジェンスを働かして、自分にパスをくれた。自分が受けたタイミングの時、相手のDFは私が右足でシュートを打つと思ったと思うけれど、そこで上手く自分の身のこなしから左にボールを運ぶことができて、最後左足でフィニッシュすることができた」

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この日、左サイドから何度もドリブルのアタックを続け、彼らしい長いリーチを生かした切り返しを再三見せていましたが、それがペナルティエリアの正面、シュートエリアで彼の一番のストロングポイントが発揮されます。右足で打つと見せかけての大きなフェイクに、今野選手がつられ、左足での巻いたシュートが日本代表GK東口選手の守るゴールをついに打ち破りました。

「ガンバ大阪というビッククラブのホームゲームということで厳しいゲームになることは分かっていた。その中で監督の指示を選手一人一人がしっかりと理解してピッチで表現することができた。試合に出ていた11人だけでなく、出ていなかった選手達も含めチーム一丸となって勝ち取ったゲーム。日々のトレーニングが結果につながった」

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ディエゴの言葉通り、攻撃でも守備でも激しくハードに戦った選手たち、4月6日のナビスコカップで大きな勢いを作り出し、10日の東京戦、そして今日と僅少差の試合をしっかりものにして、これで公式戦3連勝となりました。ここで一喜一憂することなく、20日のナビスコ川崎戦、24日の鹿島戦でさらに上昇していかなければなりません。

今日は金曜日とは思えないほどの、多くのサポーターの皆様が吹田スタジアムへ応援に来て下さいました。0-0の時間が長く続く厳しい試合を勝ち取れたのは、間違いなくその声援があったからこそです。この流れ、勢いを次戦も。ホーム日立台でのナビスコカップ川崎戦のご声援も引き続きどうぞよろしくお願いいたします。今日も大きな応援をありがとうございました。

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2016年4月15日

吹田へ

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担当:大重正人

まず水曜日の話ですが、柏の玄関口、駅東口ビックカメラ壁面の大幕をリニューアルいたしました。下平隆宏監督による新チームにおいて、ますますの成長、飛躍が期待される若者たち5選手をモデルに選びました。今年の8月にはブラジル・リオデジャネイロ五輪が開催され、U-23日本代表にはレイソルからも多くの選手が参加し、今は本大会の選手枠をJリーグの戦いで争っている日々です。柏レイソルアカデミーから、一人でも多くの選手が世界の舞台で活躍することを願いながら「柏から世界へ」の言葉を合わせてデザインしました。深夜には、オリンピックの組み合わせ抽選があり、グループリーグでは、スウェーデン、ナイジェリア、コロンビアとの対戦が決定しました。

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チームは、金曜日、アウェイでのガンバ大阪戦に挑みます。ガンバがACLを戦う関係で、通常より一日早いスケジュール。日曜日から中4日のゲームですが、マリノス戦、FC東京戦と連勝してきたチームは、気分も乗って、自信を持って、試合のときを今か今かと待ちながら、大阪へと出発しました。

下平監督はまずFC東京戦について「選手の気合が相当入っていました。たとえばマスが最後のところで身体を張ったりという、紙一重のところでの選手の頑張り。あとは勝利を掴みたいという気持ち、そしてホームのスタジアムの雰囲気が十分後押しをしてくれたと思っています」と振り返りました。選手とサポーターの気持ちがひとつとなって、ギリギリの勝負を勝ち得たという試合でした。

そして迎えるガンバ戦。「まず東京戦のような気持ちをスタンダードにして、やっていかないといけない。ガンバはやっぱり『タレント』がいる。特にボランチの遠藤と今野には豊富な経験があるし、ゲームの流れを持って行かれないようにしたい」とやはり試合の入り方、勢いをどれだけ出せるかというのがカギになりそうです。大谷選手も「大事なのは勝った後。ここでどういう結果を残せるか。4月は強い相手が続きますが、この流れを次のガンバ戦でも継続して、勝ちきれる4月にしたい」と宇佐美選手やパトリック選手、GK東口選手ら日本代表経験者がならぶ強敵相手に気を引き締めています。

