2010年10月31日

ひとつひとつ

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担当:大重正人

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ホーリーホックの「1万人集客プロジェクト」。レイソルサポーター大集結もその成功につながって、J2ではめずらしい1万人越えのなかでのアウェイゲーム。ホームサポーターの後押しで、前半開始から水戸の選手たちの攻める勢いが凄かった。開始2分で先制点を献上するも、「昨日ゴールする夢を見たんです!」という酒井選手の嬉しい嬉しい正夢プロ初ゴール。その後も両軍とも攻撃的で、ボールが激しくいきかうアップテンポの試合になりました。

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「今日は久しぶりにお互いが攻め合って、チャンスを作りあってというサッカーらしい試合になった」(北嶋選手)
「サッカーをしたという感じがしました(笑)」(大谷選手)

前半は特に相手のチャンスも多く、ハラハラした試合ではありましたが、アグレッシブで見ていて興奮した試合。選手たちがそう感じていたのと同じ印象をありました。そのなかで抜群の存在感を見せたレアンドロ選手、4得点すべてに絡むまさに大黒柱の活躍。とくに2点目のクロス、メインスタンドから一連のプレーがすごくよく見えました。右サイドでルックアップすると、2トップの林選手と北嶋選手が相手DFの間へ動き出す。「そこだ!」とイメージしたコースへぴったりと、糸を引くようなクロスが入り、林選手の見事なヘディングを呼び込みました。後半開始からシステムを変更し、レアンドロを活かし、レアンドロが周りを活かす布陣に。ネルシーニョ監督の策を選手たちがしっかり意図して、見事に体現しました!

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モバイルレイソルの桐畑ブログによれば、『キリ、俺2点決める気がする!』と試合前に話していた林選手。クロスからの高いヘディング、「ボールが競り合いからこぼれてくると思った」という嗅覚が働いて、1対1を制す落ち着いたゴール。イタリアのスター選手、フィリッポ・インザーギのフラッグに駆け寄るパフォーマンスも決まっていましたね☆「でも今日は、みんなで決めたゴールです」とヒーローインタビューでもチームメイトやサポーターに感謝する気持ちを忘れません。

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さあ、今日の試合結果を受けて、次節の岐阜戦でJ1昇格圏の3位以内が確定する可能性が出てきました。今節終了時点で、3位以内確定ラインは「勝ち点70」です。現在のレイソルの勝ち点は「69」。つまり11月7日のFC岐阜戦で、勝つか引き分ければ、自力での勝ち点70到達となります。もちろん、その先のJ2優勝、来年以降もより今のサッカーを成熟させて、上昇していくという永遠の目標があります。今回の節目は通過点ではなければいけないとも思います。とはいえ、昨年から苦しい時期を共に闘ってきたサポーターのみなさんの眼前で、ひとつの目標達成をわかちあえる大きなチャンスが巡ってきたのも事実です。

ただ菅野選手は「残り試合もまず昇格のことは考えず、次の試合に準備して臨みたい」。1試合1試合の小さな積み重ねが第一。来週の試合も、今日のように勝つこと。一戦必勝で戦っていきましょう!

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