韓国キャンプ9日目
担当:大重正人
キャンプ9日目、トレーニングマッチに挑んだレイソルイレブン。現在Kリーグ4位の全南ドラゴンズを3-0と破り、今季後半戦へ向けて好スタートを切りました。
チームを率い、前半45分間出場した大谷キャプテンは「今季ずっと戦ってきたのと同じシステムで、それをまた思い返していくような試合だった。去年の夏のキャンプは対広島対策として3バックに挑戦していたけど、今回はそのクオリティを高めていくというキャンプ。相手のシュートチャンスはほとんど作らせなかったし。相手は本当にデカかったけど(苦笑)、その大きく球際に強い相手と戦えるのはとてもいい経験です」。全南はどの選手も体幹や腰回りが明らかに太く、レイソルの選手よりも1.5倍ぐらいありそうなガチムチ系ばかり。それでもこれまでのACLの経験がものをいってか、ハイボールやポストプレーに対して、近藤&渡部&鈴木の3バックはまったく動じることなく、起点をしっかり潰しこんでいました。
今日取り上げたいのは2人。高山選手と狩野選手です。前後半でほとんどの選手が入れ替わるなか、この2人だけは90分フル出場。そしてともに1ゴール1アシストと数字でも結果を残しました。まず立ち上がりは相手のパワープレーやファウルからのセットプレーで押し込まれましたが、1stチャンスをしっかりゲット。左サイドを抜けだした狩野選手からの折り返しに、右サイドからしっかりゴール前飛び込んだ高山選手がヘディングで押し込みました。
2点目は後半23分。相手のパスミスを奪った狩野選手が左サイドからゴール前へドリブル。そのまま左足を振りぬいて、しっかりゴールゲット。その5分後、2列目にポジションを移した高山選手が中央から高速ドリブルで切れ込むと、丁寧なラストパスを送って木村選手がしっかり流し込んでの3点目。後半は増嶋選手と栗澤選手が若い守備陣をしっかりとまとめあげ、盤石の完封勝利。久々のゲームとは思えない躍動感のあるゲーム。ここまでのキャンプの成果を、まずひとつチーム全員が見せてくれました。
試合後には全南監督のハ・ソッチュ監督が、井原コーチとがっちり握手。ちょうどワールドカップの最中、日韓サッカーをけん引してきた2人の久々の再会です。また神戸での選手時代にチームメイトだった布部コーチは「もう10年以上ぶりですね。ソッチュさんは、パスがとてもいいチームだと言ってくれましたよ」と、昔のチームの先輩に頭ぐしゃぐしゃされてました笑。またパクドンヒョク選手も午前の練習を終えて、両チームの試合に駆けつけてくれました。こうした昔からのつながりがあってのトレーニングマッチや交流、いつまでも大切にしていきたいものですね。
明日は、また早起きの朝ですね。朝5時キックオフの日本vsコロンビア戦。信じ、祈り、応援を。酒井宏樹選手の出場も心待ちにして応援したいと思います。