今週は、少し試合間隔があきましたので、取材を多く行いました。ちょうど初勝利のあとで、幸いにも選手たちにも気持ちよく取材を受けてもらうことができました。チバテレビ「ライジングレイソル」にはディエゴオリヴェイラ選手。あや吉ブログには、その模様をお知らせいただいています。4月24日の夜8時30分からの放送です。
http://blog.reysol.co.jp/aya/post_2.php

またNHK-BS1の土曜夜放送の「Jリーグタイム」。チームのキャプテンやベテラン選手が売り出し中の若手選手を紹介するコーナー「うわさの新星!オススメン」にレイソルの選手が、週末16日21時からの放送で登場予定です。大谷秀和選手が紹介するのは、、、それは当日の放送までお楽しみにお待ちください。恒例のキャッチフレーズももちろん命名。サンフレ佐藤選手から浅野選手に命名されたジャガーに続くヒットになるかは「これからの活躍次第でしょう!」とタニ。こちらもぜひ注目ください!!

そしてもう一本テレビの取材。WOWOWで今夏全試合放送される、ヨーロッパ選手権「EURO2016」。こちらの盛り上げ番組に登場したのは、ポルトガル帰りの田中順也選手です。「スポルティングでは、チームメイトほとんどがポルトガル代表でしたからね。やっぱり知ってる選手が出る大会とそうでない大会は、全然注目が違いますよね。本当に楽しみです、もちろんポルトガルに注目します」。こちらは無料放送となりますので、BS視聴環境にあれば、どなたでも視聴できます。放送日は決定次第お知らせします。

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そして、心配なニュースが飛び込んできました。九州地方が大きな地震に見舞われ、熊本では震度7を計測し、常に報道が続いています。ロアッソ熊本には池谷社長や清川監督、藏川選手をはじめ、レイソルに関わってきた方が在籍されています。フロントには私個人的にたいへんお世話になった方がいて、つながらないかなと思いながら電話をかけたところ、普通通りにお話しすることができて、またチーム関係者の無事もツイッターでお知らせいただいて少しは安心しました。ただ、その後命を落とされた方、火事や倒壊、停電など被害の情報が伝わってきています。被害に遭われた方にお見舞いを申し上げるとともに、少しでも被害がおさまりますようお祈り申し上げます。

2016年4月11日

FC東京戦

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担当:大重正人

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水曜日のナビスコカップに続き、今日はJリーグ戦で、待ちに待った初白星を、このホーム日立台で挙げることができました。日立台のグラウンドを囲むように咲き誇った桜の木から、強い風にあおられて、白い花びらが夜空に舞う、幻想的で美しい試合前から一転して、FC東京との一戦は文字通りの激戦となり、0-0の時間が長く続く、拮抗した忍耐を強いられる試合でもありました。

立ち上がり、最初のビッグチャンスを作ったのは、FC東京でした。サイドからの攻撃から決定的なシュートを許しますが、GK中村航輔選手が柏熱地帯のサポーターの目の前で、身体を一杯に伸ばしてゴールを死守します。「ピンチもあったが、いい間合いで防ぐことができた。毎試合毎試合ゼロに抑えたいと思っているが、今日に関してはみんなが勝つことだけを考えて、必死に守ってくれたし、ひとりひとりのハードワークがチームにうまく循環していた。自分も流れを変えるプレーができたかと思う」。

レイソルに復帰して、何よりも勝利と結果にこだわってきた中、なかなか勝ちをもたらせられないことへの責任も感じていたかもしれません。前半の失点が多かった今季のレイソル、彼のビッグプレーをきっかけにして、前半無失点で終えられたことで、後半も自信を持って戦えたことは間違いないでしょう。柏熱地帯から見えるその背中、大きく頼もしく見えたはずです。

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後半、少しずつレイソルの攻撃の時間が増え、ボールを展開し、奪われたらすばやく切り替える。ハーフタイムで下平監督からの守備面での指示を全員がしっかり実行し、攻撃のサイクルを生み出していきます。中山選手、田中選手が加わって、球際でのぶつかり合いもさらに激しくなり、レイソルはそこでも戦い続けました。メディアの方からも球際の強さについて下平監督へ質問が寄せられました。

