FC東京戦
担当:大重正人
前半9分の先制ゴールを最後の最後まで守り抜いて、リーグ戦3連勝。順位を13位に上げ、17位の徳島とは勝ち点10差の位置にまで進むことができました。
FC東京とは、1月のルヴァンカップ決勝、そして5月のリーグ戦と苦杯を味わってきました。ともに前線の強力な外国籍選手の突進を止められず、前半早々に失点し、試合の流れを変えられないまま終わってしまった。そんな試合でした。今日の試合、やはり相手のアタッカーたち、アダイウトン選手、レアンドロ選手、そしてお馴染みのディエゴオリヴェイラ選手がフルパワーで挑んでくる前半の立ち上がりをいかに凌げるか、まずはそこがポイントだと感じていました。
ネルシーニョ監督も「前回は我々の入りが非常に悪くてアラートに試合に入れていなかった。そういったこともあって相手に得点を許してしまうという経緯があったので、今節に関しては前回の教訓として入りからしっかりアラートにいこうと選手たちに再三声をかけていた」とより守備の意識を高めて臨むことを選手たちに求めていました。
そんな矢先、レイソルが最初のチャンスをしっかりものにしました。自陣でのボールカットから、ボールをつなぎ、クリスティアーノ選手へ。前線では相手の2センターバックと駆け引きして、細谷選手がちょうどのその間から抜け出すところへ、クリスから絶好のボールが入りました。「ラッキーなバウンドでした」と控えめだった細谷選手ですが、相手GKとDFのちょうど間へフルスロットルで走り込んだからこそ、先にボールに触り、ゴールへ懸命に戻る相手守備陣の脇を抜くシュート。U-20日本代表候補キャンプから戻ったばかりの初戦で、1トップとしての仕事を堂々果たしてくれました。
試合序盤の先制点だったからか、変に後に重心がかかりすぎることもなく、しっかり前から守備に行くという場面と、ブロックを強いて守備を固めるところ、またビルドアップからボールを繋いで攻撃に出ていくという意識も持ち続け、ゲームをしっかりコントロールしながら進めることができた前半でした。
後半開始から相手は選手を入れ替え、強烈な外国籍選手を下げても、永井選手や田川選手というスピードスターを投入し、レイソルの最終ラインの裏を幾度も突いてきました。これは、という決定的な場面、またシュートがゴールマウスを叩くという際どいシーンもありましたが、今日も選手たちは非常に献身的で、よく走り、球際も激しく、そして守勢に回る時間が長くなっても耐えられるという自信のようなものがついてきている、そんな感じすらある終盤戦でした。虎の子の1点を守り切っての大きな一勝、勝ち点3でした!
続く18日の広島戦、翌週のガンバ戦、今節時点の勝ち点差ではありますが、3ポイントで追う広島と、3ポイント差で追いかけられるガンバ、またしても大事な大事な6ポイントマッチが続きます。ここからまた上に上がっていくためにも、負けられない試合が続きます。