2006年7月12日

更新日:7/12 23:50

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本日の担当:横井孝佳

波に乗れない。決して気の緩みがあったわけではないのに…。第3クール初戦のコンサドーレ札幌戦、悔しい敗戦を喫しました。
試合後のチームバス車内で、いつも熱い古邊フィジカルコーチが一際大きな声で叫んでいました。「何で連勝できないんだよ!! 何を怖がってんだよ!!」と。横浜FC戦で気持ちのこもった戦いを見せてくれたその4日後、コンサドーレにメンタルの部分で圧されたことに歯がゆさを感じ、それが声になったのだと思います。私もそうですし、現地やテレビでご覧になっていた方々もそうお感じになったことでしょう。
確かにコンサドーレの気合は、メインスタンドまで伝わってくるほど感じられました。函館の戦いでレイソルが勝利し、以来負のスパイラルにはまっていった悔しさ、そして日立台での対戦で敗れた悔しさをぶつけるかのように。しかし、レイソルも前節の勢いをそのままに、とてもいい感じで、ここ最近では一番とまで思えるほどに気合が乗った状態で試合に入れたのです。
試合前のウォーミングアップでは、メインスタンド1階のアップ場から聞こえるレイソルの選手たちの声が、誇張でなくスタンドの壁を震わせるほどに響いていました。それは元レイソルのコンサドーレMF・砂川選手の言葉を借りれば、「こいつら気がおかしくなったんじゃないかと思うほど、気合が感じられた」のです。しかし、立ち上がりに失点してしまった…。
試合後、ロッカールームから姿を現した北嶋選手の眼は潤んでいるように見えました。正面玄関脇のベンチに座り込み、「何でだよ…。何でなんだよ…」と悔しがっている。つらいのですが、私も後方という立場上、声を掛けました。その答えが、速報と試合結果のページに掲載したコメントです。
北嶋選手が言っているように、平日ナイトゲームの北海道に詰め掛けてくれた数十名のレイソルサポーターの方々に、励まされました。タイムアップ後に選手たちが挨拶するためスタンド前へ赴いたとき、正直、ブーイングもあり得るかと覚悟していましたが、遠目でも胸を叩いて声を掛けているのが見て取れました。メインスタンドからは声は聞こえません。しかし「うつむくな、気持ちを強く持て。俺たちと一緒に戦おう!」というメッセージを送ってくれているように感じられました。
レイソルはまだまだ弱い。決して強いチームではない。だからこそ、選手、スタッフ、サポーター、全ての力を結集して、ともに戦っていきましょう。
次は絶好調の神戸です。第2クールの首位、レイソルも今季一度も勝てていない相手です。しかし、決戦の場は日立台、レイソルの力を最も発揮できるスタジアムです。
私たちの力を見せてやりましょう。日曜日、日立台で、レイソルの名の下にともに戦いましょう。よろしくお願いします。