「球際に強く行くとか、絶対に1対1で勝つというのは選手同士で話し合っていましたし、そういうところで1個1個勝っていかないと、こういうゲームは戦術以外の部分をやっていかないと勝てないというのは選手自身が本当に知っていますから。もちろんチームとしてやらなければいけないことは話しましたが、僕が伝えて変わっていくものではなく、彼らの中から自然と出てくるもので、それを選手たちが感じてやってくれたと思います。選手も僕も、本当に今は危機的状況だと認識していて、選手たちもここで絶対に勝たなければいけないというのは周りの空気感や雰囲気で、当然伝わっていたと思います」

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下平レイソルらしいボールを大事にするサッカーを目指しながらも、そこに必死さ、がむしゃらさ、勝負へのこだわりが加わって初めて、勝てるチームになっていく。後半36分、激しいチェイシングもあってか、ボールロストが続いていたディエゴ選手にエデルソン選手との交代カードが切られようとしていたところで、ディエゴの残った力をすべて出し尽くすようなペナルティエリアへの果敢な仕掛けがPKを呼び込みました。

キッカーは、田中順也選手でした。自分は彼のレイソルでの試合はすべて見てきて、その左足でPKをしっかり決めてきてくれた。背番号9を志願して背負い、自分が得点を獲る、自分がチームを勝たせるという責任を自らに課してレイソルに復帰しました。前節、チームによるPKの逆転チャンスを逃した直後。とてつもないプレッシャーがあってもおかしくありませんでした。

それでも「決められる」という自信がピッチの外にいても感じられるほど、落ち着いたゴールゲットでした。「PKは、みんなが良い試合をしてくれている中で、ここで僕が決めないと入った意味がないと思った。ディエゴが身体を張って獲得したPKだったので、気持ちで決めた」。自分のことのように拳を突き上げるエデルソン選手、彼の心にも明るい光を届けました。

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今日は途中出場、ベンチから心強い仲間の存在を感じていました。「今日は前半からみんな気迫が溢れるプレーをしていた。勝ってよかった。勝ちたいと全員が思っているなか、戦術が浸透してきて、チーム全体で勝てるという自信がついてきている。今日勝ったことで良い循環ができた。ここから何連勝できるか、そこが目指す所。下平監督は大学時代からお世話になっていて、プロになる道を作ってくれた人。そういった意味で監督にJリーグ初勝利を届けることができて良かった」

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リードしてからは、自陣で跳ね返す時間も長くなりましたが、ACLで苦々しい経験を味わったあのムリキ選手の突破にも、一人二人三人と、粘り強くアタックして、ついにタイムアップ。今季初めてのクリーンシート、完封勝利は若い選手が多いレイソルにおいて、大きな自信をもたらすことでしょう。

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これまでの苦しい時期を忘れさせてくれるような勝利の美酒。喜びの笑顔に満ち溢れるサポーター、そのみなさんからの拍手を全身で浴びるウイニングウォーク、中村航輔選手の初めての日立台でのレッツゴーカシワの音頭。喜びに浸る時間を分かち合いながらも、大谷キャプテンは「喜びすぎるな」とチームの気持ちをグッと引き締め、14位という順位の現実と、15日のガンバ戦へ向けての戦いのなかに引き戻しました。スタートラインからようやく一歩を踏み出したところ。この前進を次の一歩へ繋げなければいけません。今日も日立台はホームの雰囲気が充満し、力強い応援、サポートをいただいたサポーターの皆様、本当にありがとうございました。

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2016年4月 9日

日曜はFC東京戦

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担当:大重正人

まず今日は喜ばしい話題から。湯澤聖人選手が先日入籍したことを発表しました。先日のマリノス戦ではプロデビューを飾り、前半の守備での悔しいプレーを吹っ切るかのように、後半は右サイドからパワフルなアタックを繰り返し、彼の攻撃から得た2本のCKがそのままゴールにつながりました。

