2011年2月10日

グアムキャンプ10日目

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担当:河原 正明

 長かったグアムキャンプも、今日のガンバ大阪との練習試合を残すのみ。前日は軽めの調整でしたが、今日の午前練習はオフ。リハビリ組以外は夕方からの試合に備えました。

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 午後2時にミーティングがスタート。ネルシーニョ監督からは「我々のスタンダード」を確認することがテーマと明示されます。「変ったことをするのではなく、今やっておいることを続けて、完成度を高めていこう」。非常にシンプルかつ、昨年より在籍している選手たちにはすぐに身体が反応できる狙いです。「もちろんまだ誰がレギュラーというのは決まっていない。全員がスタメンを獲れる。だから今日の試合でアピールして欲しい」と選手を送り出しました。

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 午後4時キックオフ。立ち上がりからガンバの早い仕掛けにやや受け身に立つ展開でしたが、徐々にワグネル選手と橋本選手のパス交換からの好クロスや、セットプレーではレアンドロ選手から増嶋選手の惜しいヘディングシュートなどチャンスも作ります。しかし、ガンバは遠藤・宇佐見選手を欠くものの、セレッソ大阪から新加入のアドリアーノ選手とイ・グノ選手のスピードに手を焼きます。22分にはアドリアーノ選手がカウンターで仕掛けて、最後はキム選手に決められ先制を許します。続く27分にもサイド攻撃から最後はアドリアーノ選手に決められ苦しい展開です。
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 レイソルも反撃を試み、CKのチャンスに今度はワグネル選手がキッカーとなりボールを配給、最後はパク選手のヘディングもGK正面を突くなどゴールが遠く、前半は0?2のまま終了となりました。
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 橋本選手にはケガから復帰して2戦目となる実戦。何度も上下動を見せてくれましたが「正直、今日は(キャンプの疲労もあり)疲れていました。ワグネルとの連携もまだまだ詰めないといけないです」と反省しきりでした。が、ワタルがサイドで高く攻め上がりタメを作ることで前線の上がりを待つことができる展開は、昨年の好調時と同様でした。
 試合後に近藤選手は「なかなかうまくいかないことも多い」と話しましたが、それを受けて栗澤選手は「でも、この時期にそれ(課題)が出るのは良かった」とポジティブに捉えていました。

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 一方、後半から出場組は、新加入の中島、相馬選手が出場。前線はホジェル、工藤、田中、大津選手と昨年からともにプレーしてきた選手を、後方で茨田、山?選手が支える構図。前半よりも有機的なコンビネーションには一日の長があったようです。後半13分には前線のホジェル選手から工藤選手にパス、これを田中選手がキッチリと詰めてガンバに1点差と詰め寄ります。その後も左サイド中島選手や藏川選手らの攻撃参加からチャンスを何度も作ります。中盤の茨田選手、山崎選手もしぶとくボールを拾い、さらには前線へのパスも狙うなど相手にとってはいやらしい攻撃ができていたと思います。中島選手は精度の高いサイドチェンジや大津選手との連携でサイドを突破、さらにはCKやFKも任されるなど後半は攻撃でも非常に目立っていました。しかし、このまま1点差で終了かと思われた46分、一瞬空いたシュートコースに相手選手の強烈なミドルシュートが決まり1?3。ここで試合終了となりました。

 ネルシーニョ監督も「いきなりパーフェクトは望まない」と話していましたが、昨年に引き続きグアムでもガンバに勝利することはできませんでした。しかし、決して悲観する内容ではなかったです。明日の関東地方はどうやら雪の予報のようですが、グアムで最後のトレーニングをして柏に戻ります。10日後にはちばぎんカップが待っています。チケットも発売中ですので、ぜひ新生レイソルの姿を確認しに柏の葉へお越しください!