指宿キャンプ8日目
担当:大重正人
指宿での8日目、今朝はこれまでの違う朝でした。ホテルの窓から見える鹿児島湾の向こう、大隅半島の山々に白い霧がかかって見えません。練習グラウンドのピッチも水滴で白くなっていた、ボールが転がれば水しぶきが上がるほどでした。ただパススピードが上がり、コントロールが難しくなるコンディションは難易度が上がって、トレーニングにはもってこいの状況かもしれません。練習後にはスパイクをカチカチ叩いて、芝を落とす音が響いていました。大切な商売道具ですから、自分の身体と同じように念入りにケアです!
指宿いわさきホテルの敷地には、パターゴルフ場をはじめ、広大な芝生が広がっています。今日はそこを使ってトレーニングをおこなう選手がいました。キムチャンス選手です。プロ野球選手の自主トレニュースでゴルフ場をランニングする光景をよく見ますが、クッションが効いて足元への負担が少なく、緩やかな勾配がある場所は、リハビリ組にはもってこいのシチュエーションです。
和田トレーナーのアイディアで、パターゴルフ場や、やしの木が何十本と立っている場所を、チャンスがターンしたり、ジグザグに進んだり、ダッシュしたりと、ユニークなトレーニング。山口ドクターからは「まるでロッキーみたいだね」と笑顔がありましたが、こういうシチュエーションは日立台には当然ありません。このキャンプ地だからこそのもの。「チャンスのピッチが上がりそうだったんで、時間を少し短くしたよ」。一日も早い復帰をめざすチャンス、その真剣な表情と取り組みに、その強い意欲を感じました。
午後からはフルコートでの紅白戦。カターレ富山とのトレーニングマッチへ向けて、戦術の確認です。途中メンバーを入れ替えることもあり、選手たちには自然とぴりっとした緊張感が走りました。今年は残念ながらACLがなく、十分な準備期間があるのはまちがいありませんが、3月1日の開幕まで1カ月を切っています。一日一日、しっかりと成果を上げていかなければいけません。明日のトレーニングは、午後3時からに変更となりましたのでご注意ください。
最後に明日発売のサッカーダイジェストにFWレアンドロ選手の新加入インタビューが掲載されます。レイソル移籍やタイトルへの思い、強い気持ちが表れたすばらしいインタビューですので、ぜひ一読ください!