2011年1月18日

流した汗を黄金に変える

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担当:大重正人

1月18日、今日から柏レイソル2011年のシーズンがスタートしました。9時30分前に会場へやってきたネルシーニョ監督、柔和な表情で握手してくれました。続々とやってくる選手たち、久々に会う人、自主トレで顔を合わせていた人、J1へ挑戦する1年を戦う仲間との再会は、新鮮さと心が躍るような期待感で室内が満ちていました。その模様はHPのフォトギャラリーもご覧ください。

新加入選手との顔合わせもこの日が初めて。大宮から加入する安英学選手はアジアカップ参加中、清水から加入する兵働選手は、昨年末の天皇杯準決勝で負った骨折の治療により欠席となりましたが、その他4選手が参加しました。福岡からDF中島選手、京都からDF増嶋選手、サンパウロからジョルジ・ワグネル選手、U-18からの相馬選手です。大谷選手は「レベルの高い選手ばかりが入ってきた。チームとしてレベルアップするために、いい競争が必要です」と加入を歓迎します。

午後からのトレーニング始動には、新聞、テレビ、スチールカメラなど、多くのメディアの方が取材にお越しくださいました。囲み取材にやってきた北嶋選手の第一声は「おっ、J1になると違うね?」。周りの10数人を笑わせます。この日一番のフラッシュを浴びていたのは、新加入のジョルジ選手でした。「昨日、日本にやってきました。やっぱり寒いですが、1日も早く日本になれるように努力したい。日本にはずっと興味を持っていたし、レイソルにいるブラジル人選手のことも知っていました。いつか日本でプレーしたいと思っていて、夢が叶いました。サンパウロでは中盤、ボランチや左サイドでプレーしていました。得意な左足のフリーキックを見てください」。

そして、ネルシーニョ監督のスピーチ。結団式に参加した選手を奮い立たせました。「去年は皆の協力がなければ、あんなすばらしい成績は残せなかった。皆とともにまた戦えることを喜びに思います。勝つということは、本当にすばらしいこと。今年は『我々の勝利の文化』を創っていこう。チャンピオンになるチームはそういうものを築き上げていった。決して簡単なことではない。日々練習に取り組んでいく姿勢、努力、チームに対する献身。レイソルに関わるすべての人の力があって、いろんな困難を乗り越えたときに、初めて勝つチームができる。流した汗を黄金に変えるんだ」。

昨年はVITORIAというスローガンのもと、「勝利に慣れること、身近なものにすること」と説いてきました。それを今度は文化にする、と。文化は普遍的で揺らぐことのないもの。「勝利の文化を創っていく」というのは一段も二段も高いステージに挑む決意の表れです。しかし監督には、それに立ち向かい、困難を押しのけて、やり遂げようとする信念がある。選手はもちろん、我々やサポーター皆さんも同じ気持ちで続かなければいけません。

今日の夕方、開幕戦のカードが発表されました。3月5日はホーム日立台で清水戦、12日はアウェイでC大阪戦です。共に昨季優勝争いに絡んだ強豪。これから開幕までの1か月半、文化醸成の土台を作る大切な時期に、どれほどの頑張りと成果を残せるか。今日からその一歩が始まりました。今季も柏レイソルを力強く支えてください。応援をどうぞよろしくお願いいたします。

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