2010年11月18日

大敗から得る自信

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担当:大重正人

3回戦に続く延長戦。同じく一人を失い、持ちうる力のすべてを出し切った試合。しかし今日は、勝利という結果を得ることはできませんでした。現在J1で3位のガンバ相手に4-1のスコアは、いまの立場をそのまま表したもの、大敗かもしれません。前半開始から15分ほどは、ほとんどガンバのボールキープと攻撃、レイソルはクリアしてもつなげず、絶えず相手サイドバックが深く攻め込んでくるピンチが続きました。

選手の多くが「J1のスピードになれるまで時間がかかった。でも、そこからは自分たちのサッカーができた」と胸を張りました。攻め込まれても慌てることなくボールを跳ね返しつづけ、前半を0-0で折り返し。そして後半5分、レアンドロ選手のラストパスを、茨田選手が右足アウトにかけたシュート、これがゴール左隅へ巻くように決まるゴール。「初ゴールのときと同じぐらい嬉しかった!」とベンチへ一目散に駆け寄った気持ちがすごく理解できるほどのファインゴールでした。

その後もチャンスは作りました。決定機もありました。「決めるチャンスがあったところで、決めきれなかった。ガンバのような強いチームだと、逆にやりかえされてしまう」。延長まで持ち込まれ、PKでガンバが逆転。レアンドロ選手が退場して攻撃の核を失うと、勝利にこだわって果敢に攻めた結果、連続失点。4-1という大差がついてしまいました。

それでも、90分では1-1の同点。昨年の万博で0-4と大敗したレイソルからは、間違いなく成長がありました。大谷選手も「天皇杯の決勝の時よりは戦えたと思う」と振り返りました。J2所属でJ1チームと次々撃破していく下剋上ももちろん見たかったですが、J1の巨人の強さを目の当たりにして、通用した自信になる部分と力の足りない部分をあらためて体感できたことは、来年J1で戦うにあたって、これ以上ないプラスの材料です。レイソルは、まだまだ強くなれる。のびしろがある。

今季のレイソルには、J2優勝という大きなタスクが残っています。チームは明日午前に福岡へ入り、木曜金曜とトレーニング。速くも土曜日には鳥栖戦が待ち受けています。近藤選手が累積警告で、レアンドロ選手が今日の退場による処分で出場停止です。リハビリ中の選手を除いて、選手・スタッフのほぼ全員が福岡へ合流します。ラスト4試合、まさにチームの総力を挙げた戦いに。今日サポーター皆様の期待に応えられなかった分、リーグ戦で取り返してくれると信じています!