「私事ではありますが、先日入籍いたしました。彼女はどんな時も笑顔をくれる存在で、家族になることができ本当に幸せです。私自身、まだまだ未熟者ではありますが、より責任を持ち、これからもチームの勝利の為、そして家族の為に精一杯頑張っていきたいと思います。これからも応援をよろしくお願いします」。彼のコメントには初々しさもあり、実直な性格もあらわれ、また大卒ルーキーとして一日も早くレイソルの力にならなければという決意も伺えます。マリノス戦のプレーで、サポーターの皆さんへも強く印象が残ったことと思います。これからのますますの応援をよろしくお願いします。そして、ユザおめでとう!!

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先日のナビスコカップ、マリノス戦で待望の公式戦初勝利をおさめました。もちろんその一勝で満足している選手はひとりもいないでしょうが、一つ勝てたことによって得られた自信、前向きな気持ちがチームに生まれているのは間違いありません。今日の日立台の練習見学にお越しいただいた方はお分かりかと思いますが、選手たちの活気あふれる声がグラウンドに響いて、明日の試合が待ち遠しくて仕方がないといったムードです。

「選手たちは良い雰囲気でこの試合を迎えられた」とメディアから一勝の好影響を問われた下平隆宏監督はこう答えました。ただマリノス戦ですばらしいファイトを見せた選手たち、しっかり休養をとってこの試合に備えてきた選手たち、どんなチーム構成で挑むかは非常に難しいところです。しかし監督は「マリノス戦で活躍した選手もいてメンバー選考は悩んだが、これまでの基準どおり、練習から一生懸命にやっていて、コンディションの良い選手を選ぶ」。やはりリーグ戦で勝ち点3を獲らなければ、真の自信も実力も生まれてこないでしょう。

FC東京は、今季から城福浩監督が復帰し、リーグ戦は3勝2敗で6位。また並行して戦うACLのグループステージで首位に立つなど、昨年までの堅守速攻サッカーから一転して、城福監督の攻撃的なスタイルが見られます。日本代表DFで先日の名古屋戦では2ゴールを挙げた森重選手が出場停止ですが、並み居る日本代表経験者が並び、またACLでレイソルの前に立ちはだかったムリキ選手(元広州恒大)が、このタイミングでJリーグにやってきました。

とはいえ下平監督は「今は相手どうこうよりも、まず自分たちが良いプレーをすることが大切で、マリノス戦同様に、ボールを不用意にロストしないようにして、一方で大胆に攻める気持ちを忘れず、アグレッシブな守備を継続していきたい」と明日のゲームに挑みます。

明日はアカデミーの公式戦もあります。まずU-18チームが、高円宮杯プレミアリーグの初戦に挑みます。昨年同様、開幕戦は味スタのグラウンドを利用してのセントラル開催。永井俊太新監督率いるレイソルU-18は、味スタ西競技場で15:30からマリノスユースと対戦します。もちろん現地での応援も心強いですが、19時からのFC東京戦へ備えられている方には、JFA-TVサイト、youtubeでのライブ配信もありますので、ぜひそちらでも応援ください。
https://youtu.be/kXp22SyNvu8

また中学生のカテゴリーは、日立台の人工芝グラウンドでFC東京深川と連戦。午前10時からU-14チームのメトロポリタンリーグ、正午からはU-15チームの関東リーグ、と日立台でのトリプルヘッダーとなります。J1リーグのチケットをお持ちの方、そうでない方も観戦可能です。まだぎりぎりお楽しみいただけそうな日立台のサクラの下で、若きイレブンへの応援もよろしくお願いします。観戦のお知らせについては、下記よりご確認ください。
http://blog.reysol.co.jp/news/2016/014529.html

まだチケットをお持ちでない方も、まだ残席はありますので、今日中の前売か、もしくは当日券をお買い求めの上、ぜひリーグ戦初勝利を懸けて戦う選手たちへの応援をお願いいたします。それでは明日19時、桜咲く日立台でお待ちしております!

