鹿児島キャンプ6日目
担当:大重正人
柏レイソル水泳部誕生!!!ではありません。昨日のトレーニングマッチを受けて、午前練習はホテル内のプールでリカバリーに。ケガを抱える選手も多いことからプールでのトレーニングに変更となりました。それぞれカラフルなスイムキャップをかぶり、ザブンと飛び込む選手たち。グアムのときでもそうですが、気分転換というのは大切です。長期間にわたって合宿生活を送る選手たち。ホテルと練習場の移動に限られ、規則正しい生活→単調な生活、になりがちです。寒い地方のチームはレイソル以上に長期間の合宿を強いられ、本当にたいへんだと思います。
古邊コーチの指揮のもと、選手が輪になって水中をゆっくりとウォーキング、横向きや後ろになったり、いろいろな筋肉を使って歩行。仰向けや腹這いの状態でのキックなど、30分ほどの短い時間でしたが、選手たちからは笑顔がこぼれ、リラックスしていたように感じました。今日数えてみたら、23人ぐらいプールにいたと思います。ここまで多くの選手が一緒のトレーニングをするのは、キャンプが始まって以来最多かもしれません。やっぱり、みんなが一緒というのは気持のよいものですね。
ただ数名の選手は、プールのとなり、ガラス張りで見えるフィットネスルームで運動中でした。北嶋選手、杉山選手、桐畑選手、大津選手、アレックス選手。故障や疲労など理由は別々ですが、それぞれの具合によって、トレーナーの指示で運動を重ねていました。そのなか北嶋選手は「帽子かぶろうぜ!!オレらもみんなと仲間だからな」といってプールキャップを頭に。他の選手にも配ります。気持ちが落ちてしまいそうな状況にもかかわらず、冗談めいた行動でみんなの笑顔を誘い、いいムードを作り上げます。フィットネスルームでも副キャプテンは副キャプテン。若い選手を元気にリードします。
しかし復帰へのトレーニングは真剣そのもの。北嶋選手は、鏡の前に立ち、ヒザをゆっくり曲げたり、体重をヒザに少しずつかけてみるなど、酒井トレーナーと二人三脚です。その酒井トレーナーは杉山選手ともパートナー。午前は片足で立って体幹のバランスを真剣に見定め、午後は一緒にランニングから軽めのボールトレーニングに付き添います。
ケガが多いことは、褒められたことではありません。でもケガをしたくて、させたくてハードな練習をしているわけではないし、プレーしたくてもできない選手たちの思いは計り知れない無念さに満ちているはずです。チームスタッフは身体のケアだけでなく、話を聞いて精神的なケアをすることも大切な仕事のひとつです。選手は逸る気持ちを抑えて、それでも一日も早く復帰したいと努力します。だから大きな気持ちで温かく見守ってください。心よりお願い申し上げます。