2011年1月20日

新しい家族

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担当:大重正人

外気に触れている肌が、冷たく凍ってしまいそうな日立台の練習グラウンドです。今日も、午前午後の2部練習、朝昼夜の食事をともにする"日立台キャンプ"2日目です。イヤーブックの準備で練習を見られたのは午後のわずかでしたが、寒さに負けず、列になって走りこむ選手たち。

ニットキャップやネックウォーマー、手袋、身体にフィットしたアンダータイツが欠かせません。もう、誰が誰だかわかりません。そんな中、先日まで在籍した古邊コーチを思い出させるような、短パン選手がいました。なんと、ジョルジ・ワグネル選手です。30度を超える夏のブラジルからやってきたにもかかわらず、短パンに白ソックスのいで立ち。「日本に早く慣れたい」という言葉の表れでしょうか。

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寒いグラウンドから、温かいクラブハウスへ。我先にお風呂へ向かう選手たちの輪の中から、聞きなれない声が聞こえます。「ゴメンナサーイ」。これまた、ジョルジ選手! ランニング時に付けていた脈拍計を外すのを忘れていて、取りにきた木村正樹通訳にきれいな日本語で謝ると、寒さで凍えていた日本人選手を笑わせ、心をほっと温めてくれます。「日本語をよく聞かれますよ」と木村通訳。そういえば、昨日レアンドロ選手と事務所を訪れた時も、「マタアシタ!」と言って、フロントスタッフを驚かせました。来日前に「選手だけでなく人間としてもすばらしい人だよ」と強化部スタッフに聞きましたが、ここ数日だけでも日本へのリスペクトをすごく感じます。

シジマールGKコーチも、今日の午後、とつぜんフロント事務所へ。宅急便の荷物でも届いたのかなと思いきや、「ボンフィン」をみんなにプレゼントしてくれました。ボンフィンとは、ブラジルの教会の名前を冠したリボンのようなお守りで、手首などに3度結びつける際に1回ずつ願いを込めて、リボンが切れたときに願いがかなうと言われています。レイソルに在籍しているブラジル人は、国籍など関係なく私たちにも気さくに接してくれます。まるで本当の家族のように。ともにリスペクトしあい、信頼を深めて、大きな願いが叶えられるように。ボンフィンにレイソルのVITORIAと願いを込めたいと思います。

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