2014年2月 2日

指宿キャンプ7日目

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担当:大重正人

全12日間のキャンプ、ようやく折り返し、今日から後半戦に入りました。昨日がトレーニングマッチ、さらに4日後にカターレ富山との試合も控えていますので、今日の全体練習は1時間ほど。6対6+6のミニゲームで、切り替えやゴール前の崩しの部分を再度確認するようなトレーニングでした。気温は昨日からさらに0.6度上がって、22度。柏方面は10度ぐらいだったようですから、指宿はまさに「南国のパラダイス」です。ずっと地道な別メニューをこなしてきた狩野健太選手は、今日から待望の全体練習復帰!見れば半袖ハーフパンツ、指宿の陽気が自然と伝わってくるでしょう?

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全体練習が長くなかった分、選手たちはポジションごとや個々に分かれて、重点的に課題に取り組みます。ネルシーニョ監督自らパス出ししていた田中、工藤、大島のFWシュート練習も熱を帯びていましたが、キャンプ恒例の「布部塾」も熱かった。その意外な塾生は、、、

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なんと栗澤僚一選手でした。昨日は今季チーム第1号のゴールを決めた、チーム最年長のベテランが取り組んでいたのは、後方からのパスを受けて、スムースにターンしてボールを展開する練習。去年から取り組んでいる新しいシステムでは、攻撃時にクリがワンボランチになることも多く、相手のプレッシャーを激しく受ける難しいポジション。それでもバックパスではなく、縦へスピードアップするような動きをめざします。時折2人で話し合いながら何度も何度もパスを受けていました。ハングギョン選手が加入し、大谷選手も茨田選手がいて、U-18出身の若手選手も力を伸ばしています。激しいボランチの競争に勝ち抜き、試合に出て、チーム力を高めるために。元々基本技術の高い栗澤選手ですら、明確な課題をもうけて、チャレンジしています。

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こういうベテランの取り組みが、チーム全体に好影響を与えるのは間違いありません。GK菅野選手は効き足とは逆の左でクリアする練習、バックパスを受けて相手からのプレッシャーを避けながらのフィード、常に実戦を意識したものです。近藤、増嶋、渡部、鈴木のセンターバック陣は井原コーチとともにフィード練習。正確なロングキックがあれば、後方から一気にシュートチャンスを生み出せます。

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コーチングスタッフと選手たちが力を合わせてトレーニングする。サッカークラブとして当たり前のことですが、そういった一体感がなければ、決していい成果もあがらないし、もちろん強いチームはできあがりません。今日は日曜日、多くのギャラリーがお越しでしたが、練習に取り組む選手たちの空気や緊張感が伝わってか、ゲームの合間のわずかな時間も、本当に静かに見入っていました。JR指宿枕崎線の電車の音が、遠くからでもよく聞こえた、7日目のトレーニングでした。

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