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2016年4月 7日

ナビスコマリノス戦

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担当:大重正人

今季公式戦8試合目、下平隆宏監督にとっての5試合目にして、ついに初勝利を挙げました。アウェイ三ツ沢での横浜F・マリノス戦、3点を奪い獲った逆転勝利でした。しかし今日またしても立ち上がりに先制点を許してしまい、船出は困難でした。中盤の秋野選手はこう振り返りました。「ボールを奪われた後は迫力を持っていこうというのがチームにあった。ただ強く行き過ぎてもいけないし、入れ替わってもいけなくて、そこの駆け引きで試合の入りが良くなかった。入れ替わってしまった時には失点に繋がった」と今日の反省点として悔やんだ点です。

それでも「自分とクリさんの所で止められたら、こっちが優勢になった」という言葉通り、今日は間違いなく守備での積極性やアグレッシブさ、球際での真っ向勝負により、リズムを引き寄せていきました。これまで、どうしても失点だけはしてはいけない、勝ちたいという思いから守備への意識が強まり、大事に戦おうとしてどうしても勢いや迫力を出せない前半が続いていました。それでも今日の選手たちは、そんな恐怖や不安を振り払い、前へ前へとパワーを出し続けました。

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攻撃でのビルドアップでは、秋野選手が中央に構え、その両脇から鎌田&増嶋の両CBがボールを持ち運んで、敵陣まで侵入。そうすることで、両サイドバックや中盤の選手たちはひとつ前のポジショニングが可能となり、パスコースを多く作りながら敵陣深くへ攻め込みます。時には五分五分の勝負のパスが相手にかかることやシュートが跳ね返されることもありましたが、そこでの攻撃から守備への切り替えの意識、迫力が今日は明らかに違っていました。

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「今日の試合は、今のチーム状況を考えれば前から行って勢いをもたらすことが大事だった。立ち上がりに失点したけど気持ちは折れていなかった。今日はみんな『俺たちが変えてやる』と気持ちが入っていた。とにかくボールを拾うことや競り合いに負けないこと。絶対に球際を怠ってはいけないし、自分は周りにも要求するし、今日はみんなも応えてくれた。」という栗澤選手。

レイソルには「ダイレクトプレッシャー」と呼ばれる守備のやり方があり、ボールロスしても瞬時にプレスに切り替えることが、今日は徹底されていました。一人がアタックし、かわされても次の列からまた一人。その次、秋野&栗澤のボランチコンビのあたりでボールを奪い返し、再び攻撃へ。このサイクルを作り、攻撃の時間を増やしていこうというのが下平レイソルのスタイルです。今日は試合を通して、そのサイクルが多く続いていました。

これだけ相手を追い回して、90分持つんだろうかと心配になるほどの鋭い出足。だからこそ「前半で追いつけたことが大きかった」と下平監督が称えた中川選手のミドルシュート。中央でボールを受けて、シュートを打つまでのモーションは小さく、時間が短い。右隅を狙った柔らかなキックは、GKが手を伸ばしても決して届かない場所へ、美しく吸い込まれました。「ずっと自分の課題にしてきた、ゴールに繋がるプレーがここで結びついた。素直に嬉しいです」

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ハーフタイムのロッカーは「絶対行けるぞ!大丈夫だ!」と大きな声が飛びかい、それまで見せていた闘志にさらに火が付き、自信や勇気がふたたび蘇りました。そして後半立ち上がり、その勢いのままチャンスを迎えます。口火はこの日初出場初先発だったルーキーの湯澤聖人選手。「前半最初に自分のミスから失点してしまい、取り返そうという気持ちと落ち着かなければという気持ちが入り混じったような緊張」だったと言いますが、吹っ切れたように右サイドから切れ込んでの強烈な左足のシュート。ここから生まれたCKのチャンスで、増嶋竜也選手のヘディングシュートが決まり、試合をひっくり返します。

