2023年7月 2日

FC東京戦

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担当:大重正人

井原監督体制になり、リーグ戦6試合で2分4敗。川崎戦を除けば、敗れた3試合は全て1点差で大きく離された試合はないのですが、今日も先制を許し、その1点が大きくのしかかっての敗戦。スコアは1点差ですが、そこには簡単には超えられない大きな壁を感じさせられました。

一番違っていたのは、ボールや人へのアプローチのスピードやパワー、切り替えの速さ、そしてセカンドボールの回収。レイソルもこれまでもずっとその強度にこだわりを持って取り組んでいたはずですが、気持ちの問題なのか、後手後手に回っていました。前半は守備の時間が長くなり、連続したセットプレーで自陣に釘付けにされ、失点を喫しました。ファウルやセットプレーでプレーが止まることが頻繁だった中、集中を切らしてはいけないところ。あのディエゴのヘッドの前も、長くプレーが止まってのリスタートからでした。

そこまでの時間、ファウルかどうかの判定もレイソルの選手にとっては難しかったかもしれません。レイソルが倒された時に笛が鳴らず、逆に強く行ったアタックに笛が鳴る。フラストレーションや集中を欠くところがあったかもしれません。特に前半17分の細谷選手が裏を取りかけたプレー、相手の手がかかって倒されたように見えました。これだけは言いたいのですが、マオは簡単に倒れる選手ではありません。そんな彼や、周りの選手たちが珍しくあれだけ抗議していたのですから、よっぽどのことだったと思います。それでも立ち上がり、今日最後の笛が鳴るまで誰よりも一番走り続けていたのもマオでした。その他にもサヴィオが引っ張られたのに笛が鳴らないこともありました。どうやって消化すればいいのか正しい表現かわかりませんが、勝つためにはクリーンなプレーだけでなく、時に状況に応じた厳しいプレーを賢く選択する必要もあるということです。そうしたところも、今のレイソルに足りないところ、勝つということに徹しきれていないところかもしれません。

試合後には、選手たち自らから、仲間へ向けての厳しい言葉がありました。もっと要求し合わないといけない、と。ピッチの内外で、試合の時も練習の時も、ああしようこうしようという対話がないわけではありません。ただ、そこをどれだけぶつけ合って、まとめきれているか。ただ話しただけではなく、結論づけられているか。選手みんな、当然勝ちたくて、チームがよりよくなるように各々が考え悩んでいるはずです。その主張や考えを繰り返しぶつけ合うことでしか、この状況からは抜け出せません。

今日もホームサポーターに負けない声量で、レイソルサポーターの後押しがありました。今日も大変ありがとうございました。大変な蒸し暑さの中で体調を崩されたり、文字通り倒れるまで応援を続けた方もいたと聞きました。ご回復をお祈りするとともに、これからの季節はご無理のないよう本当にお気をつけください。試合後、サポーターの方に向けて、古賀選手が拡声器で思いを話しました。勝てていないことのお詫びと悔しさ、でも決して諦めず戦っていくという叫びでした。新キャプテンに向けての厳しい書き込みに対してこちらも胸が苦しくなることがありますが、太陽はこの現実と重圧から決して逃げず、キャプテンとして必死になって戦っています。太陽はチームのキャプテンだけでなく、私たちレイソルのキャプテンです。そこはどうか分かって欲しいと思います。

来週の土曜日、湘南ベルマーレ戦です。絶対に落とせない試合です。それまでに、選手たちがどう変わり、ピッチで表現できるか。それを示してほしいです。

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