2006年9月 7日

更新日:9/7 23:56

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本日の担当:横井孝佳

夕方クラブハウスのビデオ編集室を通りかかると、スカウティング担当の平川雅之コーチが熱心にVTRを編集していました。スクリーンを覗き込むと、写っていたのは先日の湘南戦のスカウティングビデオ。
「あれ?湘南戦の振り返りミーティングってもう終わったんじゃないの?」と私。
「今編集してるのは、遠征先で観るためのビデオです。前節の試合のダイジェストと次の対戦相手のスカウティング内容をまとめたビデオを、遠征先で見られるように用意しておくんですよ。ミーティングのときに話した内容をテロップで盛り込んだりして」と平川コーチ。ほうぅ、そんなビデオがあったとは。新妻の待つ家庭に早く帰りたいだろうに、ご苦労様です。
仕事の手を休めずに喋る平川雅之。「明後日仙台戦で、そのすぐ後に横浜戦で。ホントJ2って休みがないですよね。気が落ち着く暇がありませんね」
私「・・・」
ごめん、昨日まで3日間、夏休みもらってた! でも休暇先で、毎晩レイソルの夢を見ていたよ・・・って何の罪滅ぼしにもなりませんね。しかし、今シーズンが終わるまで、追い立てられるような戦いの日々が続くのであろうなあとしみじみ感じ入ったのでした。朝目が覚めるたびに。

今日のトレーニングは、仙台戦を想定した紅白戦など。チームのムードはとてもいい感じです。気が抜けている風でも思いつめている風でもなく、言うべきことは言い合って、とても前向きな雰囲気が漂っている。皆、戦士の表情をしている。石さんがベストゲームに挙げた前節の湘南戦勝利の自信が、このムードを生んでいるのでしょうか。
気になるのは前節負傷交代した小林祐三選手と山根選手の症状。多くの方からご質問を受けました。じつになんとも歯切れの悪い言い方で恐縮ですが、一言で申し上げると「微妙」。ただ、全治まで何週間もかかるような重症でないことは確かです。
以前にも書いたことを繰り返しますが、この時期、ほとんどの選手がそこここに痛みを抱えているものです。ベストの状態で試合に臨める選手など一人もいないと言っても過言ではありません。ゆえにどこからどこまでが負傷なのか、じつにあいまいなのです。もちろん、手術を必要とするような大ケガや、全治まで何週間もかかるような場合はリリースを出しますが・・。

本日の練習終了後、ファンの方からサインを依頼されて快く応えている石さんをカメラに収めていたときのこと。
「おい、こんな写真いつ撮った?」
見てみると、ファンの方が差し出したカードに、険しい表情で前方を見据える石さんの写真が。
「ワシ、こんな怖い顔しとらんぞ」
冗談でおっしゃってます? それとも本気?と思わず聞いてしまいました。いつも怖い顔してますよ。しかし案外、コンセントレーションが高まっているときの勝負師とはそんなものなのかもしれませんね。自然に表情が険しくなるという。今日の練習中の選手たちにも、同じような印象を抱きました。いい状態で仙台に乗り込めそうです。