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さらに同23分、同じく右サイド太田選手のキックを、鎌田選手がヘディングで折り返し、増嶋選手が懸命に伸ばした足で押し込み、3点目を奪います。「今まで勝ち越したところで守りに入って、同点にされ引き分けになっていたので、引くのではなくてもう一回点を取りに行こうというのを心がけていた。得点はセットプレーだったけれど、その前のプレーは前で仕掛けていたので、それがゴールに繋がった」。守りに入らず、攻め続ける気持ちがチームから漲り、試合を大いに優位に進めることができました。

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マリノスの攻撃は後半強まり、シュート11本を許しますが、GK桐畑選手を中心に2点のリードを最後まで守り切りました。「選手たちが積極的に前からプレスに行く、ボールを奪いに行くというアグレッシブな姿勢を見せてくれ、よく頑張ってくれた。今日は普段あまり試合に出ていない選手たちも多かったが、足がつったり、ヘロヘロになりながらも最後までチームのために頑張ろうという強い気持ちを感じられた」と下平監督。そんな選手たちを満面の笑みで出迎えました。

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昨日の前日監督取材、この三ツ沢での思い出の話になりました。今から4年前の2012年8月。下平監督率いる柏レイソルU-18は、クラブユース選手権決勝をこの三ツ沢でマリノスユースと戦い、延長戦の末に悲願のタイトル獲得を成し遂げました。このチームの主将が秋野選手であり、中川選手も92分までプレー。またマリノスの高野選手や喜田選手もこの試合に出場しており、今日の試合後には健闘を称え合う姿も見られました。
クラブユース選手権決勝公式記録

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当時のことがよぎったりした?とアキとヒロトに声をかけてみたところ「うーん、それはほぼないです」とちょっと期待外れの言葉に苦笑。それでも「僕はその試合、あまり調子が良くなかったんですよね」とヒロトが当時を振り返り、アキも「シモさんのトップでの初勝利がこの三ツ沢というのも、何か縁があるのかもしれませんね」とフォローしてくれました。

大切な思い出は良き思い出として、一方でプロとして4年目を迎える彼らは、このトップチームでいかに自分を発揮し、レイソルというクラブを自分たちが背負って戦っていくという「今」だけを見ています。そして「勝利は嬉しいことだけれど、ここで浮かれず、課題にしっかり目を向けて、次のリーグ戦に向け、反省すべき所は反省しないといけない。ベストな試合ではなかった(中川選手)」と、もうすでに明日を見ています。

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今日はクローザ―として試合を締めた大谷キャプテンは「ようやくみんなで喜ぶことができた。苦しんだ分ここから何度も味わえるようにみんなでやっていこう」と、平日のナイトゲーム、アウェイにまで駆けつけて声を枯らして応援してくれたサポーターの皆さんに感謝のメッセージを送りました。クラブとしましても、ここまで勝利できず、大きな心配をかけてきました。今度はこの一勝を、次の勝利へとつなげていき、リーグ戦の順位を上げていかなければなりません。来たる10日日曜日、19時からリーグ戦のFC東京戦です。次はホーム日立台で、勝利の喜びを分かち合えるように、勝利の歌、レッツゴーカシワを歌えるようにまた明日からトレーニングです。今日も大きなサポートを本当にありがとうございました。

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2016年4月 5日

明日は三ツ沢へ!

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担当:大重正人

今週は明日水曜日、ミッドウィークにナビスコカップを戦います。グループステージの第3節、アウェイでの横浜F・マリノス戦です。3月23日の福岡戦は2-2の引き分け、3月27日の仙台戦は0-1で敗れ、1分1敗の勝ち点1でグループBの5位。仙台6、福岡4、新潟3、横浜1※、柏1、川崎1、鳥栖0※(※は1試合未消化)。タイトル獲得へのグループ突破の道筋を考えると、ここで勝ち点3が獲れなければ、突破の可能性が非常に低くなる瀬戸際です。

そして、それ以上にチームとして、今季公式戦7試合で未勝利と厳しい状況。リーグ戦カップ戦を問わず、何よりも勝利をつかんで、今後への足がかりやきっかけをつかまねばなりません。これまでビハインドとなった後半に追い込む試合が続いていますが、その勢いやパワーを何とか前半から出していければと、という思いはプレーしている選手やチームの中でも当然共有され、意識を強めています。

