柏発ドイツ行き part2
担当:河原 正明
本日、酒井宏樹選手のドイツ・ブンデスリーガ ハノーバー96への移籍が、クラブ間で合意となったことを発表しました。酒井選手は日本代表として昨晩オーストラリアで行われたワールドカップ最終予選・オーストラリア戦に後半出場し、アウェイでの勝ち点1奪取に貢献しました。代表メンバーは試合後すぐに移動し、午前中に空路で日本へ。酒井選手も昼過ぎにクラブハウスに戻りましたが、迎えにいったスタッフによると「さすがに少し疲れていた」ようで今日は休養日となりました。
高校3年生の2008年にトップチームに登録、2009年にはブラジル留学を経て、2010年にJリーグ初出場。そして昨年4月のJリーグ再開後に右サイドバックのポジションを奪取、レギュラーに定着すると同時に攻撃の武器であるクロスで一気に注目を高めてU22五輪代表に召集。そして12月にはJリーグ優勝、さらにはクラブワールドカップに出場。今年に入ると日本代表にも召集され、先月には代表初キャップ、そして海外移籍・・・とこの1年で貴重なバックアッパーからチームを代表する選手の一人へと大躍進を遂げたのは皆さんもご存知のところです。
メディアの注目が増えるにつれ、取材の数も急上昇。お断りせざるを得ない取材も数多く、という状況でした。それでも酒井選手本人は決して奢ることなく、真摯にサッカーに取り組んでいます。だからこそ人をひきつけ続けるのだと思います。
彼の、そして我々の身近には柏発→海外行きの先駆者の二人がいます。ドイツ・ボルシアMGの大津祐樹選手とスペイン・セビージャAの指宿洋史選手、共にU23日本代表候補選手です。
指宿選手とはレイソルU15、U18と6年間良きチームメイトでした。U18時代、高円宮杯の対流通経済大柏高校戦。今にしてみれば「超高校級」の体格に優る二人が左右の両ウイングで相手をガンガンなぎ倒して行った試合は忘れられません。今季スペインリーグ(セグンダB)で20得点と大きな結果を残している同期の活躍に刺激を受けない訳はないでしょう。
またプロになってからは1歳年上、でも実際には誕生日が3週間違いの大津選手とは公私ともに大の仲良しでした。昨年7月に大津選手がドイツに移籍した際も酒井選手が成田空港まで自ら送り届けたほど。公式サイトでもお知らせしましたが、7月7日(土)国立競技場で行われる名古屋グランパス戦でサポーターの皆さんに挨拶をする予定です。大津選手と同じく国立でお別れというのもらしい偶然ですね。
しかし、まだセンチメンタルな気分には早いです。トップチームは今日もゲーム形式でトレーニングを行いました。土曜日には大宮アルディージャとの大事なリーグ再開初戦が待っています。相手も監督が交代した初戦、先月の新潟戦でもそうでしたが、ことさら高いモチベーションを持ってくる相手に苦戦を強いられたのは皆さんの脳裏にも鮮明なことでしょう。さらにアウェイ・NACK5での戦いづらさは言うに及ばずです。明日には酒井選手も合流予定です。まずは大宮戦に向けてしっかりと集中を高めていきます。なお、明日は非公開練習となります。練習見学はできませんのでご了承ください。
最後に6月23日(土)の鹿島戦(18:30 柏)のチケットは完売となりました。追加の販売はございません。ご購入ありがとうございました。