2006年7月 9日

更新日:7/9 2:15

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本日の担当:種蔵里美

メインスタンドのほうに戻りかけている選手たちを見て「ヒーローインタビューの選手に声をかけなくちゃ」とは思っても、しばらく足が動きませんでした。万歳三唱に続いて行われた、ホームでは1ヶ月ぶりの勝利ダンス。ピッチレベルからスタンドを見上げて、この試合にかけるみなさんの気持ちの強さにあらためて気付き、胸が熱くなりました。
首位決戦。今週火曜日のミーティングからここまで、丹念に準備を進めてきました。「最後に勝負を左右するのは気持ちの部分でもあるんだからな」。石さんはこう選手たちに語りかけていました。
立ち上がりすぐの失点に、ここ数試合の悪い流れが一瞬頭をよぎりました。それでも石崎監督が試合後の会見でも語ったように、焦らずに、「今日は勝つんだ」という気持ちが最後まで途切れませんでした。李選手の2得点は見事!平山選手の折り返しのヘディングもリカのパスも亮選手の再三に渡るサイドの突破も。
(明日の千葉テレビ「ライジングレイソル」は試合後の亮選手、李選手のコメント、前半戦を振り返る石崎監督のコメントが放映されます。ぜひご覧下さい)

「いや、いつもこういう試合をしなくてはいけないんですけど」
試合後、祐三選手らしい言葉で試合を振り返っていました。
「第2クール最後の試合、首位対決。120%の力が自然と出る状況。今日は絶対に勝つ、と思っていた」と語ったあとの一言でした。達成感に満ちた表情でミックスゾーンに現れましたが、これからの後半戦に向けた課題をきちんと表現することも忘れていませんでした。
課題といえば平山選手も修正点を口にしていました。でも、「今日はみんなが喜んでくれているんだから、課題とかそういうことよりも、チュンソンのおかげってとにかくそれだけは書いといて」というのもまた平山選手らしい気遣いだな、と感じました。
誰に聞いても返ってきましたが、いい終わり方のできた第2クールでした。札幌、神戸との連戦に向けても、第3クールに向けても、こうした試合をみんなが体感できたことは大きな糧になります。

試合2日前の木曜日、岡山選手は「七夕デーにみんなが持ってきてくれる短冊の想いを背負って、絶対に勝つ」とコメントしていました。
まさに有言実行でした。
その七夕デー。特設ブースは大盛況でした。たくさんの短冊と七夕飾りが連なり、笹が見えなくなっていたほど。ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!
どんな願いごとがあるのかな、と試合前にちょっと見て回ったのですが、「J1復帰」「J1昇格」の願いであふれていました。このほかには、「レイソルとともに家族みんなが幸せになれますように」「受験に合格しますように」や「探偵になれますように」「スイミングでかえる組になれますように」などなど、真剣な願いごとがたくさん吊るされていました。
○○選手が活躍しますように、○○選手のケガが早く治りますように、といったお願いごともまた多かったですね。
みんなのそれぞれの願いが、どうか叶いますように。

さて今季のレイソルの戦いは、ようやく半分まで辿りつきました。あと半分。暑い夏、秋の正念場の戦いと、ここからの半分はさらに厳しい試合が続きます。苦しいときには、今日の試合後の雰囲気をまた思い出したいと思います。後半戦、苦しいことばかりが待ち受けているわけではありません。試合出場のチャンスを狙っているニューヒーローの出現や、いまリハビリに精を出している選手の復帰もある。喜びも苦しみも一緒にのりこえて、みんなであと半分、頑張っていきましょう。これからもよろしくお願いします。