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試合を外から見てきた栗澤選手は、「前半はきれいなことをしようとか、相手の出方を見ていこうとか、ちょっと受け身な形が多かったように思う。自分たちから行くんだ!とか、こいつからボールを奪ってやる!という気持ちや意識を全員が持たないといけない」。鎌田選手も「勝っていないことで前半は少し堅くなっているかもしれない。相手が嫌がるのは、仕掛けること、クロスを入れること、シュートを打っていくこと。それを前半から少しでも見せていかないと相手は崩れない」と話します。また先発出場を続ける輪湖選手も「前半からアグレッシブに、ボールを失うことを恐れず、点を獲りにいこうという姿勢が、逆に無失点につながることもある。攻撃は最大の防御という言葉もあります」と強い意欲を口にします。

下平監督も「前半から大きなリスクを負うのはゲームの戦略とは違ってきますし、多少慎重になる部分はありますが、後半にあれだけのパワーを出せているのだから、それを前半から出していくというのは、ミーティングでも話しましたし、選手の頭にあると思います。攻撃のギアはもう少し早めに入れていこうと」。

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ただ闇雲に、玉砕的に戦うこととは異なります。自分たちが取り組んできたサッカーのスタイルの中で、攻撃での勢いやパワーを出し、守備や球際はこれまで以上にハードに戦い、そして粘り続ける。前半から勢いよく戦うことが目的ではなく、自分たちのミッションは90分の試合で勝利すること。相手より1点でも多く獲り、1点でも少なく守ることです。

「試合に出る資格があっても、これまでなかなか出番がなかった選手もいる。それでも頑張ってきた選手が明日の試合に出る可能性もある。そういう選手がピッチで躍動してくれることを期待しています。当然結果は求められるし、誰が出てもベースとなる部分は変わらないので、そのベースに積み上げて、出場した選手がプラスアルファを出してほしい。そしてチームの全体の底上げ、チーム全体でレベルアップしていきたい」(下平監督)

明日は、通常より30分遅い「19時30分」のキックオフです。明日あたりから新年度がスタートする学生さんもいらっしゃることと思います。その学校帰りや、また仕事を終えた方々も、夜遅いお帰りにはなりますが、三ツ沢へのご来場、応援をよろしくお願いいたします。
http://www.f-marinos.com/ticket/awaysupporter#attention

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2016年4月 2日

3度目の勝ち点1

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担当:大重正人

1-1で迎えた後半41分。追いついたところで当然満足することなく、逆転と勝ち点3だけをめざして攻撃の勢いをさらに加速させたレイソル。そして武富選手がペナルティエリアに侵入し、相手の足が絡んで転倒したところでホイッスル。「やっと勝てる!」「これで勝てた!」。この今のレイソルにあって、こう思わなかった人はほとんどいないでしょう。

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一方で、「勝ちたい」とか「ここで勝たなければいけない」という重圧を、この試合にレイソルの一員として参加していたチーム、サポーター皆さんが感じていたのも事実でしょう。何かが重くのしかかったのかもしれません。必死の祈りを込めて見守ったエデルソン選手のシュートはゴールに届かず。GK林選手の守備を褒めなければいけないビッグプレーに違いありませんが、それでもレイソルにとっては喉から手が出るほどに欲しかった勝ち点3から、2点を失い、1点に留まる結果に終わってしまいました。

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「前半は良い内容でなかった」と下平監督。豊田選手に許した先制ゴールは、そこへのラストパスに足がかかり、それがちょうどシュートコースに飛んだように見えました。少し不運なところもありましたが、それほど多くはなかったサガン鳥栖のシュートチャンス、少ないピンチをしっかり止め切らなければ、勝利へと近づくことはできません。「それでも、カウンターを食らったりしたけど、その1点で食い止められた」と中谷選手と中山選手という20歳と19歳のCBコンビが試合を壊さず、後半の反撃へとつなぎとめました。

