指宿キャンプ4日目
担当:大重正人
ここまでのキャンプの取り組みをどれだけ発揮できるか。鹿屋体育大学とのトレーニングマッチ、30分×4本にて行われました。基本的には1本目2本目が同じメンバー、3本目4本目が同じメンバーで、ほとんどの選手が60分間プレーしました。結果から言えば、6-0で勝利。1本目に中川選手、太田選手。3本目に、工藤選手、クリスティアーノ選手、レアンドロ選手。4本目に工藤選手。セットプレーから押し込んだ工藤選手の1点目以外はすべて流れの中から奪ったものでした。クドーの2点目「足で押し込みました」。相手ともつれ合いながら、泥臭く押し込む、彼らしいゴールでした。
試合後の大谷選手です。「攻撃でも守備でもみんながやろうとしていることを、意識的に出せている。これまでの紅白戦ではお互いにやり方が分かっているからやりづらさもあったけど、今日は初めて戦う相手で、試合の中で見えてきたこともあるし、タツさんに言われてきたことが形になってきています。今日の課題をまた練習で修正していきたい」
茨田選手です。「今日一緒にプレーした3人の前線(レアンドロ、クリス、工藤)は、みんなストライカーで、どこからでも攻めていける。自分たち中盤がしっかりつないでいけば、きれいにフィニッシュまで行けるはずです。新チームだけど、ずっと何年もやっているかのような、パスやコミュニケーション、アイコンタクトがあって、いい形でスタートできています。守備の面で課題もありましたが、奪ってからいい攻撃にいけるように、主導権を握って守備をするような考え方でやっていきたい」
工藤選手は「チームとしてテンポよく、スピード感を出すことをイメージしてピッチへ。クリスやモンチャン、タケやクリさん、周りといい絡みができた。守備でも前線から襲い掛かって、自信を持てるような内容だった。タケとのプレーは懐かしさも感じながら、でもボールを奪うところ、球際が強くなっていて。熊本でも湘南でも試合に出続けて、肉体もメンタルも強く、たくましくなって帰ってきた」と2010年以来となる盟友とのプレー、連携にも手ごたえを感じている様子でした。切り替えの早さ、ボールへのアタックは非常に迫力がありました。
攻撃でも守備でも、戦術や目的を共有して、ひとつのチームとして戦う。初めての試合でしたが、吉田監督によるトレーニング、戦術、いろいろなものが選手たちの中に一歩一歩蓄積されて、新たなサッカーへの形が試合のなかで見えてきました。ただ、ここからさらにブラッシュアップして、より質を高めていかなければなりません。30日のトレーニングは午後3時からの一本のみに。休息をとり、また新たなトレーニングに全力で取り組んでいきます。