アレグリアを求めて
担当:河原 正明
トップチームの始動2日目。今日からここ日立台での「キャンプ」となります。朝食、昼食、そして夕食をチーム全員が一緒にとることで一年を戦う上で欠かせないチーム内の団結とコミュニケーション向上を図ります。もちろんそれだけが目的ではないのですが、新加入選手にとっては不慣れな柏の地で3度の食事が用意されているのは助かるようです。
午前中は選手たちが2グループとGK組に分かれてトレーニングを行いました。昨日は乳酸値測定のみでしたが、今日から「ボールに慣れながら、フィジカルを上げたい」という監督の意向で今季初のボールを使ったトレーニングも行われました。
「サッカー選手はね、やっぱりボールに触れるとなんとも言えない喜びを感じるものだよ。ポルトガル語で『アレグリア(Alegria)』っていうんだ。だから午後の練習(1km走)はね・・・(笑)」と冗談を交えながら教えてくれたのはキタジ。今日はそんな言葉通りにフィールドのあちらこちらでサッカーが楽しくて仕方がない、といった表情やシーンが見られました。
5人一組のボール回し、ブラジル人トリオと増嶋選手に田中選手の組は見ていて「早いしうまいね?」と思わず唸るほど早く正確なボール回しが続きます。それでも負けず嫌い?なレアンドロ選手は、ボールを奪ったか微妙な判定があると井原コーチに「(カウントは)チャラ、チャラ!」と迫ります。その必死さにネルシーニョ監督以下みんな爆笑。明らかにレアンドロ選手のミスなので、増嶋選手に背中を押されて鬼として輪の中に入る姿に、みな笑顔を見せています。その表情にはまた今年もこのメンバーでサッカーができるという喜びがあふれていました。
ちなみにレアンドロ選手は「チャラ」という言葉を習得したようです。
ネルシーニョ監督はNHK-BS「Jリーグタイム」の取材に「チームの雰囲気が非常に良いんだ」と話します。「良い雰囲気だというのは大事なこと。リラックスしすぎず、和やかでもピリッとしまる部分もある。選手たちから『勝つための準備をしている』のが伝わってくる」。どうやら監督の目から見てもスタートは順調のようです。
さて、今週土曜日の同番組ではレイソルの始動の様子が特集されます。新体制発表会&サポーターズカンファレンスの時間と重なりますが、録画でお見逃し無く! また、金曜深夜のTBS「スーパーサッカーJ」でも菅野選手、大津選手が取材を受けています。こちらもオンエアをチェックしてください!