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下平監督は後半から大津祐樹選手をセンターフォワードに起用。流れを変えようとカードを切ります。「彼の長所であるモビリティ、動き出しの部分。裏へのランニングから攻撃の起点になることを期待して、そこをディエゴや田中順也がサポートする形を狙っていた」と、谷口選手との激しい競り合いにもわたりあい、ボールを収めたり、また相手のラインを下げる役割を担い、徐々に中盤のスペースを作り出します。サイドバックが高い位置を獲り、また中谷&中山のCBコンビも勇気をもってボールを敵陣で運び、鋭い楔のパスを狙い続けます。

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右サイドからの伊東選手のアタックが目立ち始め、そこからのクロス。こぼれたところを大津選手がプッシュして同点に追いつきました。同点の次は逆転。その勢いで相手をほぼ飲み込むところまで行ったものの、逆転はならず。その後は息を吹き返した鳥栖のカウンター、そしてセットプレーの脅威を受けますが、若きCBコンビを中心によくぞ防ぎ切ったと思います。

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それでも、勝ち点0が1に変わったと喜ぶことは決してできません。勝ち点3が獲れた試合。3試合続けて勝ち点1に終わっているのが事実で、この勝ち点3が勝ち点9にできたかもしれないのですから、損失と悔いは非常に大きいです。「やっと勝てる」と思った試合が引き分けに終わり、それでも鳥栖まで駆けつけてくださったサポーター皆さんは試合後の選手たちに声をかけ、手を叩いて、鼓舞してくださいました。この3試合が、何かの綾で3引き分けは3連勝になったかもしれません。その引き分けを、いかに勝利にできるか。力なくしてビハインドから追いついたり逆転したりはできないはずですし、その力をいかに前半最初から発揮して、90分後にしっかり勝ち点3を得るのか。さらにより深く追及していかなければいけません。

2016年4月 1日

4月初戦

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担当:大重正人

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4月に入り、日立台のサクラは満開になりました。2試合のナビスコカップを経て、今日4月からリーグ戦が再開します。ここまでの4試合は2分2敗で勝ち点2、順位は17位。昇格降格を言う時期には早いかもしれませんが、大きな危機感を持ち、この厳しい状況に向き合い、まず一勝、そして順位を一つずつ上げていこうと、下平監督率いるチームは懸命です。下平監督は今週のトレーニングを振り返り「少しずつ、日々積み上がっている実感はあります」と話します。

サガン鳥栖は、ここまで1勝1分2敗の13位。レイソルと同じく、ここまでの4試合すべてで先制を許し、同じく厳しい戦いが続いています。攻守の中心だった藤田直之選手がヴィッセル神戸へ移籍しましたが、それでも日本代表GKの林選手がゴールを守り、「みんながハードワークして一生懸命守備をするし、前線には豊田というターゲットがいるので、そこは当然要注意です」(下平監督)。

また元レイソルの谷口選手はセンターバックとして活躍中で、セットプレーは非常に強力。同じく藤田優人選手は背番号8と、私たちからすればちょっと見慣れぬ番号に変わったものの、彼らしい魂のこもったファイタースタイルは変わりなく、マサトからの「宣戦布告」がメディアを通じて届いています。当然、我々も負けていられません。

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リオ五輪をめざすU-23日本代表のポルトガル遠征から、中村、秋野、中谷の3選手もレイソルに復帰しています。「少しでもコンディションを合わせられるよう、日本での時間に合わせて睡眠時間や起床時間を調整しました」とアキ。いまや、彼らは若手のグループではなく、間違いなくレイソルの主力選手たちです。一方で下平監督は「彼らがいない間に試合に出ていた選手もいるし、選手層が厚くなっているイメージはあるので、それは良い悩み」とどんな選手たちを明日起用するのか注目であり楽しみです。そして勝負、結果、勝利にこだわって闘う選手たちがどんなプレーを見せてくれるか。私も期待していますし、サポーター皆さんもその期待を応援の声に変えて、どうぞサポートをお願いいたします!