2008年8月21日

最低でも勝点3、最高でも勝点3

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加

担当:桜林 舞

「後期に入ってからの4戦は、3分1敗。これを『負けてない』からいいと思ったらダメだ。勝点でいえば、3しかプラスになっていない。これは1勝3敗と同じことだ」。

昨日のビデオミーティングの最後に言った、石崎監督の言葉にドキッとしました。

●1?2 東京ヴェルディ戦 7月20日@味スタ
△2?2 京都サンガ戦 7月26日@柏
△2?2 浦和レッズ戦 8月9日@埼スタ
△1?1 ジェフ千葉戦 8月16日@柏

「勝てていないけど、負けてないし」
と、どこかで思っていた自分がいたのです。

でも、
「勝点でいうと、3分1敗は、1勝3敗と同じ」
というのは確かに事実。

●△△△=○●●●
と書くと、
さらに重みが増します。

そして、「この4試合での失点数は7点」とも。
前期17試合で15失点だったことと比較しても、
データ的にも失点数が多くなっていることは否めません。

「僕たちDF陣が失点を防げれば勝てると思います」
と清水エスパルス戦に向けて、古賀選手のコメントです。

石崎レイソルは、今季で3年目。
3年目の蓄積。
3年目のチームの意識統一。
3年目の団結力。

それらが整ったからこそ、
課題としてあがってくる
より一層の質の向上が求められる時なのでしょう。

でも「質」ってなんでしょうか?

北京五輪ではシンクロナイズドスイミングで銅メダルを日本が獲得したというニュースを見ていたとき、解説の方が「『技術』と『スピード』と『勢い』がありましたよね」というコメントが流れていました。

『技術』と『スピード』は結構わかりやすいキーワードだと思うのですが、『勢い』ってなに?と思いまして。

試しに『勢い』を辞書で検索してみたところ、『power』と出てきました。なるほど、と思いまして。『power』と聞いて真っ先に思い浮かぶ日本語は「力」だと思うのですが、『power』とは『勢い』なんだ、と。

『技術』と『スピード』と『勢い(power)』が合わさったとき、
「質」の向上が生まれるのではないか、と。

「勝って勢いに乗りたい」
と選手もよく口にするフレーズです。

『勢い(power)』があれば、勝てるかもしれない。
でも本当に強いチームは、『勢い(power)』を創り出して、勝ち進んでいくのでしょう。

「勝って、勢いに乗る」
のではなく、
「勢いに乗って、勝つ」
のです。

その『勢い(power)』は、プロサッカー選手であれば、すで持ち合わせているものだと思います。あとは、それを然るべきタイミングで発揮するだけです。

「3分1敗は、1勝3敗と同じ」。

次節は、
「最低でも勝点3、最高でも勝点3」
の気持ちで臨みましょう。

さて最後に、本日(株)コナミデジタルエンタテインメントよりPlayStation2ソフト「Winning Eleven2008」が発売されました。そして、「J's GOAL×Jウイイレ2008 北嶋秀朗選手・大谷秀和選手・杉山浩太選手 Meets ウイイレ」にて、先日収録させていただいた選手たちの熱い戦いが動画でご覧いただけます。大谷選手のインタビューも併せてお楽しみいただければと思います。